難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

振動呼び出し器

2005年07月03日 12時46分44秒 | 機器について

050702_1814~001.jpg050702_1815~001.jpg振動呼び出し器が棚から出てきた。使っていないので乾電池が液漏れしていた。
電話やファックスが着信したことを手持ちの振動器が震えて知らせる機械だ。昔流行ったポケベルみたいだがもう少し大きい。
確かに家の中ではファックスが来てもわからないが、今はパソコンや携帯のメールがほとんどだ。
電話は結構大きな音で鳴動するのでわかるが、IP電話に換えたら、ファックスの電話とファックスの自動切り替えが聞かなくなってしまったので、何でもプルルと鳴るので煩わしい。
この自動切り替え器が開発されたのは聞こえない人向けにファックスと違う方式の通信機が開発され、それがファックス/電話自動切り替えが効かなかったからだ。
情報バリアフリー技術の開発も周辺システムとの整合性が求められる。そのためにがJIS規格ができる。

ラビット 記



店員の配慮

2005年07月03日 07時39分18秒 | 生活

050702_2001~002.jpg050703_0737~001.jpg近くのアウトレットモールに出かけ、シャツを購入した。
大分体型も変わっているので、サイズを採ってもらった。首回りが39cm、袖丈が83cm。
難聴者は数字はとても聞きにくい。イチ、シチ、ハチと発音も口型が似ているからだ。普通の話のように聞こえない言葉を前後の言葉から類推ができない。
聞き漏らすまいと店員の口元を凝視していたら、口型を大きく話してくれ、私も復唱して聞くとゆっくりまた繰り返してくれたのでわかった。
私が難聴であることがどうしてわかったのか、いぶかった。ラメの補聴器は店員の反対側だし。
一緒に行った連れあいがピザの宅配をしている子供の話を聞かせてくれた。あるお客様に配達に行ったところ、自分の口をジッと見つめているのでこの方は耳が聞こえないのだなと思ったと。それで、どういう訳か普段は家の外では使わない手話で「手話ができますか」と聞いたんだそうだ。すると、その方はぱっと顔を明るくして、「出来ますよ、あなたは手話が出来るんですか」と聞かれ、子供はうんとうなづいて帰って来たということだ。
生まれた時から難聴の私たちと暮らしているので、親が口も見ながら話していることは当たり前の息子だから分かっているが、先の店員はどうして知っていたのか。
また、シャツを買いに行こう。

審議されている障害者自立支援法は、「地域生活」が元になっている。地域で福祉サービスが提供されることも大事だが、こうした障害者に対する配慮が社会に知れ渡っていて、地域住民も社会も自然に対応してくれるというのがこの法律の目標だ。
それなら、なおさら、障害者の声を聞いて進めて欲しい。


ラビット 記