難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

全国集会アピール文が立命館大学生存学拠点データベースに登録。

2011年05月17日 13時01分03秒 | 障がい者制度改革
5月13日の「情報とコミュニケーションの法整備を求める全国集会
~東日本大震災からの復興、聴覚障害者がより暮らしやすい社会の再生~」
アピール文
http://bit.ly/kq1JvF
が立命館大学生存学拠点のデータベースに登録されたとのこと。

ラビット 記
ーーーーーーーーーーーーーーーー
http://www.arsvi.com/d/d10.htm
http://www.arsvi.com/d/d102011r.htm
http://www.arsvi.com/d/d102011s.htm
http://www.arsvi.com/d/h02.htm
に掲載・リンクさせていただきました(他への掲載はこれから)。

立岩 真也
売上全額寄付というのを始めてみました。
http://www.arsvi.com/ts/sale.htm
603-8047 京都市北区上賀茂本山258-21
phone & fax 075-703-2121
603-8577 京都市北区等持院北町56-1
立命館大学大学院先端総合学術研究科
TAE01303@nifty.ne.jp ※@は半角@に変更して下さい。
http://www.arsvi.com/ts/0.htm

「必要なのは相談支援ではなくて、アドボケイトです」、難聴者の場合は?

2011年05月17日 12時48分28秒 | 社会福祉の学習
最初は表題の意味が分からなかったが、事業のための相談支援ではなく、当事者の立場に立った真の相談支援が必要ということだろう。

東日本大震災でも難聴者、中途失聴者は「相談支援」が必要だが、自宅や避難所でのコミュニケーションが壁となって多くの問題が生じている。しかし、本人が問題を潜在化してしまい、顕在化していない。
聴覚障害者救援本部の医療・メンタル班によるアセスメント活動が行われたがろう者を対象に実施されたものだ。

要約筆記者養成事業で養成される要約筆記者は「アドボケイト」できるように学んで欲しい。

ラビット 記
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆様へ
山本眞理です。

私たち「精神病」者にとってはいわゆるソーシャルワーカーやましてや精神保健福祉士は何も知らない、まったく無知、一体なんで彼らに相談支援をさせられるかという思いでいっぱいです。
私たち障害者団体は彼らワーカーの後始末に奔走しています

なんせ彼らの専門課程のカリキュラムには、生活保護や障害年金の実務については一切ない、ちょっと資料を確認すればいいことでも有資格者は答えられません。そして実習先には介護支援事業所も、障害者団体も指定されていません。

さらに本人を取り囲んで実質さまざま強制します 
最近あった相談の例では、退院の条件として毎日ヘルパーを入れることといわれてつらくてたまらないという話でした。各地で支給量が足りないという声が多いのに、嫌だという人にはこういう押し付けがされています。

必要なのは相談支援ではなくて、アドボケイトです

なお以下のパンフ出しました。送料込み1000円でお送りいたします。ご希望の方は山本までダイレクトメールで。

「私らしく普通に暮らしたい 私のとなりでそっとお手伝いを 精神障害者アドボケイト入門」
 権利主張センター中野 編
【前書き】
はじめに
 この冊子は精神障害者のアドボケイトとして活動しようとするすべての方の参考のために作成いたしました。
 現在ピア・サポートという言葉を、行政も専門職団体も使い始めており、ピア・サポートが、彼らの役に立つ安上がり労働力として精神障害者を精神保健福祉の体制に組み込んだ形で使われようとされています。
 しかし今必要なのはこうした体制に組み込まれたピア・サポートではありません。行政や精神保健福祉体制、自立支援法の支援提供機関などから完全に独立したアドボケイトであり、ピア・アドボケイトです。
 一人一人の普通に暮らしたい、を支援するためにアドボケイトをこれから育成していかなければならないと考え、権利主張センター中野では2009年よりキリン福祉財団の助成を受け、アドボケイト要請カリキュラム作り、アドボケイト養成講座開催などを重ねてきました。
 本冊子はこうした活動の一環として現段階でのアドボケイト養成のためのテキストとして作成しました。
 多くの方のご批判ご意見をいただき、改訂を重ねていきたいと考えております。ぜひご意見をお寄せください

 この冊子作成およびアドボケイト養成講座に継続してご支援いただいているキリン福祉財団に深く感謝いたします
2011年4月
                 権利主張センター中野
 
【目次】
アドボケイトはなぜ必要か、いったい何をするのか 3
生活保護の質問についてよくある質問と答え 6
障害者自立支援法関係でよくある質問と答え 12
人身の自由剥奪について 20

資料編 43
国際人権と障害者権利条約 44
池原毅和弁護士
 
労働現場と精神障害者公開学習会講演録 76
神奈川労災職業病センター 川本浩之さん  
普遍的な人権救済制度について  125
 
参考文献  127

--
以下署名
山本真理(ペンネーム 長野英子)
nrk38816@nifty.com ※@は半角@に変えて下さい。
fax 03-5942-7626
http://nagano.dee.cc/
全国「精神病」者集団ニュースご購読を
http://www.jngmdp.org/
WNUSP障害者権利条約履行マニュアル邦訳版のお買い求めを
http://nagano.dee.cc/wnuspmanual.htm

難聴者もコミュニケーションとしての手話を学ぼう。

2011年05月17日 07時32分32秒 | 日記(つぶやき)
手話については、社会の無知、偏見があります。
しかし、私たち難聴者は手話とろう者について正しい理解が必要です。
自覚的な難聴者は、手話を補聴手段の補助的コミュニケーション手段として学んだり、難聴者同士が一緒に学ぶという場がリハビリテーション、エンパワメントの場となることも理解する必要があります。

高齢難聴者でも楽しんで手話を学ぶ方法があれば、踊りや工芸のように身につけられます。
難聴者に健聴者の手話講習会のように、手話を言葉として学習してもらおうとすると失敗します。手話はコミュニケーション方法の一つ、表現方法の1つ、音声と一緒に使うことを楽しんでもらうことから学びます。

都難聴では、東京都の中途失聴・難聴者向け手話講習会の入門、初級、中級、上級と半年間ずつのクラスに加え、ついていけなかった人のために応用クラス1を、さらに学びたい人のために応用クラス2を協会主催事業
として実施しています。手話がまだ身につかない人には「手を動かそう会」を高齢者のデイ・サービスのように実施しています。

適切な考え方と適切な指導があれば、難聴者も「手話」は学べます。学べることと手話を使えることは別です。都難聴の理事クラスでも手話がめちゃくちゃな人もいます。でもいいんです、通じているから。

難聴者の障害に、聞こえないという聞こえの障害の他に、社会や家族との人間関係を築きにくいという関係性の障害を持っていることをお話ししました。
ろう者は、地域社会の中で孤立しないように手話を地域社会に普及してきました。手話通訳ではなく、手話がちょっと出来るくらいの「手話奉仕員」です。挨拶ぐらいなら出来るという人は多いです。
ですから、ろう者は地域において関係性の障害のハードルは下がっています。

難聴者はどうしたら良いでしょうか。難聴者に対する話し方に注意してもらう、耳マークを見たら筆談してもらうなどの理解者を増やす必要があります。
要約筆記が書けなくても、難聴者と筆談することができる「奉仕員」は増えています。
難聴者も片言の手話を覚えれば、挨拶くらいの手話を使える人とコミュニケーションが出来ます。手話奉仕員に難聴者のことを知ってもらえば、難聴者の心強い援軍になります。

ラビット 記

日本教育オージオロジー研究会の記事を見て。被災難聴者の支援を。

2011年05月17日 04時34分17秒 | 東北地方太平洋沖地震
補聴器の雑音 はばかり、1日中外へ
http://www.h-tachi.com/newspaper.pdf
http://blog.livedoor.jp/tachi7900833/archives/4434286.html

日本教育オーディオロジー研究会地震対応
http://blog.livedoor.jp/tachi7900833/


聞こえの会の残りのメンバー、宮古市の中支部(みみっと)の26人の会員にも支援が必要だ。

写真は命からがら助かった会員、震災後2ヶ月で初めて再会する。
赤外線システムを使って聞いている様子。可搬型の赤外線システムがあっても施設の職員も出来ない。自分たちだけでも設置できない。赤外線システムに詳しい支援メンバーがたまたまいたので設置できた。
マイクを持つ86歳の老女が被災体験を涙ぐみながら話している。


以下をコメントした。

ラビット 記
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
震災発生時はいろいろご支援ありがとうございました。
4月3日に岩手県難聴者協会事務所を訪問しましたが、ちょうど立入先生から補聴器の電池が届いたところでした。

新聞の方には、宮城難聴対策本部のメンバーが何度も訪問し、耳鼻科医の診察を受けるまで支援をしています。
長い間、難聴のため周囲との関係がうまく構築できなかったことから周囲から「変人」と思われて、取材記事にもその影響があります。
補聴器は代金未払いではなく、補聴器販売店協会の無償提供を受けています。そのことが本人に伝わっていませんでした。

岩手県大船渡市の聞こえの会(人口4万人に35人の会員)を訪問しましたが、被災難聴者への支援はほとんどありません。全難聴で岩手県難聴者経由でお見舞い金、筆談ボード、乾電池(立入先生ご提供、補聴器販売店、会員提供)などを渡したくらいです。

高齢者ばかりで携帯を使えない、FAXが壊れていて、案内を送ることが出来ない、いつもの会場が避難所や救援物資置き場になって使えない、要約筆記者も被災しているなど、集まることすら困難です。
訪問した施設も磁気ループ、赤外線システムがあっても空いている部屋が食堂しかなく、赤外線システムの設置に1時間かかりました。
補聴器と電池の無償提供の情報すら届いていません。石川県の補聴器店から提供された補聴器を1台提供しましたが、AGCのみしか十分調整する時間がなく、地元の補聴器店で調整を依頼しましたが、補聴器店があるのかどうかも未確認です。