あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

8月26日 Craigieburn

2018-08-28 | 最新雪情報
クレーギーバーンには何回か足を運んでいたのだが、タイミングが合わず滑る機会がなかった。
今シーズン初、クレーギーバーンで滑った。
新しい出会い、久しぶりの出会い、いつもの顔ぶれとの出会い、いろいろとあって楽しいものである。
この山も今年は雪が多く、恵まれたシーズン。
そしていつものごとく、人は少ない。
今年は春スキーも良さそうだな。


クレーギーバーンの給水所。水は冷たく、ごくごく飲むと頭がしびれる。


知り合い親子が来ていたので、ちょっと手伝って牽引して上った。


滑りながら後ろの娘と会話を交わす。うちの娘が小さかったころによくやったのを思い出した。


そして山頂に立ってこの笑顔。可愛いね。


広大なミドルベイスン。上半分は最高の雪。最下部はなんとか下れるといった具合。


一番上のトップトーが新しくなった。


ランチハットは社交の場でもある。快晴の日曜とあって賑わった。


鞍部の向こうはブロークンリバー。ブロークンリバーからも何人か滑りに来ていた。


ミドルベイスン上部。なかなかに急な斜面なのだ。


ミドルベイスンからノースピークまでハイクアップすればこんなラインもある。
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8月25日 Mt.Olympus

2018-08-27 | 最新雪情報
オージーのお客さんと一緒にオリンパスへ行った。
ここも他のスキー場同様、最下部の雪は少ないが上はたっぷりと雪がある。
ハイクアップをすれば良い所はいくらでもある。
この日は若い人達の集まりがあったようで、仮装スキーヤーで山も賑わった。


視界の悪い中、若い連中がビール片手に滑る。


前回の新雪がまだあちこちに残っている。


こんなノリでビッグエアーなんぞやるものだから・・・


怪我人続出。見るに見かねてパトロールが苦言を一言、という一面もあった。


オリンパスのシェフはアルゼンチン人。なかなかの腕前で、この日は190人分のランチを作ったそうな。


お昼過ぎに晴れてきたからハイクアップ。


別のグループがどこを滑ろうか相談している。


奥にはこんな場所も。


こんな景色の中、稜線沿いに移動。


狙いをつけた斜面を1本。フカフカのパウダーとは言えないが、それなりに気持ちいいのだ。


生きる証を山に刻みこんだ。


お客さんはこの日がスキー最終日。大満足でこの笑顔。日本の八甲田にも行ったそうだ。また会えるかな。
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8月21日 BrokenRiver

2018-08-22 | 最新雪情報
シーズン初めの雪が根雪となり、そこそこに雪のある年だが、まとまった降雪がなかった。
僕らとしては、やはり柔らかい雪を滑りたいものだ。
今週降るぞ、来週降るぞ、という噂はむなしく過ぎていったのだが、やっとまとまった雪が降った。
もとよりベースはきちんとできている上へのパウダーである。
春スキーのような山から、冬真っ盛りへのスキー場へ、息を吹き返したような雰囲気だ。


諸事情で名物のトラムはクローズ。代わりにこのトラックで荷物を運ぶ。


そして人はブナの森を歩く。


見慣れた苔に雪が積もる。


チケットオフィスではスタッフのエイミーが初めての人にナッツクラッカーの使い方を教える。


上がってみれば、一面の雪景色。無人のロープトーがカラカラと回る。


山頂からの景色。さてどこを滑ろうか。


同行のナベちゃんは昔の友達。25年ぶりに再会をしてブロークンリバーへ。


とりあえず奥のダブルボールかな。


さすが平日のクラブフィールド。とにかく人がいない。


1本滑った後はバーベキューにブロークンリバーラガー。


友達のレネがお客さんを連れて来ていたので、一緒に山頂へ。みんなプロのボーダーということでさすがに上手いね。


1日の最後は下まで滑り、川を渡る。


そして林道を歩き車へ。充実した1日だったな。




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8月12日 Mt.Cheeseman

2018-08-13 | 最新雪情報
マウント・チーズマンは家族連れにやさしいスキー場である。
駐車場は一段低いところにあるので、荷物の積み下ろしでゲレンデ脇まで来る。
用が済んだら、車を駐車場まで下ろして停め、ドライバーは歩いて登ってくる。
小さな子供連れの家族は何かと荷物が多くなるので、このシステムは家族連れにとても良い。
リフトはTバーが2本と初心者用のロープトーが1本。
ゲレンデはこじんまりとしているが、サイドカントリー、バックカントリーはなかなか良いものがある。
雪は春スキーの雪で、日陰はガチガチのアイスバーン、日向の雪が緩んだ所を滑る。
今の時点ではどのスキー場も同じような状況だ。
雪の量は良いのだが、なかなかまとまった雪が降らない。
そろそろ次の降雪が欲しいものである。


リフト終点には雪崩の危険度を示す看板と、雪崩ビーコンが正常に動いているかどうかをチェックするセンサーがあった。


ハミルトンピークもよく見える。その手前にはブロークンリバーのリッジトーの終点、ナーバス・ノブも見えた。


ゲレンデ全容。雪の量はたっぷりある。


チーズマンのサイドカントリー。リフト終点から滑り始め、5分ぐらいのハイクアップで戻ってこれる。


デイロッジ。快晴の日曜日とあって子供連れで賑わった。


雪山講習をやっているグループがあったので近くに行ったら講師は知り合いだった。この業界は狭いな。


初心者エリア。


駐車場もほぼ満杯。
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8月11日 PORTERS

2018-08-12 | 最新雪情報
僕は仕事柄、ポーターズへ上がることが多い。
お客さんの層はまちまちで、学校のスキー旅行、海外からのスキー客、トレーニングに来たレーサー達、と色々いて面白い。
毎年夏休みを利用して、日本からもスキーレーサーがやってくる。
コーチの岩谷さんとは10年以上の付き合いになろうか。
この日は一般営業前の1時間、貸切でコースをセットして練習をした。
日中は気温が上がり春スキーのような雰囲気だが、朝一はバーンも締まりトレーニングにはもってこいだ。
僕自身としては固い雪よりも、フカフカのパウダーを滑りたいんだけどね。
色々な人が居て、色々な滑り方があり、それぞれの山の楽しみ方がり、それで良いのだと想う。


普段より1時間早く出発し山に着く。ちょうど朝日が上がってきた。


この色の山はこの瞬間でしか見られない。


スラロームのセットをしたのでちょっとだけお手伝い。


別のグループはコースのど真ん中でGSの練習。


9時に通常営業が始まり、僕は上へ。


さらに上へ。雲ひとつない青空だ。


山頂ではパトロールがザイルワークの訓練中。


セスナが一機、山ギリギリを飛んできた。手を振ったら向こうも手を振ってくれた。こういうコミュニケーションっていいな。


僕のお客さんではないが、別のグループの練習風景。コーチの久慈は僕がスキー初心者の頃からの友達だ。


髭モジャのスキーパトロールのミュール。パトロールの仕事だけでなくバスドライバーの仕事もする。


そして僕は一人、ビッグママへ。こうやって見るとけっこう急だな。


帰りがけにはみんなでレイクリンドンで寄り道。


レーサー達の定宿、スマイリーズの女将さんのケイコさん。彼女の料理は絶品である。
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8月7日 Porters

2018-08-08 | 最新雪情報
僕の冬の仕事は毎日内容が変わる。
行く山も違えば、お客さんも変わる。
この日は地元の小学校のスキー体験。
日中は完全に自由だったので、旧友ブラウニーと一緒に滑ったり、遊びに来ていたブロークンリバーのスタッフ達とお茶をしたり。
ローカルなスキー場というのは、地元の社交の場でもある。


この時期になると初心者エリアにも日が当たる。スキー組のレッスン風景。


こちらはボード組。


ブラウニーが甥っ子にスキーを教える。シドニー育ちの彼は雪を見るのも初めてだと。


甥っ子はスキースクールのレッスンに入ったので山頂へ。


BRクラブメンバーのトム親子と一緒に向かった先は・・・。


名物バーン、ビッグママ。


最大傾斜は40度を超えるが、クラブフィールドで鍛えられた子供は普通に滑る。


下のほうは雪が少なく狭い。NZには珍しくコブができていた。


西の方から雲が押し寄せる。どうやら一降り来そうだ。


そして仕事に戻る。今日のバスは、33人乗りのこいつ。
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茶道

2018-08-01 | 
今年も又、日本の実家から新茶が届いた。
父親からは最高級のお茶、そして兄からはガバガバ飲む用のお茶が大量に。
これでこの1年はニュージーランドでも、お茶が楽しめる。
ありがたいことである。
早速、最高級のお茶を淹れて飲んでみた。
お茶を淹れるのも、カルキが入った水では風味を台無しにしてしまう。
山から取ってきた雪解け水を使う。
お湯を沸かし、80度ぐらいまで冷ませ、急須にいれる。
葉っぱの量はやや多め。
葉っぱが完全に開ききった頃に湯のみに入れる。
この時に最後の一滴まで搾る。ここがお茶の旨いところなのだ。

家族で今年の新茶をいただく。
お茶の表面がわずかに毛羽立つのは良いお茶の証拠だ。
香りよく、飲んでみるとわずかに甘ささえも感じる。
あー、幸せだなあ。
娘も「わあ、すごい、このお茶!」などと感嘆の声をあげた。
本物の味が分かる人間に育っている。よろしい。

僕は本当のお茶の作法を知らない。
狭い茶室でシャカシャカお茶を立てて、茶碗をまわして飲み「結構なお手前で」などという儀式に出たこともない。
だが実家から送られてきたお茶を、最高の水で最高に美味しく淹れ、「旨い!」などとつぶやいて飲む。
これが自分にとっての茶道である。
形式というものは大切なものだろうし、そういう世界があることは知っている。
だが今の自分の置かれている環境で、真摯な気持ちでお茶を淹れる。
お茶を育ててくれた農家の人々、それを製品にしてくれたお茶工場の人々、それを送ってくれた家族。
そういった人々に感謝の気持ちを持ちながら、地球の裏側で美味しくいただく。
その心こそが茶の湯の心ではなかろうか。
ヨガでもポーズを作ることが目的ではなく、たとえできなくともそこに向かう姿勢と心が大切だという。
何か通じるものがあるだろう。
武道でも作動でも華道でも何でも道とつくものは、その見えない心こそが目的であり結果なのではないか。
食べ物も然り。
本当に美味いものを作ろうという気持ちが大切なのだ、と自分の食いしん坊を正当化してしまう。

道といえば、道を極めるで極道。
今の世の中、ヤクザは居るが本物の極道はいないかもしれない。
もしいるならば、天然記念物の絶滅危惧種なのだろうな、などとバカバカしいことをお茶を飲みながら想った。

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