HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ビリーブ: Aちゃんの練習能力

2017年03月23日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小3):
先週 両手で弾いた「ビリーブ」、今日は完成できたでしょうか。
一応、成果をきいてみます。
「どう?上手に弾けるようになった?」
「ダメ!弾けない」
Aちゃんは、あわてて両手で弾き始めました。
自分でどれくらい弾けるか確認してみてる様子です。
ところが、バタバタと焦った速さで弾くもんだから、ミスやつっかえだらけ。
「そんなに大急ぎで弾くから、間違えるんだよ。これくらいでゆっくり弾いてみようよ」
先生がゆったりとしたテンポを示し、Aちゃんも弾いてみます。
「ほーら、この速さならずーっとうまく弾けてるじゃない?」
と自信を付けさせます。
「1ページ目は完璧に弾けてるから大丈夫だね。2ページ目の、この辺がいまいちなのかな?」とヒントを与えてみました。
決まってつっかえるのは、2ページ目の3段目、「悲しみや 苦しみが」のところなのです。
「うん、ここがいつも間違える」
「じゃこの段だけ練習しようか」
Aちゃんは「うーん、ちょっとやりにくいから、その前の段から弾いてみる」と 助走( ?)をつけてから弾いてみました。
まず両手で。
その結果、左手の流れが把握できていないと感じたらしく、左手だけを何度も弾いて 流れを手に記憶させているようです。
先生はその様子を興味深く観察しつつ、時折り「シのフラットを忘れちゃうね」などとヒントを与えます。
すると、Aちゃんは右手のシの音をエンピツでマークしたり( ついでに猫の顔にしました)左手のシには♭記号を書いたりして注意し、自分でチェックしたポイントだけ何度も繰り返して、手と頭に覚えこませています。
右手、そして左手。
何度も覚えた後、それぞれの音を忘れないように気をつけながら注意深くゆっくり弾いて、なんとか間違えないようにがんばっています。

Aちゃんが 今やってること…
ちゃんとポイントを押さえた、的確な練習だね。
うまく弾けない所を探し、弾けない原因を見つけ、それに注目できる方法を考え、正しく弾けるように気をつけながら 覚えるように繰り返す。
先生からいちいち指示されなくても、1人でこれだけの練習がやれるって、大したもんだなーと思います。
Aちゃんの練習能力( ? )を再発見した、本日のレッスンでした!

スポーツの春: Hさん集中力発揮!

2017年03月22日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん ( 大人 ) :
バッハの平均律、2番のプレリュードがほぼ出来上がりました。
驚くのは、込み入ったバッハのこの曲を、Hさんが全部暗譜で弾いてるということです。
「だって暗譜しないと弾けませんから」と言うんですが、これだけ暗譜するまでには随分たくさん練習してきたんだろうなと、その努力に感心します。
「よく、これだけ覚えましたね〜。だって今、テレビが大変でしょ?」
と言うのは、Hさんは大のスポーツ ( 鑑賞 ) 好きだから。
めぼしい試合や有名な大会は もれなく鑑賞しています。
「そうなんですよー、たった今菅野が打たれて、気が気じゃないんですけど時間になっちゃったんで急いで来ました」
というのは、WBC侍ジャパンの準決勝のことです。
「野球が両方ありますでしょ、それにお相撲もあるし、大変ですよ」
「野球」はWBCと春のセンバツ甲子園、そして「お相撲」は、今日で11日目と大詰めにきた春場所のこと。
私はHさんに「元祖・スポ鑑ギャル」というニックネームを進呈しています。 ( もちろんご本人には内緒です )

こんなに忙しくテレビのスポーツを鑑賞してるのに、バッハをこれまでの完成度に仕上げるとは。
Hさんの演奏は、暗譜の完成度もさることながら、表現も素晴らしくバージョンアップしていて、ふっくらとした音色にますます落ち着いた雰囲気が加わっているのです。
きっと、スポーツにもピアノにも、そのときそのとき 卓抜な集中力をもって臨んでいるのに違いありません。
Hさんに言っても、きっと「お世辞がお上手ですこと。何も出ませんわよ」と言うにきまってるけど。

Cちゃんがんばってるね。

2017年03月21日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(年中):
毎週 かならず弾く「お気に入り曲」、ここ3週間くらいは「いとまき」です。
「いとまきまき、いとまきまき、ひっぱってとんとんとん」というこの歌、8分音符の連続でメロディーを弾くのが難しく、いちばん最初に習った頃は とても苦戦していました。
特に難しいのは「まきまき」のところで、「ソミドミ」と弾くのが難しく、どうしても「ファ」や「レ」の指までつられて音が出てしまいます。
Cちゃんは「ファ」や「レ」の音が出てしまわないように、レッスンの時も左手でファとレの指を押さえて、何度も「ソミドミ」を練習していたんですよ。
この努力、すごいよね?!
それでも8分音符のスリルは楽しく、毎週「いとまきひく!」といって 最初に弾いています。
そのうち練習の甲斐あって、「ソミドミ」が確実に弾けるようになりました。
カスタネットで「タタタタ」と八分音符をたたくのもお気に入りです。

今日もいつものように「いとまきひく!」と言って弾き始めたのですが、いつもちゃんと見ながら弾いていた楽譜を見ていません。
楽譜を見ないので、次に何の音を弾くんだったか思い出せなかったり、まちがった音を弾いてしまったりします。
いつもちゃんと楽譜を見ているのになあ・・・と思いながら、Cちゃんが迷っている音を
「ファーミ・・・」とか歌って手助けしようとすると、
「あっ、言わないで!」と手で制止し、自分で一生懸命に思い出して弾こうとしています。
そのうち何と、片手で目を押さえて、楽譜が見えないようにして弾こうとしているのです。
そうか・・・
難しかった「いとまき」が がんばって弾けるようになったから、今度はCちゃん、自分でハードル上げたんだ。
「楽譜を見ないで弾けるようにする」っていう、新たなハードルを設定したんだね。
苦労しながら音符を思い出し、Cちゃんは楽譜を見ないで最後まで「いとまき」を弾きました。

難しいテクニックに取り組むということ、ともすれば「楽しくないこと」「子どもは嫌がること」と大人は考えがちですが、そんなことはありません。
子どもたちは、「難しいことを克服したい」「ひとつ克服したら、さらに上のレベルに挑戦したい」という気持ちを持っているものです。
たとえば、三輪車から補助付き自転車へ、そして補助輪を外して乗れるようになったら、今度はもっと大きいサイズの自転車へ、とバージョンアップするのと同じように。
「できなかった所が弾けるようになった」「今度はもっと速く弾けるようになりたい」などと 自らはっきりとした憧れや目標を持った時、子どもたちは 時として驚くような粘り強さや努力を見せてくれます。
そんな彼らの 小さな、だけど純粋な喜びや達成感を、私たち指導者も、一緒に味わい、フォローしていきたいなあと思っています。

「ラの音(440hz)」の神秘

2017年03月21日 | 音楽のツボ
S子ちゃん(小3):
新しく「バーナム」をやり始めたS子ちゃんに、今日は英語の音名について説明しました。
「ドレミファソ、っていうのは何語だか知ってる?」
「イタリア語」
「そう!よく知ってるね。そして、その他に英語の言い方もあるの。真ん中の、この『ド』の音、これは『Cの音』っていう名前なの。」
「C...」
「そう、なぜなら、ここが『A』だから。」
先生はドより2つ下の音を押さえます。
「ラの音?」
「そう、ここがAなの。だから、隣のシの音がB。で、ドの音はC。」
そして、ドの音から順々に押さえながら アルファベットを言っていきます。
「C、D、E、次は?」
「F、G...」
S子ちゃんも一緒に声をそろえ始めます。
「F、G、...と来て、おおっと、Hはない。Gまで行ったら、またAに戻るの。ほら、さっきと同じラの音でしょ」
「ほんとだ!」
「で、その次はB、で、そしたらほら!次のドは?」
「あっ、またCになった!」
思いがけないパズルが解けたみたいに、S子ちゃんの顔がパッと輝きました。
「なんで『ド』がAじゃないんだろうね?」
という声は、たった今レッスン室に入ってきたHちゃん(小3)です。
S子ちゃんとクラスメートのHちゃんも仲間に入って、先生の説明に耳を傾け始めました。
「そうだね。ドが主役じゃなくてラが主役なんてね」
先生が答えます。
「この『ラ』の音はね、特別な音なの。だから『A』って、主役の名前なのかもしれないね。オーケストラの演奏をするとき、まず この『A』の音をオーボエの人が出して、ほかの人たちはみんなその音に、自分の楽器を合わせていくのよ」
「へ~」
S子ちゃんとHちゃんは感心して聞いています。
「それにね、赤ちゃんが生まれたとき、最初に『オギャー』って泣く声は、世界中どの子もみーんな、この『ラ』の音なんだって」
「え~っ!」
二人ともびっくりして、大声で叫びました。ラの音で!
「ほら、今、二人ともラの声だったじゃない。『え~っ』て」
先生はピアノの「ラ」の音を弾き、それに合わせて「え~っ」と、さっきの二人の声を再現しました。
二人ともまたまたびっくり。
だけど私もびっくりでした。
ラの音・・・専門的に言うと「440hz(ヘルツ)」という高さの音。
自然界に一番たくさん存在する高さと言われ、赤ちゃんの産声がみんなこの音だということは学会でも立証されているらしいけど、まさかS子ちゃんとHちゃんが思わず叫んだ声も、その『ラ』の音だなんて!
しかも二人そろって!
『ラの音』恐るべし。
440hzの神秘を、実際に目の当たりにすることがあろうとは 貴重な体験であった... 

チャック・ベリーさん

2017年03月20日 | 音楽家たち
チャック・ベリーさんが亡くなりましたね…
90歳で亡くなる直前まで 新しいアルバムのリリースも計画していたという、まさに「生涯現役」、ロックの神様と言われた人です。
ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ビーチボーイズなどは 今ではロックのレジェンド的存在ですが、実は皆 チャック・ベリーを神と崇めて尊敬してきた人たちです。
ジョン・レノンが「ロックンロールに別の名前をつけるなら『チャック・ベリー』だな」と言ったというエピソードは有名です。
いかにチャック・ベリーがすごいかということを物語っていますね。
今から40年昔の1977年、アメリカの宇宙探査機「ボイジャー1号」が打ち上げられました。
もし宇宙に生命体がいて、私たち地球人からのメッセージを受信してくれた時に…というコンセプトで、さまざまな言語のメッセージや画像、「地球の音」などが色々入った「ゴールデンレコード」が搭載されました。
そのレコードに「交響曲・運命」「ブランデンブルク協奏曲」などに混じって、チャック・ベリーの「ジョニー・Bグッド」が入ってるんだよ。すごくない?!

代表作は 前述の「ジョニー・Bグッド」、「ロックンロール・ミュージック」、「ロール・オーバー・ベートーヴェン」など多数。
かっこいいギタープレイと、独特の「ダックウォーク」と言われるパフォーマンスは、チャック・ベリーの名を知らない人でも、見れば「ああ、これか」と、どこかで耳に ( 目に ) したことがあるんではないかと思います。
興味のある人は YouTubeで見てみてください。

シモキタ倶楽部・3度音程とハッピーバースデー ♪

2017年03月19日 | レッスン日記(小中高生)
月に1回の「シモキタ倶楽部」の日です。
夕方4時から5時までは 第1部・コーラス練習、そして5時に練習が終わった後は、引き続き第2部・反省会(別名・打ち上げ)となります。
こちらは終了時間未定ですが、おおよそ3時間ほどしっかり行うことが慣例となっています。
本日の参加人数は、第1部のコーラス4名、第2部の反省会は なぜか3名増えて7名。
練習はしなくても反省はするのです。
(毎月、第2部のみ参加の人は数名いますが、第1部のみ参加の人はいません。)

さて、第1部、4時からのコーラス練習です。
男性2名・女性2名という 正式な混声カルテットメンバー構成の「シモキタ倶楽部・コーラス部」ですが、既成スタイルにとらわれることなく、独自の編成スタイルをとっています。
なぜなら1人1パートをしっかり守り切れる人が誰もいないからです。
本日は、メンバーからの希望もあり、まずは「3度の音程をハモる練習」をやってみました。
2人ずつ2グループに分かれ、最初に第1グループが「ドレミファソラシド~♪」と歌っていきます。
第2グループは、第1グループが「ドレ」まで歌うのを聴きながら2拍分待ち、第1グループが「ミ」に入るタイミングに合わせて「ドレミファソラシド~♪」と歌い始めます。
そうすると、第2グループがスタートした時点から、2つのグループ間で美しい3度のハーモニーができる(はず)。

ヒバリ「最初の人が『ドレ』まで行ったら、次の人が『ドレ』って出てね。行くよ? さん、はいっ」
第1グループ「ドレ」 第2グループ「ドレ」
ヒバリ「『ドレ』で終わるんじゃなくて。そのまま続けるんだよ~ じゃもう一回。2番目の人は 前の人が『ミ』って言う時から『ドレミ・・・』って歌い始めるんだからね。『ミ』と『ド』のタイミングだよ。では行きます! せーの」
第1グループ「ドレミファ・・・」
第2グループ「ドレミファ・・・」
ヒバリ「2番目の人、言葉は『ドレミ』って言ってるけど、音は『ミファソ』って 最初の人と同じになっちゃってる (;´・ω・)」

何しろ初めての「3度体験」なので右往左往。
でも、パートを組み替えたり交代したりしながら何度か練習して、最後には ♪ドーミーソー~♪ と3つの音が同時に鳴り響く、美しいハーモニーを歌うことができたよ!\(^o^)/ 一瞬だけど。
次回もまた練習しよう♪

続いて 本年度のプログラム「遥かなるアラモ」と「ローハイド」を練習しました。
先月の練習の時より大分 歌詞にも慣れ、上手になってきたと思います。
特に「ローハイド」で、男性二人が目まぐるしく掛け合いでシャウトする所があって これがこの歌での見せ場にもなっているのですが、早口言葉みたいな歌詞を律儀に歌わず 頭文字だけをシャウトするつもりでやってみてもらったら、すごく良くなりました。
来月もっと慣れたら、とってもかっこよくなりそうだ。楽しみ。

練習の後 隣の部屋に移ると、もう第2部のみ参加のメンバーはとっくに集まっていて、和気あいあいと盛り上がっています。料理担当のKシェフご自慢の「今日は春メニュー」のご馳走が並び、コーラスメンバーも加わってにぎやかなパーティーになりました。
パーティーも進み、みんなの手土産のケーキやスイーツがテーブルに並んだ時、偶然メンバーのDさんとドクターSの二人が今月お誕生日、しかも間近ということがわかり、さっそくヒバリがピアノを弾いて みんなで ♪ハッピーバースデー・トゥー・ユー♪ を大合唱しました。

練習した人も、練習しない人も、たっぷり反省会を満喫し、また来月の練習日を約束して、お開きとなりました。

ハモプリの「出囃子(でばやし)」は ♪

2017年03月18日 | レッスン日記(小中高生)
月1回のハモプリの日です。
「ハモプリ」=正式名称は「ハモカミ・プリンセス」。
名前の由来を話せば長くなりますが、簡単に言うと「ハモるプリンセスたち」です。でへへ。
女性5名のジャズコーラス・グループなんですが、今日は都合で2名が欠席、ヒバリも含めて3名の出席です。

本年度ハモプリのテーマは「モンキーズ」。
'60年代頃のポップグループ「モンキーズ」のレパートリーから2~3曲を選んでいますが、オリジナルのモンキーズは男性グループなので、女性のハモプリにはちょっとキーが合いません。
これくらいでどうかな?という範囲でキーを試し、今度はそのキーに合ったハモりパートを考えていきます。
問題は「誰がそのハモりパートを歌うのか?」ということ。
確かにね、ハモりパートは どうしてもメロディーより覚えるのが難しいよ。
なので ほっとくと、全員メロディー希望になってしまふ...
そこをなんとか、音域を考え 適性を考えて、ちょびっとずつハモり役を分担していきます。
本日のメンバーは協議の結果、
「モンキーズのテーマ」はメロディーをミケが歌い、 ハーモニー(6度下)をクロが歌うことに。
そして「デイドリーム・ビリーバー」は、交代してクロがメロディー、ミケがハーモニー(3度上)を歌うことに落ち着きました。
ヒバリは、その時の様子でどちらかのパートに加勢する、といった感じで 今日は練習しました。

メインはこの2曲ですが、もう1曲、やはりモンキーズの「すてきなバレリー」という曲もプログラムに加えています。
オリジナルは歌詞も2コーラスまであり、間にバックバンドのインスト演奏やいろんなのが入って 長いんですが、今回ハモプリは それを半分くらいに縮めて、短時間にスパっと終わるアレンジにしようと思っています。
というのも、「バレリー」はハモプリステージの「つかみ」として使うつもりなのでね。
ミケ・クロ・ヒバリの3人で歌ってみた。
おお!いいじゃないか。3人だけでもけっこういい感じのハーモニーで、なかなかインパクトあるサウンドになってる。
だってクライマックスのサビばっか繰り返してるだけなんだもん。
「できた!もう上手にできたね。OK!」
「えっ、もういいの、コレで?」
「だって『バレリー』は出囃子(でばやし)なんだもーん」
「出囃子~wwwww」
そうです。
あ、オープニング演奏とも言うか・・・(^^ ♪


Nちゃん1ランク昇格!\(^o^)/

2017年03月18日 | コード奏法
Nちゃん(小6):
クラシック曲の「乙女の祈り」、そしてポピュラーアレンジを並行して勉強しています。
乙女の祈りは ほとんど終盤にさしかかり、最後のバリエーションを残してほぼクリアしました。
レッスンした所までが宿題ですが、もし自分で最後のバリエーションまでやれそうなら進めていいよ、ということになりました。

アレンジの方、本日の課題は「夢で逢えたら」と「今日の日はさようなら」でした。
「夢で逢えたら」の方は、先週1回目のレッスンをした時に 右手をブロックコードにしよう、ということで音を考えたんですが、今日は そのブロックコードが すべてバッチリ入っているばかりか リズムやノリもキレッキレになっていて、すっごく弾き込んだ人しか出来ない「こなれた演奏」にまで完成度を上げていました。
「すばらしい! よく練習してるんでしょ?ママから聞いたよ」と言ったら、
「最近、ピアノが楽しくって、『ごはんができたよー』って呼ばれても行かないで弾いてたり・・・あんまりピアノ弾きすぎて、小指が痛くなった。両手とも」と言うんだから驚きです。

「夢で逢えたら」も 大変大人っぽく クォリティー高かったんですが、次の曲で、もっと褒められることに。
「今日の日はさようなら」...この曲、ちょっと昔は卒業ソングとして、よく小・中学生が歌ったりしてたと思いますが、たまたまNちゃんは この歌を知りませんでした。
コードネームとメロディーの楽譜だけ見て、自分で弾いてきたのです。
シンプルでゆったりした、短い曲です。
Nちゃんの演奏はこうです。
●曲の最後の部分を前奏として設定する。
●1コーラス目はゆったりとした分散和音の伴奏。
●2コーラス目はリズムパターンを8(エイト)ビートにしてリズムを盛り上げていく。
●さらに右手のメロディーを重音にして厚みを出す。
●キメのコードではブレイク(リズムを止めてインパクトを強める)を使って印象を深める。
●フィニッシュはリタルダンドで余韻を持たせたアルペジオで終わる。

これらを1週間の間に 全部一人で考えて、なおかつ弾きこなしています。
また、おもしろいな、と思ったのは、この曲はもともと3拍子なんですが、Nちゃんは4拍子で弾いていたことです。
「この曲、ほんとは3拍子なんだけど・・・4拍子で弾いちゃってたね」
「あっ・・・」
「知らない曲だから、カン違いした?でもいいんだよ。ポピュラーアレンジでは、3拍子の曲を4拍子で弾いたり、逆に4拍子の曲を3拍子で弾いたりするの、全然アリだから。これはこれでいいよ」
「よかった」
Nちゃんはホッとしたようすで、
「なんかゆったりした曲のような気がしたから、伴奏も動きがあった方がいいと思って、こうなっちゃいました・・・『夢で逢えたら』は、何ていうか、いろいろ細かい音があるから その通り弾くだけでかっこよくなったけど、この曲はただ弾いただけじゃ単純だったから、いろんな音で変化をつけた方がきれいだと思って、いろいろやってみました」
「えらい!今まで習ったことをよく生かして、自分のアレンジにできてる。重音とか、リズムパターンとか、よく考えられたね」
先生は、Nちゃんの楽譜に花マルをつけて、おまけに金ピカの「大変よくできましたシール」を貼ってあげました。
「これだけできれば、もう『特待生』レベルだ! ほら、何だっけ、テレビで芸能人が俳句とか作るヤツ」
「プレバト?」
「そう、プレバト!Nちゃんもう特待生に昇格!なんだけどね、もうひと工夫できれば、また昇格のチャンスありだよ。ほら、こういう単純な曲だと、フレーズの終わりとかがずーっと何もなく伸びてたりするでしょ。こういうところを、何かフレーズとかメロディーとかで埋めてあげると、変化がつく」
先生がちょっとアドリブで、フレーズの空白を埋めるお手本を示し、Nちゃんもさっそくやってみました。
うん、なんとかできそうじゃない?

Nちゃん、ここ数カ月くらいで 脱皮した?
アレンジ部門「特待生」に昇格だ~ \(^o^)/
来週は小学校の卒業式。
さあ、中学生になっての さらなる昇格が楽しみです。




Mちゃん ピアノ伴奏「青い竜」

2017年03月17日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん ( 小6 ) :
少しの間 ピアノを休んでいたんですが、なんとその間にも 卒業式でのピアノ伴奏に立候補し、一人で練習していたとのこと。
今年 小学校を卒業するMちゃん、卒業式で伴奏するのは、合唱曲「青い竜」です。
スピード感と迫力にあふれたドラマチックな曲なので、ピアノ伴奏も難しいです。
先週、初めてMちゃんの弾くのを聞かせてもらって、よく一人でやれたなーと感心しました。
複雑な楽譜を読み取るだけでも大変だと思いますが、一通り楽譜が再現できていたので、弾き方やタッチ、表現方法や旋律の歌わせ方などをレッスンしました。
ペダルもふんだんに使うようにしました。
「今日レッスンしたポイントを念頭において練習してみてね」と言って先週は終わったのですが、昨日、ママからLINEをいただきました。
「一通り弾けるようになったものの不安もあったようですが、先生のアドバイスにより、大分安定してきたように思います」と、録画を送ってくださったのです。
それを見ると、レッスン前とレッスン後で演奏は見違えるように変化していました。
レッスン後 練習を重ねてから撮った録画は、音色が美しくリズムが際立って、小学生とは思えないような躍動感のある演奏になっています。
今日は実際にMちゃんの弾くのを聴きましたが、暗譜も完成し 余裕をもって弾けるまでになっていると思います。
卒業式は 来週の今日!
卒業式前日にあと1回、Mちゃんのレッスンがあるので、その日がリハーサルとなりますね。
来週、最後のレッスンして さらに自信をもって弾けるようにしようね!

Sちゃん 「天使たちの歌声」優雅な音色で♪

2017年03月17日 | ブルクミュラー
Sちゃん(中1):
ブルクミュラー、今日から「天使たちの歌声」ですが、どうもSちゃんにこういった「美しい」タイプの曲は不似合いだ・・・
何を弾いても力いっぱい、元気いっぱいの音になってしまうのが 彼女の常なのです。
とりあえず、自分でやってきたのを弾いてもらいます。
最初の2小節を聴いただけで、もうダメだ。うるさすぎ。
「あのね、これは『天使の』歌声なんだからね。これじゃーダメじゃない?」
先生がSちゃんの音をオーバーに真似してドスドス弾きました。
Sちゃんはそれを聴いて大爆笑。自分の真似なのに。
この音をどうにかして「天使の歌声」にしなきゃ。

「ほら、よーく見て。バーナムをやってきた人なら簡単にできるよ。」
「天使たちの歌声」は、和音の分散と転回の課題なのです。
今まで「バーナム」で、たくさんそういう課題をやってきたんだから、それを応用すれば簡単です。

1.まずは、分散和音がすべて三連符になっているので、その3つの音を、分散ではなく和音として、同時に弾いていく。
2.1フレーズ分、左手 → 右手 → 左手 → 右手と和音の流れをつかみ、音の流れと手の形を記憶する。
3.今 記憶した手のポジションとフォームをそのままくずさないようにして、和音を分散に変える。
4.ペダルをつける。
5.分散和音はひとつのモーションで弾き、最後の音は手首を抜きながらのリリースに気をつける。

この5つの手順で、1フレーズか2フレーズずつ確認しながら進めていきます。
その結果・・・
最初の2小節で「だめだこりゃ」状態だったSちゃんの演奏が、なんと今日のレッスン時間だけで、すばらしく優雅で美しい「天使の歌声」に変貌!
しかも全曲出来上がったのです。
「いいね~!すごい。とても同じ人が弾いたとは思えない」
「\(^o^)/わぁーい やったー♪」
「っていうか、Sちゃんが弾いてるとは信じられない」
「え~(^^;)」
せっかくこんなにきれいにできたんだから、それを忘れないように来週まで復習してきてね、という宿題になりました。

Sちゃんは「楽典」やソルフェージュのレッスンもやっているので、ピアノの後 少しそのレッスンもしました。
練習問題をやってみます。

〔問題〕空白に正しい休符を書きましょう。
「えーと・・・ここは8分休符だから・・・どうやって書くんだっけ。こうかな?」
Sちゃんが書いた8分休符はコレですが



正しい8分休符は こうです。(^^;)


Lちゃん 「自信あり」はバーナム

2017年03月16日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小1):
今月の初めに「バーナム・ミニブック」をもらったので、今まで使っている歌の曲集2冊、ワークブック1冊と合わせて、荷物が4冊!
色とりどりのテキストを、ピアノの譜面台にどっさり並べて、レッスン開始です。
「さあ、今日はどれからやろうかなあ? 一番自信ありの本からやろう。自信ありはどれ?」と聞いてみました。
Lちゃんが、どんな曲が楽しく弾けてるのか、といったことに興味があったので...
「じゃ、これ。バーナム」
Lちゃんは、新しく始めた「バーナム・ミニブック」を開きました。

「バーナム」は、ピアノのさまざまなテクニックを子どもたちが習得するための教材です。
簡単な音を使った短い課題ばかりで、歌詞もありませんが、子どもたちはみんなこの教材が好きです。
Lちゃんもバーナムが好きになってくれたかなあ、と嬉しく思いました。

今日は先週の続き、グループ1の7番「スキップしよう」からです。
前のページを見せてもらったら、先週終わった6番まで、きれいに色が塗ってあって、かわいく顔も描いてありましたよ。(^O^)



「深呼吸」では2つの音を同時に和音として弾く練習、そして「クギをうつ練習」では、ドの音をずーっと押さえたまま、ほかの音をミ、ミ、ミ、ミ・・・などと鳴らす練習です。
最初はどうしてもドの音が離れてしまうので、もう一方の手でドの指が離れないように押さえて弾きましたが、2回目くらいからはがんばって、音が離れないように弾けるようになりました。
今日は12番の「元気いっぱい さあひこう」までできたので、来週はグループ2に入ります。
また、たくさんかわいい色塗ったら見せてね♪

曲の方は、10人のインディアンを仕上げた後、「ドレミの歌」のメロディーを弾きました。
前半は弾きやすいですが、後半「ソは青い空~♪」からが難しいです。
シャープやフラットを使わないと変な音になってしまいますが、シャープ、フラットは黒鍵を使うので指使いが難しくなってしまいます。
この部分さえ楽に弾けるようになれば、ほかの部分はもう自分で弾けるようになってるLちゃんなのです。
ソードーラーファーミードーレ~ のところとか、 ドミミ、ミソソ、レファファ、ラシシ、のところなどお手の物です。
来週、真ん中の所が上手になったら、楽しく連弾できそうだよね!

Aちゃん集中力発揮♪ 「ビリーブ」両手で弾いた!

2017年03月16日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小3):
「『ビリーブ』両手で弾いた!」
レッスン室に入ったとたんにAちゃんは言いました。
「えっ、ほんと? だって『ビリーブ』は、この本の最後の曲だし難しいから、片手だけでいいってことになってたのに?」
先生はオーバーなくらいに驚いて(みせます)。
「ほんとほんと。まちがえるかもしれないけど・・・」
Aちゃんはどんどん楽譜を用意して、そして、両手で弾き始めました。
ちょっとテンポが速すぎて、指が隣の音を弾いちゃったりもあるけど、すばらしい練習の成果です。
「すごいねー。宿題じゃないのに、がんばって練習したんだね」
Aちゃんは顔中でニコニコしながら、何度も何度も弾いています。
「わかるから弾ける」「弾けるから楽しい」「楽しいから何度も弾く」の良い連鎖です。

「そうだ、ほんとはもうマルなんだけど、こんなに両手で上手に弾けてるから、新しい宿題出すことにした!来週、両手で弾いてくることにしよう。そして、うまく弾けるようになったら、一人で弾いて録音しよう」
「えーっ、緊張する~」
Aちゃんは驚いていますが、大丈夫、来週ちゃんとやってきてくれると思います。
なぜって今日のAちゃんは、自信にあふれていてノリノリだからです。
その証拠に、先週あんなにびびっていた バーナムの「なわとび」を、いきなり暗譜で弾き始めて、それもすごいスピードで完璧に弾いてくれたし、楽譜をカバンから出す合間とかにヨガみたいなポーズをしたりと、テンションMAX。
今日は上手にできて楽しい!気持ちいい!という証拠が、わかりやすく見え見えなのです。
「なわとび」も、最初はわからなくていやだったのが、一旦わかれば 何度も弾き、上手に弾けるから楽しい。
そのハイテンションの勢いを利用して、次の「腕ふり」=アルペジオの基本 の課題を示してみます。
案の定「難しいーわかんないー無理ー」と言っているのを、「見て?Cのコードをド、ミ、ソ、と順番に弾いて、上のドに着いたらまたソ、ミ、ド、と元にもどってくるだけじゃない?簡単だよ」と誘導し、指番号も確認すると、Aちゃんは「Cのコードなら・・・」という様子で、そろそろと弾き始めました。
「上のドまで手が届かないー」
「弾いた音を全部押さえてなくていいんだよ。次々に離して、手を回転させていくの。こんな風に」
とフォームのお手本を見せてあげると、Aちゃんもそれを真似て弾いています。すかさず
「ほらっ、回転させたら一気にミスがなくなった!すごいねー、ねえ、Aちゃんって、このタイプ、得意なんじゃない?」
「そんなことないよ。難しい」
「ううん、だってこんなにうまいんだもん、得意だよ、絶対!」
と暗示をかけます。
じゃこれを宿題に・・・と声をかけようと思ったんですが、意外にもAちゃんは弾くのをやめず、繰り返しドミソドソミ...と弾き続けています。
何度も何度も。手の形を工夫しながら。タッチを確かめながら。
私は声をかけるのをやめて、Aちゃんの弾くのにまかせておきました。
そのうちアルペジオにFのコードも加わり、左手も加わって、両手のアルペジオを、Aちゃんは何度も何度も何度も弾き続けています。
ただ繰り返してるのではなく、心の中で「今のはそろってなかった」とか「指番号間違えた」とか「今はきれいにそろって弾けた」とか、1回1回、反省したり工夫したり試してみたりしながら弾いているので、何回弾いても研究の終わる余地がありません。
驚いたことに、レッスン時間後半の全部、そしてレッスン時間を10分ほどオーバーして、お迎えのママがピンポン♪を押すまで、Aちゃんの「独り練習
」は根気強く続けられていたのです。
9才の子どもでも、自分で目標がはっきり見つけられれば、これだけ集中することができるというのは驚くべきことです。
ママは時間にお迎えに来ていたんだけど、Aちゃんのピアノが聞こえていたので外で聞いていました、とおっしゃっていました。

ハイテンションついでに、バーナムの絵の「クマのようにあるこう」を探し出して、また色を塗って笑っています。
「クマだから茶色に塗ろうっと・・・シッポもつけて・・・クマの耳ってどんなんだっけ?こうかな?」
Aちゃんの描いたトンガリ耳を見て、先生が大笑い。
「それじゃネコじゃん~」
「そっかー クマの耳ってどんなんなってる?丸かなあ」
「そうだよ、丸だよ。え~、それじゃニワトリだね」
ちなみに、Aちゃんが描いた「クマの絵」は コレです。

Cちゃん「10にんのインディアン」で8分音符♪

2017年03月14日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん ( 年中 ) :
先週やった「10にんのインディアン」。
カスタネットでのリズム打ちが楽しかったらしく、今日も、いそいそとカスタネットを手につけて準備をしています。
この機会をうまく利用しようと、先生は「じゃリズム打ちやるよ。『タタ』 ( 8分音符のリズム読み ) の音符のところを きちんとたたいてね」と 暗に「8分音符」を強調し、楽譜を1音1音 指さしながら歌います。
歌の声も、8分音符の刻みを強調しながら。

♪ ひーとり、ふーたり、さんにん、いるよ、

という具合です。
Cちゃんは先生の指さす音符を真剣に追いかけ、歌を聞きながら、一生懸命にリズムをたたいていきます。
次はピアノで弾いてみます。

ドードド、ドードド、ミーソソ、ミード、

途中 ミスはあっても、ちゃんと楽譜通り8分音符で弾いているので、音符が理解出来ていることがわかります。
4分音符の2倍の速さで弾く訳なので、幼児の柔らかい手にはちょっとしんどいですが、時々つっかえながらも「あれ?」「あれ?」と言いながら 一心にチャレンジして、最後まで弾けた時は満足そう。幼いながら小さな達成感を味わっている様子です。

ピアノは、こういった小さな努力、小さな達成感の積み重ねです。
将来 大曲を弾くようになっても、今日のCちゃんがやっているように 1音・1フレーズをひとつひとつクリアし、その都度得られる小さな達成感を糧にして、大きな曲全体の完成を目指していく、地道で孤独な作業です。
だからこそ、努力して達成できた時の喜びは大きく、自分の好きな歌や知っている曲が 自分の手で音楽として生き生きと流れだす嬉しさと一緒になって、ピアノを弾くことの大きな喜びとなるのです。
「インディアン」が合格になったCちゃんが、次のページの「むすんでひらいて」にとりかかり、音符とにらめっこしながら最後まで弾いたとき、お迎えのパパが来ました。
今日はパパのお迎えだったんですね。
Cちゃんは、「パパに『インディアン』聞かせてあげる」と言って、さっき合格したばかりの「インディアン」を弾きました。
知ってる曲を歌い、力いっぱいカスタネットで発散し、音符が読め、がんばって上手に弾けるようになり、そしてその喜びを、大好きな人とシェアする。
なんて幸せなことでしょうね!
子どもたちのこの幸せな気持ちを、ご家庭の皆さまにもぜひご想像いただき、一緒に受け止めてあげていただけたら嬉しいです。

Hちゃん 階段をかけおりよう

2017年03月14日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小3):
先週に引き続き、緑のバーナム順調です。
「今日は2番の『歯をみがこう』だ」とHちゃん。
「そだね。あのね、朝おきた時に歯をよくみがくと、風邪とかにならないんだって」と、先生がTVで仕入れた情報を伝授。
「ふうーん。でもあたし、もうインフルエンザになっちゃったし」
「もう手おくれだね」
「そだね」
とのん気な会話をしながら、弾くのは16分音符連発スピード練習曲です。
「この指とこの指が、どうしてもうまく動かない・・・」とHちゃんが苦戦しているのは5と4の指。小指と薬指でのトリルです。
「その指は、みんな動かないんだよ。・・・あっ、大分動くようになってきたじゃない」
苦労しながら動かしていると、徐々にですが 指の動きが揃ってきて、少しずつコツもつかめてきているようです。
「大分できるようになったね。じゃ次を見てみよう」
次の3番「かいだんをおりよう」は、4オクターブの音階を両手ユニゾンで下降する、という かなり本格的な音階練習です。
指使い難しいし、まずは片手ずつの確認からだな・・・と思っていたらなんとHちゃんは
「待って。両手でできるかな」と、両手いっしょに挑戦し始めました。
両手の音階というのは、聞くと簡単ですが、弾くのはかなり難しいです。
左右の手の動きが真逆になる上、指換えのタイミングが右手と左手で違っているので、よほどよく理解できていないとメチャクチャになってしまうのです。
ところがHちゃんは、前のピンクのバーナムで練習した音階の指使いをちゃんと覚えていて、それを思い出しながら、ゆっくりゆっくり、両手一緒に弾いています。
「すごい!よく番号覚えてたね」と、ちょっと感動です。
だけど、何しろ4オクターブの音階なので、半分過ぎて 手の位置が弾きにくい場所になってきた頃には、思わず指使いを間違ったり、クロッシングのタイミングを外したり、が出始めて残念!
「あっ、惜しい!もう少しだったのにね・・・」
4オクターブ弾くには、けっこう緊張を続けなければならないので 真剣そのものです。
「じゃ、これを指番号間違えないように練習してこよう」ということにしました。

音階練習は難しいし、アタマも神経も相当使うので、考えてみれば 子どもにとって相当高度な内容といえます。
けど、「ピアノは他のどんな習い事よりも頭をよくする」と言われるのは、例えばこういう課題かもな~、と、一生懸命音階を弾いているHちゃんを見て、ふと思いました。
でも、子どもたち自身は、自分がそんな高度なことをやってるなんてちっとも思わず、一つ一つなんとかクリアし レベルアップしていって、何年かのちに気が付いたときには、しっかりした技術が身について、それと同時に しっかりした頭が身についていることにも気がつくはずです。
Hちゃん、そういうことなんで、がんばろうね。音階!


花のファンタジー、初めてのペダル ♪

2017年03月14日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん ( 小3 ) :
今月からヒバリ教室に入りました。
今日は2回目、というか レッスンとしては初めての日です。
初日である先週は「顔見せ」や教材の確認くらいだったので…

今日から始まるレッスン曲は、前の教室で途中までやっていたという「花のファンタジー」を 引き続き仕上げよう、と、先週決めていました。

さて、まずは弾いてみます。
前奏は ロマンチックなアルペジオの往復で出来ています。
S子ちゃんはペダルなしでアルペジオを弾いていたので、聞くと「今までペダルは使ったことがない」とのことです。
「じゃペダル使ってみようね。とってもきれいになるから」
先生が見本を弾いて見せました。
「どう?ペダル使うときれいでしょ?」
S子ちゃんは嬉しそうな顔でうなずきました。
「ほら、バレエとかで、踊る人たちが舞台の上でポーズしててね、最初の『タララタララタラララ〜』の所で、そのポーズを開いていくの。そして次のタララ タララタララ〜 で、もう1つのグループの人たちがポーズを開き、やがてブンチャッチャ、ブンチャッチャ、ってワルツが始まって、バレエの踊りが始まっていくの。そんな感じ、わかる?」
S子ちゃんは、「うん、わかる。そういうの、見たことあるから」とうなずきました。
もう、そのバレエのシーンが目の前に見えてるかのような表情です。
さっそく、S子ちゃんもペダルを使ってアルペジオを弾いてみます。
さっきと同じアルペジオが、一気にロマンチックで素敵な前奏になりました。
今日はこの前奏部分のほか、メインテーマの指使いなどをレッスンしました。
来週は 中間部を一緒にやってみようね、ということにして終わりました。
S子ちゃん、初めて使ったペダル、気に入ったかな。
これから、どんどんペダル使って、ステキな曲を弾いていこうね。