スペインが自国の銀行部門救済のための財政資金を手当てできず、EUからの支援を受けることになった。どのような条件で支援を受けるのか、誇り高いスペインとしては悩みの深いところだろう。ギリシャの再選挙がほぼ一週間に迫ってきており、EUにとっても、また、投資家にとっても考えるために残された時間は多くない。
EUという枠組みができてから初めての、これまで例のない事態であり、市場の反応は読みずらい。リーマンショックの再来か、あるいはそれ以上に深刻な金融危機になるのか。米国はどう動くのか(株式市場に関して言えば、米国の動向は重大な影響を及ぼす)、いずれにせよ、EUが大きな岐路に立たされているのは間違いない。