回顧と展望

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驚愕

2022年02月03日 18時21分44秒 | 日記

夕方、ふと外を見たら家の前の道路にパトカーが赤色灯を点けて止まっている。数メートル後ろには軽乗用車が、ハザードランプを点灯して止まっている。別段音も聞かなかったし、救急車も来ていないから、事故ではなさそうだ。以前、同じ場所で車同士の衝突事故があった時は、パトカーが数台集まって数人の警官が入れ代わり立ち代わり現場を検分していた。それに比べると今回はずいぶん長い間この2台が止まっていたものの、そんな物々しさはなかった。交通違反なのか、あるいは何か別の理由なのかは判らない。しかし、こういう光景、いずれにしてもあまり気持ちのいいものではない。

それで思い出したのだが、イギリスの警察はとにかく目立たないし、静かだ。テロ事件でもなければ、パトカーがサイレンを鳴らして走り回ることはない。特に住宅街などに来るときにも、いつ来たのか判らないほど隠密でまるで忍者のようだ。そんな小型パトカーには白黒のチェックの模様が入っていて、「パンダカー」というようなニックネームも付けられていた。普通イギリスの警察官は丸腰のようだし、一般的には治安がいいから、ということなのかもしれない。もちろん、凶悪犯やテロリストに対しては重装備で立ち向かっているのを見たことはある。しかし、普段はあまり威圧感を感じない。

一方で、ニューヨークの警察、パトカーは何かにつけて騒々しい。遠慮なしにサイレンを鳴らすし、また、あの大型のパトカーは乗っている警官のせいもあるが、その威圧感たるや相当なものだ。夜中でも頻繁にサイレンが聞こえる。いつの間にか、サイレンが聞こえないと不気味に感じるくらいだ。そうでもしないと治安が保てないという実態があるのだろう。たしかに、銃社会のアメリカでは警察官にはいつも命の危険があるということも事実。

日本はその中間のように思える。制服の警察官は警棒と銃を携行している。この面ではアメリカ的。しかし、簡単には実力行使できないようになっているので、イギリス的なところもある。

幸いこれまで、パトカーに世話になったことはない。ただ一度、不審な男が自分の家の敷地の中に入ってきたことがあって、110番したことがあった。警官がパトカーで到着する寸前にその男は立ち去ってしまい、その後どうなったのかは知らされなかった。こういうことがあるとしばらくは後味の悪い、不安な気持ちになってしまう。

結局1時間以上もこの2台は止まっていた。軽自動車とパトカーの間でどんなやり取りがあったのか、何か揉めていたのだろうか。こういうものが目に入ってきてしまうのは、今の時代避けられないものなのかもしれない。

バーンスタイン指揮、ハイドンの「驚愕」。とにかく平穏であるように、驚くようなことは起きないで欲しい.

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