生協の宣伝の女子の訪問があった。
「先生!」・・・・かっての中学生であった。そうなると冷たく対応はできないのだ。
ふと、あの頃の私をどう見てたのか・・・・と思ったりした。
宮澤賢治の教え子は賢治先生のことについて・・・こんなことを言ってる。
たばこはずいぶんやりました。たばこのことは賄と呼んでいたのです。一本のたばこを三,四人で分け合った吸ったものです。
授業になるまで皆仁丹を飲むんです。匂いを消そうと思って・・・・だいたい見つかって叱られました。
賢治先生は特に厳しかったですよ。
1時間不動の姿勢で先生の講義を受けるのです。タバコのニコチンの害によって、健康なネズミがどうなって死ぬのかとか、蛇さえ死ぬとか・・・・そういう内容の講義です。
寄宿舎ではノミを集めて、賢治先生のフトンにいれました。朝になると「ゆうべはノミが多かったなーーー」とため息をついていました。
賢治先生は穏やかな人だけど、どこか鋭い威厳があって、悪ふざけの仕掛けるのはむずかしい人でした。