あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

7月18日 Porters

2019-07-27 | 最新雪情報
降雪の後、落ち着きを取り戻したポーターズ。
新しいスタッフも仕事に慣れてきて、今シーズンの雰囲気が出来上がっていく。
雪は朝は硬く締まっているが日当たりの良い場所から緩んでいく。
午後には名物バーンのビッグママも開いた。
日当たりの悪い斜面は硬いままで終日クローズ。



ポーターズは4つのリフトを乗り継いで山頂へ行く。最下部はまずチェアリフト。



そこから上はTバーリフト、通称T1。これは連絡リフトの役割だ。



T1を降りてちょっと滑りT2に乗る。



T2の降り場近くまで来るとT3が見えてくる。



T3はゲレンデ脇を行く。チェアリフトとかゴンドラで下から山頂までドカーンと行けば楽だが、僕はこの乗り継ぐプロセスが好きだ。



天気が良いのでリフト降り場から3分ぐらい歩いて登る。



すると裏にはこの景色。ここまで上がる過程があっての感動だと思う。



穏やかに晴れ渡ったスキー場。平和だ。



マウント・オリンパスは雪崩で山道が埋まったと聞く。未だオープンしていない。



馴染みのスキーパトロールと話をしたら、午後にはビッグママを開けると言った。先ずはパトロールが滑ってチェック。



そしてオープン。出口は石が多いという注意書きあり。



今シーズン初のビッグママ。この場所からの景色も好きだ。



締まった雪が緩んだ雪。だが春の雪とは違う。こちらではクリームのような、という表現をする。



インストラクターのリンジーとはブロークンリバーでも会ってかなり仲良くなった。新しい友と一緒に滑るのも楽しい。



上部は調子いいが、出口はちょっときびしい。日本のスキー場ならオープンしないだろうな。



駐車場では調査のためにケアを捕まえようとしていた。ヤツらは賢いのでなかなか捕まらない。



やっと捕まえて足環をはめた。大人3人かかりの作業だ。



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7月23日 Broke River

2019-07-24 | 最新雪情報
待望の雪が降り、ブロークンリバーがオープンした。
予定より約一ヶ月遅れてのオープンである。
今年は6月頭、オープン前にドカ雪が降った。
そしてとても暖かい日が続いた。
コマーシャルフィールドはその時に圧雪をして、そこに人口降雪をしたので予定通りオープンできた。
圧雪車も人口降雪機も無いクラブフィールドは、ただ雪が降るのを待つのみである。
週末にかけて嵐が通過して、雪が降った。
その直後に雨が降り、湿った雪はあちこちで雪崩を起こした。
雪崩の危険が高く、オープン作業もままならない状態だったが、皆がんばってオープンにこぎつけた。
何年前か忘れてしまったが、8月の半ばにやっとオープンした年もあったので、まあそれに比べればまだ好い方だろう。
雪は重たくパウダーとは程遠い雪だが、ベースになる雪である。
とにもかくにもオープン、スタッフもクラブメンバーもお客さんも僕も、ひと安心というところだ。



国道から見たブロークンリバー・ベイスン。パーマーロッジから上は真っ白だ。



ロッジのあたりから雪が出てきた。



ロープトーに乗って上へ。日の光も当たり始めた。



そして青空も。



お客さんの入りは30人ぐらい。スタッフも新人が多いので、仕事に慣れたり覚えたりするのにちょうどよいスタートだ。



全黒の酒粕を持ち込んで甘酒をパーマーロッジで作った。スタッフ全員にオープンお祝いのふるまい酒。



昼飯は牛はらみ肉の焼肉。こういうのも多めに焼いてスタッフに差し入れ。



午後になりメイントーがオープン。



そしてリッジトーも。



その奥のアランズベイスンはクローズ。雪も天気も安定していないし無理に開ける必要は無い。



1ヶ月もオープンを待ったスタッフの喜びが文字に表れている。
やっと冬が始まった。
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7月15日  Porters

2019-07-18 | 最新雪情報
ニュージーランドでは7月中旬、学校は冬休み。
2週間の休みの中間の週末は、本来シーズン中でもっとも忙しい時である。
しかし今年は雪不足でクラブフィールドはどこもオープンできていない状況だ。
ポーターズはなんとか開いているが、週末は強風が吹き荒れた。
日曜日に多少の降雪があり、新雪は10cmほど。
無いよりはマシだが、全面オープンにはまだまだ必要である。
お客さんにクィーンズタウンで日本酒を造っている話をしたら、ぜひ飲んでみたいと。
それならというわけで、ポーターズのカフェで試飲会。
評判は上々で口当たりが好く飲みやすい、という声が多かった。
イギリス人のスキーインストラクター リンジーは日本のスキー場でも仕事をしている。
全黒の味見をして、この酒なら日本のボスに飲ませてあげたいと、1本持って行くことになった。
こうやって和が広がっていくのもいいものだ。



まだシーズン初めでベースは薄い。油断すると岩に引っ掛けてしまう。



良さそうに見えるがリフトの左側は未だ滑れる状況ではない。



スマイリーズ・ツアーズではクラブフィールド用に新車を購入。早くこの車でブロークンリバーへ行きたいなあ。



旧友ブラウニーと再会。何本か一緒に滑った。クラブメンバーのフィルも合流。スキー場は社交の場でもある。



徐々に日が長くなり、カフェのエリアにも日が当たるようになった。冬休みらしい賑わい。



山頂からオリンパスを望む。オリンパスもオープンまで、もう少し。



スキーの後、ライフォルドに行ったメンバーで利き酒。



幸せの和は、人から人へ伝わり広がっていく。

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7月10日 Mt.Lyford

2019-07-15 | 最新雪情報
オハウでの仕事を終えて、ライフォルドへ。
お得意さんがポーターズのインストラクターを引き連れて遠征する。
彼らをこの山へ案内するのも8年越しで3回目だ。
お客さんは香港在住のニュージーランド人、インストラクターはオランダ人、イギリス人、台湾人、チェコ人、ドライバーが日本人、まあ色々な人が集まったものだ。
オハウの次がライフォルドというのも何かの縁なのだろう。ちょっとこの二つのスキー場について書いてみる。
二つともにクラブフィールドではない。
スキークラブが管理運営するのではなく、オーナーが居て会社としてやっている。
形態としてはコマーシャルフィールドなのだが共通するところでは、オーナーが現場で働いている。
ライフォルドのオーナーと話をしたが、彼がスキー場を造ったと言っていた。今も息子と一緒に現役でやっている。
運営はクラブフィールドのように必要最低限の設備でやっていて、スキー場の雰囲気はクラブフィールドのそれと変わらない。
両方ともオーナーは『ニュージーランドの田舎のおっさん』を絵に書いたような人で、気さくで気取らずそして優しい。
ライフォルドの場合はオーナーの方針なのだろう、スキー場に常に犬がいる。
カフェでも犬がウロウロしていて、子供が喜んで触っている。実にほのぼのする光景だ。
たぶんこういうスキー場は20年後も30年後も同じようにやっていくんだろうな。
カンタベリーのクラブスキー場は雪不足でオープンできないが、ライフォルドの雪の具合はまずまず。
てっぺんのロープトーは雪不足でクローズだがそれ以外は良好。ハイクアップすればオフピステもある。
田舎ののんびりした雰囲気のスキー場は、僕のお気に入りでもある。



駐車場には車が十数台。皆、適当に停める。



駐車場につくと茶色いラブラドールが出迎えてくれた。



人懐っこく、誰にでも尻尾を振る。



今年はどこも雪不足だが、ここはまあ雪がある方だろう。



山頂へ行くロープトーはクローズ。



古い圧雪車を直して使う。古い機械を直して使うのがキウィ魂。



この直しっぷりが好きだ。



カフェの中にも犬がいる。



午後からちょっとだけハイクアップ。



約30分のハイクで山頂へ。



風は強いが快晴。



北カンタベリー平野を一望。



そしてスキー場へ向けてドロップイン。



なるべく雪が深そうな所を狙って滑る。





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7月5日 Ohau

2019-07-10 | 最新雪情報
酒造りの仕事を6月で終えクライストチャーチに戻ってきて、すぐに冬の仕事が始まった。
お客さんはオーストラリアのゴールドコーストからの高校生。
冬休みでニュージーランドへのスキートリップ。
行く山はオハウ、泊まりはオハウロッジに1週間、毎日ロッジからスキー場への送迎の仕事だ。
去年はテカポに1週間だったが、今年はオハウである。
オハウは何回か行ったことはあるが、ロッジに泊まったのは初めてだ。
ロッジの雰囲気は好く、昔ながらのニュージーランドという感じがにじみ出ている。
これはスキー場も同じで、コマーシャルフィールドだがクラブフィールドのような雰囲気がある。
スキー場のオーナーの人柄なのであろう。
金儲け主義に走らず、何が大切かという本質から外れない。
それがスタッフにも伝わるのだろう。
皆が楽しそうに働いている、という感じを受けた。
雪はそれほど多くなく、滑れるのは圧雪コース1本と、歩いて登って尾根まで出れば登った分だけの高低差が滑れる。
今年はどこのスキー場も雪不足に悩んでいるので、苦しいのはここだけではない。
クラブフィールドのほとんどは、未だオープンもできない状況だ。
雪は少なかったが、あらためてニュージーランドの田舎のスキー場の良さを感じた1週間であった。




今年のお客さんはゴールドコーストからの学生。雪山が初めてという人も何人かいた。




リフト終点からハイクアップするのがこの山の特徴。朝一はまずスキーパトロールがチェックする。



尾根に出れば遠くにアオラキ・マウントクックも見える。



滞在中に5cmぐらいの新雪があった。5cmでもあれば嬉しい。



デイロッジのゴミリサイクル・システム。これまた手作り感が好い。



ハイクアップした尾根でロッジに泊まっているおばさんと一緒になった。昔フランスでスキーパトロールをしていたと言う。



1本はそのおばさん、もう1本は自分が滑った跡。この後、おばさんの家族とも仲良くなった。



尾根からさらに登って山頂へ出ると、レイクオハウが一望できる。



オハウロッジには雰囲気のいいバーがある。クラフトビールがジャグで15ドルというのは良心的な値段だ。
ロッジのテラスからマウントクックを見ながら飲むビールが最高なのである。








山頂でパノラマ写真も何枚か撮ってみた。
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