今日の早朝の地震には一瞬驚かされたが、杉並での実感は震度3程度、縦揺れと横揺れが同時に到来した、短時間のしかし力強い揺れだった。建物が巨人に握りこまれて振り回されるよう感覚はどうしても4年半前の震災を思い出させるが、自分としてはむしろ14年前の911同時多発テロの記憶が蘇ってきた。現地NYでは追悼行事が幾つも行われたようだ。WTCの跡地は完全に整備されているし、新たな高層ビルも完成して911は既に歴史の一部であって同時代の事件ではなくなっている。一般的に言って、よほど記憶の良い人間以外いまや20歳未満にとっては実際の体験とは言えないないだろう。
NHK BSが中継しているブルージェイズとの試合にヤンキーススタジアムの集まった観衆のうちいったいどれだけが911を思い出しているのだろうか。
21世紀の初頭のこの事件は、この世紀が宗教をめぐる血なまぐさいものになることを予感させたが、現在のISや中東の情勢を見るにつけ残念ながらこの予測が当たっていると言わざるを得ない。21世紀はまだ85年も残っているがこれから何が起きるのだろうか。