今英国では保守党と労働党が国会議員選挙で大接戦を演じている。選挙では保守党も労働党も単独過半数を得ることはできず、連立を組む相手によってこれからの英国政治が大きく左右されることになる。また、昨年、僅差で独立反対派が勝利したスコットランドでは、ここを地盤とするスコットランド国民党(SNP)がこれまでの緊縮政策の転換と、トライデント型原子力潜水艦の廃棄を訴えるなど、かなり先鋭化した公約(マニュフェスト)を発表しており、なにかと今回の総選挙は話題に事欠かない。選挙結果次第では、英国の政治、外交、経済に大きな変化があるかもしれない。
今日はエリザベス女王の89歳の誕生日。英国は国家元首の誕生日で休日になることはない。やはり、丁度800年前に結ばれたマグナ・カルタ(権利章典)にあるように女王も貴族の一人、ということか。もっとも、休日ではないが、女王の誕生日にかこつけて割引をしたりする商売はあるようだ。たまたま半年ほど前にロンドンのアパートの修理を頼んだ建築業者から、今日発注すれば10%割引きという宣伝がEメールであった。曰く、今日の日を休日にする権限は自分達にはないが、値引きすることには女王も賛成してくれるだろう、と。