EUによるスペインへの迅速な救済をみて、1週間後に迫った再選挙戦でギリシャの急進左派勢力は勢いを得ているという。すなわち、いろいろ言っても結局EUはギリシャをユーロ圏からは放逐できず、遅かれ早かれギリシャを支援せざるを得ない、というもの。典型的な瀬戸際外交であり、これがそれなりに成功してきたのも歴史の示すところである。一方、もちろん、瀬戸際外交が不首尾に終わった例も数多い。
スペイン救済の後、ドイツはギリシャ危機にどのように反応するのだろうか?ただ、ドイツもいつまでも一人でユーロ体制を支え続けることはできない。ドイツが自分を原因とするものでなく、ギリシャのような国外の要因で自国経済が疲弊するようなとき、いつまでドイツの「忍耐」がもつのなのか、注目したい。