千葉大学大学院園芸学研究科教授・工学博士木下勇先生が、先日の会派勉強会の中で引用した
リオの伝説のスピーチの中にも仏教の神髄、「悪をなさず善をなす」に通じるものがあります。
12歳の少女、セヴァン・スズキは、1992年6月ブラジル、リオ・デ・ジャネイロで
開催された環境と開発に関する国連会議(環境サミット)で以下のように演説しています。
「学校で、いや、幼稚園でさえ、あなたたち大人は私たち子どもに、
世のなかでどうふるまうかを教えてくれます。たとえば、
* 争いをしないこと
* 話しあいで解決すること
* 他人を尊重すること
* ちらかしたら自分でかたづけること
* ほかの生き物をむやみに傷つけないこと
* わかちあうこと
* そして欲ばらないこと
ならばなぜ、あなたたちは、私たちにするなということをしているんですか。」(演説一部抜粋)
・・・あなたたちは、私たちにするなということをしているんですか・・・
フランスでは未就学児にも子ども委員会を作り、子どもにやさしいまちづくりをしたことで
出生率が上がったことから子どもにやさしいまちについて講演して下さいました。
私は、昨年6月議会で国の施策、国の予算ありきの地方自治体の少子高齢化対策、人口増施策、
合計特殊出生率アップの施策もありますが、子育て支援であるとか、高齢者対策であるとか、世代別の縦割り施策や
社会保障費を世代間でとり合うという議論から、世代を超えた家族や家庭を丸ごと支える視点の
重要性について質問しましたので、今後も世代を超えた家族や家庭を丸ごと支えるやさしいまちづくりを
すすめて参ります。
平成28年6月議会
◆11番(橋岡協美)
報道にもございましたが、日本経済研究センターによると、 フランスでは子育ての負担よりも
手当や税制優遇など給付が多く、年収3万ユーロの家庭で第3子まで育て上げると、給付額の
合計は約3,900万円に達し、家族政策への財政支出、国内総生産比は日本の1%台に対し、
フランスは3%近く、同センターの試算では、日本が出生率2.1を目指すのであれば、
年間13兆円の財源が必要となってしまいます。増税に頼らず社会保障を組み替えるのであれば、
医療費の窓口負担額など社会保障費のうち高齢者向けの割合を8割台から7割台に減らす必要が
出てきてしまいます。フランスもこの出生率になるまでにさまざまな施策をし、
実にここに至るまで30年かかっております。国の施策、国の予算ありきの地方自治体の
少子高齢化対策、人口増施策、合計特殊出生率アップの施策もありますが、子育て支援であるとか、
高齢者対策であるとか、世代別の縦割り施策や社会保障費の配分の世代間でとり合うという議論から世代を
超えた家族や家庭を丸ごと支える視点が重要と考えます。