武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

野の草の話

2010年07月08日 | Weblog

白馬のEさんからカラスビシャクを刷り込んだはがき頂いた。これが先日載せた「半夏」という雑草である。根茎を乾燥させ生薬として売ってこっそり稼いだので「ヘソクリ」という別名があると書かれていた。なるほど。雑草は雑草なりに色々な話をもっている。
役に立つ草花といえば・・・・塩尻市に桔梗ヶ原という地名がある。今はブドウの産地の方が有名だが、かっては一面桔梗が咲いていたらしい。そこから名前がついた。根は生薬として使われる。桔梗は盆花というイメージが強いが、膿を出す廃膿剤だ。根の方が稼ぐのかもしれない。
そのらにからまっているクズもひと昔は結構役にたっていた。山奥の米が手にはいらないところではクズの根からクズ粉をとる。それを売る。価値は米より上だったそうだ。
葛根湯という薬にもなっているし、マメ科だから栄養も高く、牛・馬のえさとなった。茎も縄になったり、布も作ったらしい。
そういえば子どもの頃、これを一人何グラムというノルマがあった。図書の費用にあてると先生が言っていた。しかし、これが乾燥するといやに軽くなりなかなかノルマに届かなかったもんだ。