あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

9月18日 Porters

2012-09-21 | 最新雪情報
この日はよく晴れた。
雪も安定しており絶好の山スキー日和である。
Portersはコマーシャルフィールドだが、規模は小さくどこでもバックカントリーの雰囲気を味わえる。
山頂から5分も登ればゲレンデの音は一切聞こえず、自分だけで景色を堪能できる。
ビッグママも普通に滑っても行けるが、ちょっと登れば雄大な景色は広がりその向こうはバックカントリーである。
パウダーなら休む間もなくガンガン滑るが、こういう場所で一人のんびりと地形を眺めるのも好きだ。



今週はスタッフで3人誕生日の人がいる。


ビッグママへはそのまま滑っても行けるが、今日は稜線上を歩いてみた。


尾根の上からはこんな感じ。登り返す気があれば絶好のバーンだ。


ここには境界ロープはない。看板が一つあるだけだ。
日本でスキーパトロールをやっていた時には、境界ロープを張ったりするのが大きな仕事だった。


ビッグママのてっぺんで、マウントハットとカンタベリー平野、そしてその向こうに広がる海を見ながら一休み。
地球のでかさ、人間の小ささを感じる時だ。
斜度は急で最大50度を越える。


そして下を見れば、ビッグママに人影がちらほら。


古いK2のスキーがいつもリフト乗り場に立っている。T3の御守りだ。


午後はビッグママとは反対側のアリソンピークまでハイク。


そのままスキー場の境界まで滑っていくと、この角度で全景が見える。


裏側のクリスタルバレー。3年後にここにゴンドラがかかる・・・らしい。


誰かがハイクアップをして滑った。


なので自分もその横を刻んでみた。
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9月17日 Broken River

2012-09-19 | 最新雪情報
9月も半ばを越えると春が色濃くなる。
山に来る人は少なく、平日のクラブフィールドはがらがらだ。
この日、山に居た人はスタッフも含め20人ぐらいだろうか。
僕は冬の賑わいも好きだが、春の雰囲気も好きだ。
知り合いのおっさんがお好み焼きをたくさんくれたのでバーベキューテーブルで焼いた。
いつかここでお好み焼きを焼きたいなあと思っていたが、やはり現実となった。
たくさんあったのでスタッフやクラブのメンバーにもおすそ分け。
日本に行った事がある人も多いので大変喜ばれた。
お好み焼きというエネルギーはおっさんから僕へ。
そして僕からクラブメンバーへ。幸せの波動と共にエネルギーは伝わる。
根底にあるのは常に愛である。
物事は奪い合えば足りなくなるが、分け合えば余るのだ。
分け合うということが、これからの世界で重要な鍵となるだろう。


ソーセージ、ラム、焼きソバ、チャーハン。色々なものをここで焼いたがお好み焼きは初めてだ。


今年は台湾人のボランティアがいる。もちろん彼にもおすそ分け。


雪は全体的の固い。サニーフェイスは文字通り日当たりの良い斜面。雪が緩んだ時に滑る。


9月にしてこの雪の量は多い。今年は10月後半までオープンするだろう。


7月までは午後になると影に入っていたパーマーロッジだが、今は4時過ぎまで日が当たる。


ハミルトンピークへの道。


アランズベイスンにも雪はたっぷり。


彼女はスキーインストラクターだが、ここでは何でもやる。ビールを注文したら、シュポシュポやって


注ぐ。


ケアが人間達を見ていた。
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9月13日 Porters

2012-09-14 | 最新雪情報
毎年のことながら9月に入っても雪は降る。
今回の嵐は数日間続き、各地の交通機関にも影響を与えた。
スキーをしない人にとって雪は厄介なものだが、スキーヤーには雪は天からの贈り物である。
嵐が去り、街にも山にも太陽の光が降り注ぐ。
街では花が咲き乱れ、牧場では生まれたばかりの子羊達が跳ね回る。
山ではスキーヤーとスノーボーダーがパウダーを食い荒らす。
雪質は日の当たる場所はスプリングコーン、南向き斜面は真冬の雪。
そして晴れるのもつかの間、次の雪の予報は週末だ。


人気の少ないゲレンデに日の光が注ぐ。山の春だ。


クライストチャーチも快晴。街は汗ばむ陽気である。


裏の湖の青、そして山々の白。


今回の降雪で看板も埋まった。


晴れてはいるが稜線上は風が強い。


初級者コースで子供が遊ぶ。いつの日か彼らも背後の様な場所を滑るのだろうか。


クリスタルバレーに行くのにはわずか30分のハイクアップ。


先行していた2人の所へ滑る人がいた。


ブラフフェイスの雪は真冬のそれだ。雪煙があがる。


そして、祭りの後。


オフピステスキーヤーを持ち主に持ったスキー板の宿命か。
スキーメーカーの所に持っていって治してもらおう。
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9月4日 Broken River

2012-09-05 | 最新雪情報
低気圧が南島を抜けた。
新しい降雪はほとんどない、とのことだったが、行ってみれば楽しめるスポットはあった。
ベースが緩んだままのところに数CMの新雪があり、見た目はパウダーである。
雪質はさすがに春の雪だが、ノートラックの所は充分に楽しめる。
平日のクラブフィードは人も少なく、バックカントリーの雰囲気を思う存分に味わえる。
山にも春が来た。


朝、山へ向かう途中でお昼の食材を買い込む。朝採りのアスパラガスは春の味覚だ。


アランズベイスンへ行ってみればこんな具合だった。


今週はオールディーズウィーク。クラブの老メンバーが集まっていた。


午後になってもこんな状態。これがクラブフィールドの春だ。


歓声と共に活きのいいのが滑ってきた。


トラバースを終え、自分が滑ったバーンを振り返る。


お昼は近所の肉屋のソーセージ。そして旬の食材アスパラガスのベーコン巻き。


そりゃ笑顔にもなるでしょう。


70歳の滑り。こういう老人になりたいと思った。


雪が緩めば雪崩も起こる。自然の摂理。
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9月2日 Mt.Olympus

2012-09-03 | 最新雪情報
いつもポーターズの山頂からオリンパスを眺めていたが、9月に入り、今シーズン初のオリンパスに行く機会ができた。
この日は前線がサザンアルプスにかかっており、他のクラブフィールドは軒並みクローズ。
山脈のはずれにあるポーターズとオリンパスはかろうじて雨雲からはずれてオープン。
同行したのは秋庭将之氏。
世界中を滑ってきた彼にクラブフィールドを見て欲しいという気持ちがあった。
トップレベルの滑りを間近に見られるのはガイド冥利につきるというものだ。
雪は重い湿雪。水分を含んだ雪は不安定で、午後には雪崩でコースの一部がクローズになった。


オリンパスのロッジの壁に古いスキーが飾ってあった。


ロッジ前のテラスにて。


雨が降らなければラッキーと思っていたが、青空はボーナスだ。


カメラを向けるとロープトーに乗った人が手を振った。


素顔の秋庭さんは素敵だ。いい出会いがあり、新しい友達ができた。


午後になり雪が緩むと雪崩も起きる。


スキーの上手い人は斜面に立っているだけでカッコいい。
コメント (3)
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