難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

社会福祉実習5日目終わる。難聴者運動の「権利擁護」

2010年05月14日 19時06分40秒 | 社会福祉の学習
今日で社会福祉実習の10日間の半分が終わった。
長いようで短い。

重度の聴覚障害の他に知的障害や視覚障害を合わせ持ったなかまが入所あるいは通所している身体障害者更正援護施設だ。

今日は午後の作業の代わりにリラックスタイムで自由時間を過ごした後、お小遣いを一人一人に渡し、利用者氏名と受領サインをもらっていた。
これは、今日が金曜日で自宅に帰るなかま以外は明日市街地のホームセンターに買い物に行くためのお金だ。

昨日は誕生会後の給料支払いの際に、工賃変更を説明した紙を名前を書いて一人一人に渡し、手話とわかりやすい言葉で説明していた。
説明の理解が困難ではないかと職員に聞くと、たぶん理解できる人は一人もいない、でもきちんと説明することは重要と言う。

説明してもどうせ分からないから説明しないのではなく、出来る限り分かるように説明して、権利を自覚できない人に対する権利擁護(アドボカシー)の立場で決定したことを守ると言うことだ。
これは、社会福祉に関わるものの原点だろう。

難聴者運動でも聞こえないからある程度コミュニケーションはちっとくらいおざなりでかまわないということではなく、あらゆることについて説明は説明する、情報は情報として出すことが大事だ。


ラビット 記
※写真は実習終了後駅舎から見た夕焼け。