難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

「レインツリーの国」2

2011年05月30日 20時48分31秒 | 難聴一般
うわっ、めちゃやばい。
難聴の若い女性の「ひとみ」が突っつけどんなのは甘えてるって喝破した「二塁打ナナコ」はすげえ。

このレインツリーの国が難聴者のことを丁寧に書いてある小説という評判は難聴の障害を聞こえないこと、不便なこと、周囲の無理解、手話の受け止め方などが他に類書のないくらい丁寧に詳しく書いてあるからではなく、難聴者の持つ心の微妙な部分、突っつけどんになってしまう気持ち、どうしても我慢してしまう気持ち、でも何で分かってくれないのかと言いたい気持ちなどを有川浩が伸とひとみとのメールのやりとり、会話で絶妙に心理描写しているからなのだ。

会話体で語られるその心理は難聴者は誰にも話すことが出来すに胸の内に埋めてしまっている。
ひとみが話せるのは「フェアリーゲーム」で共感した二人だからであり、有川浩だからだ。

この先を読むのがはばかられるわ。


ラビット 記
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※あれ、電車ががら空きだ?風が強いからか。宮城県では大雨暴風波浪土砂災害警戒警報が発令されている方が心配だ。

レインツリーの国

2011年05月30日 19時53分19秒 | 難聴一般
有川浩の「レインツリーの国」を読み始める。
最初の1章の53ページまでは伸とひとみのメールのやりとりが大半だ。
難聴、中途失聴のことは一言も出てこない。
心理描写の絶妙さは「阪急電車」でもそうだがここでも遺憾なく発揮されている。

第2章「重量オーバーだったんですね・・・」
喧嘩できる仲というのは「いい」関係だ。言いたいことを言えるというのは単なる友だち、友人とかの一線を越えている意味がある。
喧嘩を売られた言葉を受けたら喜ばないといけない。

おいおい、伸がそこまで優しくできるのはなぜなんだ。

ラビット 記
※出勤途中に枇杷の木がある。結構実が生っている。

第32回障害者制度改革推進会議の報告、全難聴

2011年05月30日 19時14分03秒 | 障がい者制度改革
全難聴から「推進会議だよりNo33」で第32回推進会議の報告があった。

ラビット 記
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第32回「障がい者制度改革推進会議」
【障害者基本法改正の状況】
障害者基本法の改正については第31回の推進会議で法案の解釈をめぐって、構成員から様々な質問な出たことを前回お知らせしました。そのあと、改正案は4月22日に閣議了承され衆議院に提出されました。未だ、審議は開始されていませんが、今の国会の会期は6月22日となっていますので、6月早々には審議入りしないと今回の国会で障害者基本法の改正案は成立しなくなる恐れがあります。

このような状況の中で、自由民主党、公明党などの野党は政府提出法案に対する対案を用意しているとの情報もあり、政府提出の改正案のまま成立するかどうか、不透明な状況にあります。第32回の推進会議で内閣府より、状況に変化があり次第推進会議にも連絡するとありましたが、事態の推移を注意して見守りたいと思います。

【第32回推進会議】
第32回推進会議は「災害と障害者について」というテーマで5月23日に開催されました。会議には27の障害者団体が救援活動の現状について報告書を提出、また構成員は意見フォーマットに従い事前意見を提出しました。各団体の報告数値を集計すると、安否確認の出来た9000名のうち、死者が約100名とのことです。
震災による死者に占める障害者の割合がどうか、詳細な調査はこれからになると思いますが、災害の様々な場面での障害のある人とない人との比較検証は大切なテーマとなるというのが推進会議での一致した意見でした。

また、安否確認に当たって、障害者手帳の保持者などの情報が、個人情報保護の壁に当たってなかなか入手できない問題も指摘されました。
 災害時に障害者が受ける被害について、担当室より
①生命・身体・財産などへの直接被害、
②利用していた福祉サービスの途絶、
③公的サービスの喪失による生活困難、
④生活環境・社会環境の急激な変化による生活困難、
⑤支援欠如による障害者の社会生活からの排除、
という5類型の提示があり、これに対して精神的な抑圧などの被害も重要との意見がありました。

緊急事態での支援・配慮の欠如が、社会の弱い層に集中的に表れるのは事実で、避難所での災害弱者の姿は社会の縮図という指摘は、その通りと思います。

 新谷よりは、災害など緊急時でのテレビ放送のリアルタイム字幕の問題を再度提起しました。状況は改善されずに現在も続いています。
地震・津波・原発事故・帰宅困難・計画停電など複合的な今回の災害で、なぜ緊急放送に字幕が付かないのか、文字情報の欠如がどれほどたくさんの人を無視、疎外しているか、考えるたびに居たたまれない思いになります。

人工内耳と耳鳴り

2011年05月30日 18時59分44秒 | 人工内耳
駅前のマックに入って座ったとたん、左からプーーンという耳鳴りがする。それに周囲の音が混じる。
人工内耳がトラブって異音を発しているのかと思ってコイルアンテナを外すが同じだ。人工内耳で耳鳴りがマスキングされると聞いていたがそんなことはない。

よく人から聞くゴーッという音でもない、舌の付け根のリンパ腺が腫れているので、リンパ液か血液の流れが悪くなって耳鳴りになっているんだろうか。
人工内耳の電池が切れて無音になったが耳鳴りは相変わらずプーーーンとしている。

ラビット 記
※温帯低気圧の影響か西の空は半分黒い雲だ。風が強い。

天気予報のバリアフリー化はどこが責任を持つか

2011年05月30日 08時19分34秒 | バリアフリー
台風2号は温帯低気圧に変わったが、東北地方を含む東日本で大雨となるので厳重な警戒が必要と言われている。また地盤の低下した沿岸部では満潮と低気圧で潮位があがるので警戒が必要と発表されている。
潮位があがるのは台風などと違い風も音もない。

大震災の後だが、警戒警報、避難警報を聴覚障害者にどのように伝えるのかのシステムがない。
停電でなくればFAXは有効だ。しかし自ら消防署等に登録が必要だ。
要援護者、要介護者の登録もそうだ。
様々なサービスを併用する必要があるがサービス間の連携も求めたい。


ラビット 記
※写真は、地震速報と大型台風の予報と両方が表示されている。
まさに災害列島だ。

難聴者の「難聴者らしい」こと。

2011年05月30日 07時03分29秒 | 難聴一般
いろいろな難聴者と話す機会があったが、その人たちはとにかくも自分は聞こえないということを自覚している。しかし、その対応方法はまちまちだ。
例えば、補聴器のハウリングの話題になるとみな他人に指摘されるまで気がつかずに「恥ずかしい」と思った体験は持っている。中にはしょうがないじゃんかという人もいれば、困るんだよねという人もいる。
健聴者みたいに話すと間髪を入れずに反応してくる人工内耳装用者もいれば、首を傾げるので筆談ボードに書く人もいる。ろう者に近い手話を使う難聴者もいる。こうした難聴者が一緒にいるところで交流していれば自ずと自分以外の難聴者とのコミュニケーション方法が身につく。

話が行き違いながら、相手によってコミュニケーション方法を変えながら対応していくというのは難聴者「らしい」ところではないか。単に難聴者に多様なコミュニケーション方法があるというだけでなく、自然にそれに対応した方法で話をすること、スマイルで終わるコミュニケーションもあることなどが「らしい」。

ラビット 記
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可能性に挑んだ聴覚障害者: ろう者・難聴者50年のあゆみ
ろう者・難聴者・中途失聴者たちは、障害と人生にどう向き合ってきたか。この50年を働きざかりで生きた人々が綴る、人生とみみより会活動。どのように働き、家庭をもち、社会的自立をとげたか...一人ひとりの人生が、日本の聴覚障害者史に新しいページを拓く快挙だった。

http://bit.ly/iFdnI7

NHKや各放送局は、天気予報や警戒警報の発令時などは字幕放送やオープンキャプションで

2011年05月30日 05時52分03秒 | 日記(つぶやき)
NHKや各放送局は、天気予報や警戒警報の発令時などは字幕放送あるいはオープンキャプションで情報を伝達してほしい。#jimaku #saigai #nhkpr
NHKは、総務大臣から障害者や外国人などに対する情報提供に留意するように通知があったはずだ。

ラビット 記
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大雨と暴風及び高波に関する全般気象情報 第2号
http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/000_00_662_20110529195413.html

平成23年5月30日04時53分 気象庁予報部発表
(見出し)
低気圧や前線の影響で、引き続き30日は西日本から東北地方にかけて激し
い雨の降る所がある見込みです。西日本と東日本、東北地方では土砂災害や
河川の増水、はん濫、低地の浸水に厳重に警戒して下さい。また、東日本か
ら東北地方の太平洋側では暴風と高波にも警戒して下さい。

(本文)
[気圧配置など]
 紀伊半島付近には低気圧があって、30日夜には関東の東海上に進む見込
みです。低気圧の上空には寒気が流れ込んでいるため、30日は低気圧や前
線の周辺で、大気の不安定な状態が続く見込みです。

[防災事項]
<大雨>
 30日は、西日本と東日本では朝まで、東北地方では昼過ぎまで、雷を伴
った1時間に30ミリから40ミリの激しい雨の降る所があり、北陸地方で
は30日明け方は局地的に1時間に60ミリの非常に激しい雨が降る見込み
です。西日本から東日本では広い範囲で降り始めからの雨量が200ミリを
超え、5月としては記録的な大雨となっています。また、東北地方では、こ
れまでの地震により地盤の緩んでいる所があり、31日6時までの24時間
に150ミリの雨が予想されます。
 土砂災害や河川の増水、はん濫、低地の浸水に厳重に警戒し、落雷や竜巻
などの激しい突風に注意して下さい。