石川啄木に「はたらけど、はたらけど・・・・」と言う和歌がある。
わたしがコメントする立場でないが、自分の理想と現実のはざまで苦しんでいたのだろう。
そういうわけでないが「はたらく人形」を設計図のないまま、始めてしまった。
・・・・いつものことだ。
啄木の生まれたのは明治十九年。常光寺という東北のさびしい山寺であった。はじめての男の子だったので一(はじめ)と名づけた。・・・・・・・・
明治以前は僧侶は親鸞開祖の真宗をのぞき、特に禅宗は飲酒肉食妻帯は許されなかった。・・・・・・どの世界にも裏と表がある。
明治になって戸籍法ができ、妻帯も公然となった。