ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

奈良田の秘湯と山梨の桜

2013-04-09 07:10:23 | 旅行・秘湯・巡礼 
気象情報では、4月2日は朝から雨が降り 夜は強い風雨になるとの事だった。
開花の早くなった桜と暴風雨情報の天候で、旅の期待は急速にしぼんでいた。
しかし車が中央高速を進むと、雨は小降りになり雲は上がり明るくなってきた。
須玉ICから北杜市山高の実相寺に着くと、雨は止んで駐車場の混雑も少なく、
日本三大桜の第一と言われる「神代桜」の花も散らずに満開状態を保っていた。
樹齢二千年の老大木は、主幹が途中から枯れた姿ながらも貫録を見せていた。
続いて日本桜百選になっている大法師公園に立ち寄り、花と展望を楽しんだ。

富士川に沿った道を身延まで進み、お蕎麦の昼を取ってから久遠寺に上った。
お目当ての枝垂れ桜は、散り始めていたがその優雅な姿はひときわ目立った。
身延の町に下り、今夜の飲食物を買い込もうとしたが 食品スーパーや酒屋が
見つからない。 身延の人は、仏に遠慮してお酒を飲まないのかとさえ思った。
何とか調達を済ませ、早川に沿って南アルプスの懐の奈良田温泉を目指した。
手前の西山温泉までは昔入ったことがあるが、道路が一段と良くなっていた。
その宿は日本の秘湯を守る会の「白根館」で、質素ながら落ち着いた宿だった。

夕食前の時間は、小雨に煙る山水画のような景色を見ながら露天風呂に浸る。
つるつる感がたっぷりの泉質で、適度な湯温と24時間のかけ流しは有り難い。
食事は心のこもったもので、宿泊料の安さもあって リピーターが多そうだった。
二日目は、笛吹川と桃の花を眺めながら山梨市に進み 富士を望み甲府盆地を
見下ろす眺望と「新日本三大夜景」と名付く『ほったらかし温泉』に立ち寄った。
私達は「あっちの湯」に浸って満足したが、「こっちの湯」に入る時間はなかった。
「温泉を2つ持つ施設が、それぞれ700円とるのは せこい」と、ひげ爺の独り言。
往路は中央道の「あっち」の道で、帰路は雁坂から秩父経由の「こっち」にした。

コメント
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