武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

たなばたの恋

2010年07月07日 | Weblog
遠野物語が刊行され100年だそうです。

日本の民間伝承を綴った方のお陰で、当時のくらしの様子など伺いしれます。天明年間の方で・・1700年後半・・菅野真澄という方は日本の諸国をまわり多くの記録を残した。故郷を出て故郷にかえることは捨て、諸国の伝承事を蒐集することを生涯の仕事とした。この記録が後世貴重な文献となり民族学の始祖と呼ばれています。
中山道の洗馬の宿に立ち寄った。洗馬とはいかにも街道筋のネーミングだ。現在はワインで有名な塩尻市です。そこで七夕の様子を取材したり、夜は歌会に出席した。その時、村の人がはぜの紅葉を持ってきた・・・・この時期紅葉?・・・さっそく真澄はイラストのような歌を歌った。それに返すようにふたりの女性が歌った。これはーーー恋歌だ。ふたりの女性の思いに真澄はどちらを選んだかと言えば・・・・・・ふたりを袖にふり旅に出たのであった。望みどおり故郷にかえらず秋田の角館で没した。