武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

昭和の風景

2014年10月02日 | Weblog


昭和20年の頃の少年は皆イガグリ頭だった。私も高校までイガグリだった。おしゃれの奴は五分刈りとか三分刈りにこだわっていた。
ハイクラスの家庭のこどもは坊ちゃん刈りだったかも知れない。とにかく毛は伸びてはいけないのだ。
ここでバリカンが登場する。これがまたどうしてつらいかと言うと切れないと悲惨なのだ。
グイと毛を引きぬくこともあり苦手だった。だいぶ後になって、電動バリカンが出てくる時、その快適さはなかった。

ミシンは当時貴重品だった。この文明の利器は我家には姿を見せなかった。戦争で夫を失った叔母は、このミシン一本で生計をたてていた。懐かしいが、歴史を刻んだ物品なのだ。

なお「ミシン」と言う言葉は和製英語で、「ソーイングマシン」を略したものだそうだ。