ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

もみじ狩りと足利の蕎麦

2013-11-12 09:22:08 | 食楽・年金ライフ 
穏やかな好天となったその日は、予定されたことが何もない 「暇な日」だった。
テレビの紅葉報道に誘われて、その気になって紅葉と蕎麦を味わうことにした。
紅葉は赤城山の山麓あたりで、蕎麦は久しぶりに足利の「一茶庵」でと決めた。
一般道をのんびり進み、館林から太田市みどり市を通って赤城山の裾に出た。
しかし紅葉らしき赤色は見えず、葉を落した木々もあって私の顔色は青くなる。
赤城と言うに赤がなく、三夜沢の赤城神社で境内の紅葉を眺めて折り返した。

帰りは高速道路を経由して、ちょうど12時に足利のそば老舗「一茶庵」に到着。
そこは 全国にある一茶庵系蕎麦店の総本山で、我が街(加須市樋鑓川)出身
の片倉康雄氏が創業した店で、ひげ爺は35年ほど前から何度か訪れてきた。
氏は大正末に新宿で開店し、後に大森に移って手打ち蕎麦を本格的に始めた。
終戦後は足利を本拠に「蕎麦聖」と呼ばれ、道具の改良や多くの弟子を育てた。
足利の都市計画によってお店の場所を移し、現在は三代目が受け継いでいる。
業界では「足利もうで」と云わせた特異なお店だけに、噂もいろいろあるようだ。

この日は待つことなく席に案内されたが、日曜日などは相当な覚悟が必要だ。
建築文化賞を受けた建物は、椅子席と半個室があり落ち着いた雰囲気が漂う。
内庭に面した椅子席に案内され、三色せいろ蕎麦に別注で鴨汁をお願いした。
更科系の上品さと一茶庵系の極細麺で、久しぶりの本物を味わう事ができた。
『値段はちょっと高いが、店と味にそれだけのことはある』 と、ひげ爺の独り言。
紅葉は三色どころか緑の一色、お蕎麦で三色を味わい満足して帰路に着いた。
コメント
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