少し前になるが、日本が打ち上げた探査機「はやぶさ」のことを覚えておられるだろうか。何年も宇宙を旅して小惑星「イトカワ」に到達し、そのサンプルを地球に持って帰っていくるという壮大なプロジェクトだ。結果は当初の計画通りには進まなかったようだが、それでも今現在も地球を目指して宇宙を旅しているらしい。
小惑星イトカワに着陸して石を拾った探査機はやぶさ。電波が到達するのに何分もかかるところにいて、そこからのいろんな信号をもとにはやぶさの状況を分析したり、指令を送ったりする。なんともすごいことをするもんだと思う。日本の技術もまんざら捨てたものでもないなあ、などと思ったりする。
それにしても想定外のいろんなことが起こって、予想もしないようなデータが送られてきたり、いろんなところが壊れたり、科学者は大変な努力だと思う。国のお金を何百億(?)円も使っているわけだから、そのプレッシャーというのも半端なものではあるまい。
ちょうどはやぶさがイトカワに着陸するという時に、そのはやぶさから送られてきたデータを分析して故障の状況を説明している様子を見ていた。その時ふと思った事がある。つまり、これはお話なんだなあということである。つまり、誰も実際に宇宙のかなたにある宇宙船を自分の目で見てはいないのである。それは、データを説明している科学者だって同じである。彼らははやぶさから送られてくるデータを通してはやぶさを見ているに過ぎない。そして、そのデータを元にはやぶさが宇宙でどうなっているかを考えて再構築しているのだ。ここで大切なことは、そのお話(科学者の分析と意味づけ)が本当に起こっていることだと証明することはできないということである。
そんな風に考えると、どんなに絶望的なデータが送られてきても、科学者たちがあきらめない限りはやぶさは失われたりはしない。どうやったって宇宙にあるその探査機を自分の眼で見ることはできないんだから。科学者がそのデータに意味を与え続ける限り、はやぶさは宇宙を飛行し続けている。だって、本当にこわれちゃったって証明することは誰もできないんだから。地球にはやぶさが帰ってくるかどうかは、それを開発し運用を続けてきた科学者の信念にかかっていると思う。
自分の仕事だってそう。もうだめだってあきらめない限りは、だめな仕事などありはしない。どこまども、どこまでもあきらめずにいれば、いつかは実るときが必ず来る。そんなことを言ったって、うまくいかない事はたくさんあると皆思うに違いない。でも、それは客観的にその仕事がうまくいかなかったのではなくて、うまくいかないとあなたが信じたことが先だったのではないかということだ。ここ、すごく微妙なんだけど、すごく大切なポイントだと思う。
とにかく、はやぶさの地球への帰還を祈りたいと思う。そして夢のあるプロジェクトをありがとう。
小惑星イトカワに着陸して石を拾った探査機はやぶさ。電波が到達するのに何分もかかるところにいて、そこからのいろんな信号をもとにはやぶさの状況を分析したり、指令を送ったりする。なんともすごいことをするもんだと思う。日本の技術もまんざら捨てたものでもないなあ、などと思ったりする。
それにしても想定外のいろんなことが起こって、予想もしないようなデータが送られてきたり、いろんなところが壊れたり、科学者は大変な努力だと思う。国のお金を何百億(?)円も使っているわけだから、そのプレッシャーというのも半端なものではあるまい。
ちょうどはやぶさがイトカワに着陸するという時に、そのはやぶさから送られてきたデータを分析して故障の状況を説明している様子を見ていた。その時ふと思った事がある。つまり、これはお話なんだなあということである。つまり、誰も実際に宇宙のかなたにある宇宙船を自分の目で見てはいないのである。それは、データを説明している科学者だって同じである。彼らははやぶさから送られてくるデータを通してはやぶさを見ているに過ぎない。そして、そのデータを元にはやぶさが宇宙でどうなっているかを考えて再構築しているのだ。ここで大切なことは、そのお話(科学者の分析と意味づけ)が本当に起こっていることだと証明することはできないということである。
そんな風に考えると、どんなに絶望的なデータが送られてきても、科学者たちがあきらめない限りはやぶさは失われたりはしない。どうやったって宇宙にあるその探査機を自分の眼で見ることはできないんだから。科学者がそのデータに意味を与え続ける限り、はやぶさは宇宙を飛行し続けている。だって、本当にこわれちゃったって証明することは誰もできないんだから。地球にはやぶさが帰ってくるかどうかは、それを開発し運用を続けてきた科学者の信念にかかっていると思う。
自分の仕事だってそう。もうだめだってあきらめない限りは、だめな仕事などありはしない。どこまども、どこまでもあきらめずにいれば、いつかは実るときが必ず来る。そんなことを言ったって、うまくいかない事はたくさんあると皆思うに違いない。でも、それは客観的にその仕事がうまくいかなかったのではなくて、うまくいかないとあなたが信じたことが先だったのではないかということだ。ここ、すごく微妙なんだけど、すごく大切なポイントだと思う。
とにかく、はやぶさの地球への帰還を祈りたいと思う。そして夢のあるプロジェクトをありがとう。