今回コンデンサを図のように並列につなげてマッチングを取ろうとした。でもよく考えるとアンテナのインピーダンスはR+jXなんだから、jXを打ち消すためには-jXをシリーズに入れないとだめだということに気がついた。エレメントを長くした時のリアクタンスが114オームだったから、これは容量で140pFほどになる。エレメントの両方にバランスしてコンデンサを入れるとなると直列だから倍の280pFを両方のエレメントにいれればいいということだろうか。同軸コンデンサーだと3m近くになってちと長すぎる。秋葉原の斎藤電機に高圧のコンデンサを売っているらしいけど、このクラスの容量があるかどうか見にいってみよう。
エレメントは長くなって誘導性になっているから、それを打ち消す容量(コンデンサ)をつなげてやればいい。ということで5D2Vの同軸ケーブルを切ってつなげてみた。50cmと1mのものはそれぞれ容量が66pFと130pF程ある。結果は、このグラフのようにあんまり芳しくない。多少同調点は上に移動したようにも見えるが、容量を増やしてもそれほど効果がない。
こちらがリアクタンスの周波数特性。共振点でリアクタンスは0になるので、エレメントを長くするとリアクタンスは左に平行移動することになる。7MHzあたりでの誘導性リアクタンス114オームをコンデンサでキャンセルすればバッチリ整合がとれる予定。
まずは放射抵抗を7MHzで50オームにするためにエレメントを30cm程度長くした。結果、共振ポイントは6.6MHzになった。7MHzでは放射抵抗が約50オームとなり、いい感じだ。もちろんこのままではリアクタンスが大きすぎてマッチングは取れていない。まだSWRは6以上ある。