少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

冬の空

2004-12-02 22:57:00 | 写真
すっかり寒くなって、夜空に冬の星座が東の空ににぎやかだ。

オリオン座のM42。あいかわらず派手な大星雲だ。

ふたご座のM35、そしてカストルとポルックスのそばには3人目の兄弟のように土星がちょんと並んでいる。M35も散開星団の最大級のもの。空の明るい東京で見ても見ごたえがある。

東の空低くちょっと黄色い色をした上弦の月がゆっくり昇ってきた。

なんともまあ豪華な天体ショーだ。

望遠鏡で見ると、冬の空というのはゆらゆらゆれるシンチレーションが激しく、あまり高倍率では星はよく見えない。今日もテレビュー85にナグラータイプ5の16mmで倍率は30倍ほど。このくらいがちょうどいい。望遠鏡は倍率ではないのだ。

何万年も前に宇宙に放たれた光が、その無限の空間を旅したのちたった85mmのガラスの枠の中に捉えられ、私の意識となったのだ。天体観測とは奇跡の経験なのだ。

片目で見るのが望遠鏡のセオリーなんだけど。最近双眼装置に興味がある。どうも片目で見ると反対の目を閉じるので、顔の筋肉に力が入ってしまうのだ。ふと気がつくと息を止めている。天体観測で呼吸はとても大切。なんでも息を止めると血中の酸素濃度が下がって視力が落ちるらしい。息は止めてはいけないのである。