あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

石鹸切り

2015-07-26 | 日記


昨日は仕事が早く終わったので、庭で石鹸を切った。
石鹸を切る?とは耳慣れないが文字通り包丁で切るのだ。
1ヶ月ぐらい前に作った石鹸がアイスクリームの容器の中で固まった。
大きいままだと中のほうが乾燥しないので小さく切って乾燥、熟成させる。



石鹸作りを趣味にしている人もいる。
香りをつけたり、色をつけたり、形を色々作ってみたり、女の人なんかそうやっていろいろやる人は多いだろう。
僕の石鹸は男の手料理のごとく、ちまちまではなくどかーんとシンプル。
作る量もはんぱなくどかーん。
真心ブラザースの歌のごとく、どかーん。
一回に約15キロぐらいの石鹸を作る。
これを年に2回、これで我が家の食器洗い、及び自分の体と頭洗い、あとは友達に分けたりする。



アイスクリームの容器の中でうまく固まると、パコっと石鹸が取れる。
それを包丁で適当な大きさに切り、切断面がくっつきあわないように箱に入れ熟成。
一ヶ月もすれば使えるようになる。
いつもはマヌカを入れたり、庭のラベンダーを入れたりするが、今回はほとんどを何も入れない白い石鹸。
2割ぐらいをラベンダー石鹸にした。
白い石鹸はまるでチーズのようで、黙っていれば間違って食べてしまうだろう。
実際に山小屋という男はよっぽど食い意地が張っているのだろう、チーズだと思って食べてしまった。
ヤツはまだ生きているので、僕の石鹸が人間が食べても安全という事が人体実験によって証明されたのだ。
頼んでもいないのに自らの体で安全性を確めてくれるとはありがたい話だ。ありがたやありがたや。
だけどお味の方はすごーくまずかったらしい。そりゃそうだ。



かくして半年分の石鹸ができた。
自給自足を目指す半農半Xライフはまだ続く。
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にわにはごわにわとり

2015-07-24 | 


ニワトリを買ってきた。
前は4羽いたのだが僕が日本に行っている間に犬のココに襲われ、1羽死亡。
もう1羽も毛をむしられショックで卵を産まなくなってしまったので、締めて食っちまった。
残ったのは2羽。
これらはまだ卵を産んでいるが、今までのスペースに2羽はちょっと寂しい。
なので3羽買って合計5羽。
2羽飼うのも5羽飼うのも手間は変わらない。
今まで買ったのは生後2~3ヶ月ぐらいのもので、体も小さく古株にいじめられていた。
鳥の世界でもいじめはあるのだ。
今回は生後4ヶ月。
体もある程度大きく、先輩達に追い回されることもなく平和にやっている。
やはりある程度にぎやかなのがいいなあ。
思えばニワトリを飼い始めたのが5年前。
こんな話も書いたっけなあ。

庭には二羽ニワトリ

あれから5年、初代と二世代目のニワトリは名前をつけたので死んだ後、庭に埋めて木を植えた。
それからのヤツは我が家で食べてしまった。
庭も変わり、ニワトリコーナーにはイチジクと梨の木が育っている。
娘もそれなりに大きくなり、ブログに載せられるのも恥ずかしい年頃になった。



というわけで今年は5羽。
うまくいけば毎日5個の卵がとれる。
ちなみに卵は1日1個までというのは古い話らしいね。
それが単に古い話なのか、もしくは裏があるのか知らないが、1日2,3個食べても大丈夫。
それでも自分の家だけではとても食べきれないので、友達や近所にもおすそ分け。
卵はたいていの家で喜ばれる。
我が家の卵と共に幸せの波は広がる。
今年は新しい卵料理でも作ってみようかな。





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マニアではないけれど

2015-07-18 | 日記


鉄道が好きである。
若い頃に世界を旅していた時も、バスと列車の選択があれば鉄道の旅を選んだ。
荒野の中に真っ直ぐに伸びている二本のレールを見ると哀愁を感じる。
山すそを二本のレールが美しい弧を描いている所なぞ、それだけでいいなあなどと思ってしまう。
理想は単線、それも電柱がなく電化されていないもので、当然電車ではなく機関車に牽引された列車。
できることなら蒸気機関車が望ましい。
それを追い求めたらオタクになっちゃうんだろうな。
オタクになるほどではないが、鉄道にロマンを感じてしまうのだ。





今回の日本の旅ではJRパスを使い3週間の間、列車に乗りまくった。
東海道新幹線、長野北陸新幹線、東北新幹線、山陽新幹線といった日本を代表する新幹線から、L特急やワイドビューという特急、急行、快速、鈍行、そしてローカル線まで、これでもかというぐらいに乗った。
JRパスの大きな利点は普通車だが指定席に乗れる。
大体、指定席という物はそれだけで値段が高くなるものであり普通は乗らない。
ぼくも全席指定の時は別にして、わざわざお金を払って指定席に乗ったことがない。
世間一般の感覚でもそうなのだろう。
今回は数え切れないぐらい列車に乗ったが、隣に誰かが座ったのは一回だけだった。
列車に乗る前に緑の窓口でJRパスを見せて乗りたい列車を伝えればその場で指定席の券を出してくれる。
窓口が混んでいる時とか、乗り換えの時間が無い時などは、直接指定席の車両に行き車掌にJRパスを見せて目的地を告げると、それならどこの席なら空いていると教えてくれる。
外国人と海外に住んでいる日本人だけがこのパスを買えるのだが、ニュージーランドに住んでいてよかったなあ、などと違う意味で思ったりもした。





さてそのJRパスで電車、汽車に乗りまくったわけだが、結果から言うと新幹線は移動の手段であり旅情のかけらなぞありゃしない。
確かに速い。景色は飛ぶように過ぎ去り東京から青森だって3時間で着いてしまうし、新潟の上越は2時間、金沢だって3時間だ。
車内は快適で足元にはコンセントがありいつでも充電できるし、驚いた事にトイレはウォッシュレットだ。
だがトンネルに次ぐトンネルで、開けたと思っても線路の両側は防音壁で覆われて景色もよく見えない。
当然ながら新幹線には踏み切りもない。
踏み切りというものは線路と道路という異種の交通が交差する場所であり、安全の点を考えれば仕方がない。
踏切が無ければ踏切事故は起きないのだ。
ほとんどの場所は高架で両側は壁、景色は遠くに見えるが近くの物は見えない。
まるで隔離されたチューブの中を高速で移動しているようだ。
速いことは速いが何とも味気ない。







その点在来線は線路のすぐ脇が民家だったりして、生活が感じられる。
家庭菜園なんかを見ると何を育てているのか分かるし、きっちりと庭の手入れなぞしている家は見ていて気持ちが良い。
畑の中を走る時は踏み切りで農家のおじさんとおばさんが乗った軽トラが見える。
ラッシュアワーの踏み切りでは車の列も見えるし、ママチャリのおばさんが「今晩のおかずは何にしようか」などと考えながら列車の通過を待つ様子も見える。
生活臭プンプンである。





岡山から出雲へ行く特急やくもに乗ったのだが、この路線が中々よかった。
瀬戸内海に面した平野部から、山あいを縫って走る列車に揺られ谷を詰めて行く。
農村では田植えをしているおじさんおばさん。
谷間のてっぺんにはトンネルがあり分水嶺を越え、谷間を下り日本海側の平野部に出る。
途中の車内アナウンスでは大仙が見えると教えてもらい、「おお、あれが大仙か。そういえばニュージーランドの友達は大仙で滑ったって言ってたな」などと考えるうちに精進湖が見えてくる。
3時間の行程だが、旅というものを感じられる時間だった。





ローカル線というのも又よろしい。
糸魚川から白馬までの大糸線に乗った。
これまた風光明媚な路線で二両編成のディーゼルカーが谷間を走る。
なんと行っても音が良い。
カタンカタンというレールの響きは新幹線では味わえない良さだ。
友達のカズヤが白馬に住んでいるのだが、家の裏をこの列車が走っていて、雰囲気は『千と千尋の神隠し』に出てくる列車、まさにあれ。
鉄道のある風景っていいな。





JRではないが近江鉄道というローカル線にも乗った。
日野という街にひょんなことから行ったのだが、そこの鉄道がいかにもという日本の田舎の路線で、まさに僕の旅心をくすぐるひと時だった。
改札も自動改札でなく駅員が集める、切符もハサミでパチンと切り込みを入れるヤツだ。
そこに住んでいる人には何の変哲もないものだろうが、旅人の心を満たすようなローカル線の旅。
日本ってやっぱりいいな。





都市圏でももちろん電車に乗った。
大きな荷物を持っている僕はなるべく空いている前の方へ乗る。
一番前に乗って列車の運行や景色を眺めていると、やっぱり大都会というものはこれはこれですごいなあと感心してしまう。
自分の乗った電車が走っている線路の両側に向こうから同じタイミングで電車が来てはさまれたりすると、まるで現実ではなくゲームの世界のようだ。
娘がやっているゲームでこんなのがあったなあ。
線路の保線の仕事をしているおじさん達も運転席からだとよく見える。
おじさん、ありがとう、みなさんのおかげでこうやって電車が動いています。
自分のすぐ横の線路が離れて行ったかと思うとそこから弧を描いて上へ登って行き、陸橋で自分の線路を跨ぎ別の方向へ離れていく。
なるほどねえ、こういう形で線路は分岐するんだな。
こういう視点で都会を見るのもなかなか面白いものだ。
それも自分が旅人であるからである。





さてさて旅をするうえでどの列車に乗ってどこへ行こうかという事を決めるわけだが、今では便利なサイトがあって出発駅と到着駅と時間を入力すればどこそこで乗り継ぎで何時に着きます、というのを出してくれるものがある。
世の中便利になった物だが、これもネットが繋がっていればの話。
基本的な問題でネットが無ければそれも見れない。
そこでアナログな僕はやっぱり時刻表。
時刻表を一冊買って、それを旅の供とした。
もう時刻表の存在自体知らない人がいるだろうが、一冊の本で全てのJR路線と主だった私鉄の運行が乗っている本である。
最初の方のページは路線図、そこで何ページに出ているか調べてそこを開くとその路線の運行が表になっている。
そこで時間を調べメモしておき、乗り換えの場合はまた路線図に戻り乗り換え先のページを調べ時間を見るという具合である。
面倒くさいといえば面倒くさいが僕はこの作業がなかなか好きで、そうかこの駅で列車を1本遅らせれば途中下車でちょっとだけ散策できるな、とかこの乗り換えのタイミングだったら駅弁が買えるぞ、などと想いをめぐらせるのだ。
これぞ旅の醍醐味である。







楽しい話ばかりではない。
今回の旅であちこち廻ってやろうと目論んだ僕は、友達のミツグに連絡をした。
ヤツは昔ニュージーランドでガイドをやっていた男で、今は北海道の浦河という所で観光関係の仕事をしている。
僕も知らなかったのだが浦河とは襟裳岬のちょっと西側の辺りだ。
聞くとそこへ行く日高本線という路線が運休していると。
高波で線路が洗い流されてしまったらしい。
そうかあ、それならあきらめるかなと思ったのだが、その後山小屋と車で道東を巡る旅の途中で彼の地に寄りライブをした。
ご縁があったのだろうな。
ライブの後でその土地の人と酒を飲み話を聞くと、やっぱり鉄道が走っていないのは不便だと。そりゃそうだ。
街で見ても、人気のない駅舎と使われていないレールはなにか寂しそうだ。
この路線は赤字路線で、その復旧の為に巨額を投ずるというのはJR北海道という企業から見れば割が合わないのだろう。
完全復旧に57億円、必要最小限の修繕でも26億円かかるという。
それよりも北海道新幹線を早く開通させたいというのが本音ではなかろうか。
函館の辺りで高台の山に上がり景色を眺めた時に、新幹線の線路が畑の中を一直線に伸びているのが見えた。
北海道新幹線は函館には停まらない。
まあ地形を見ればそれも仕方はなかろうが、ここに新幹線が通っても函館に住む人にも函館に来る人にも不便だ。
いずれ札幌まで伸ばして東京と札幌を繋ぐという気持ちなのだろうが、東京の人が北海道に来るのなら飛行機で来るだろう。
誰が乗るのだ?JRパスを持っている人か?
そんなに必要か?新幹線。
新幹線を作るのに1兆5000億もかけるなら、その金のほんの一部、50億ぐらい日高本線に回してやればいいのに。
50億円って確かに大金だけど、1兆5000億円も1兆5050億円も大して変わらないじゃないか。
こういうところでも利権や金が中央に集まり、弱者、数の少ない者、地方というのがないがしろにされているのがよく見える。
社会の縮図だな。







北海道の路線で印象に残っているのが函館本線。
僕は黒松内から小樽方面へ乗ったのだが、まさに原野を汽車は走る。
本州から来たばかりというのもあったが、明らかに本州とは違う、まるで異国のような感じを受けた。
車の道が見えない川沿いの谷間を行く。
針葉樹の森に地表を覆っているのは熊笹だろう。
線路があるという事自体、人の手が何かしら入っているのだが、人間の営みが見えない。
本州で乗った生活臭プンプンのローカル線とはまたおもむきが違う。
地元の友達に勧められてこの路線に乗ったのだが、ううむ確かにすごいな。
ものすごい景色があるわけではない、あえていうなら何もない良さというのか。
この景色も地元の人にとってはつまらない物、汽車(電車ではない)の中の乗客も携帯をいじっている。
一回限りの旅人だから見えるものがあり、感じることがある。
山歩きでもそうなのだが、一人で旅をすると結局自分との対話、自分自身を見つめるという方向に行くような気がする。





小樽で電車を乗り換えしばらく走ると海沿いの線路になった。
日本海だ。
新潟、そして出雲で日本海を見たが、ずいぶん遠くまで来たものだと感慨にふける。
あっというまに汽車は大都会に呑まれ札幌に着いた。
札幌からは特急スーパーおおぞら、名前がすごいね。
新得という駅で乗り換えて富良野へ。
そして僕のJRパスの旅は北海道の美瑛町美馬牛駅で終わった。







そこからは移動の手段を車に変えて旅をしたのだ。
こうやってみると鉄道マニアではないけど鉄道ファンと呼んでいいだろう、つくづく汽車が好きなんだなあ。
何時の日か人類が宇宙へ旅立つ時が来たら、そりゃあ僕の交通手段は銀河鉄道だ。
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7月12日 Porters

2015-07-13 | 最新雪情報
晴れが続く。
この週末は晴天、そして学校の冬休みとあってポーターズも今までにないぐらいの混雑ぶりだった。
駐車場は満杯で下からシャトルバスの運行で人が上がってきた。
パトロールのブラット話をしたら、人はものすごく来たけど大きな怪我はなかったそうだ。
パトロールにとって何よりの話だ。
気温は低く、日当たりの良い場所でも雪が腐らない。
無風快晴、穏やかな一日だった。


山の上部は日当たりもよく、風も穏やかだ。


こういったこともパトロールの大事な仕事。


遠くに見えるのはクライストチャーチのポートヒル。今日は街もよく晴れたようだ。


週末とあってお昼時のカフェは大混雑。


なのでこんな所でお昼ご飯を食べた。
広大なカンタベリー平野の向こうには太平洋が広がる。
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2015-07-12 | 日記
今回のライブツアーに来てくれた人から質問が来た。
『成熟した大人の社会』の中で「詳しくは書かないけれど、これからの世界で日本とニュージーランドは大きな役割を果たすだろう」とあるけどそれについて考えを聞かせて欲しい。
ふむ、なるほど。そういう声もあってもいいだろうな。
一人に返答するのもなんなのでこの場で思っていることを書いてみる。

先ずはニュージーランド。
これはヨーロッパ人、それもアングロサクソンの民族の良い所を残していく国だろう。
アメリカ、イギリスだけを悪者にするつもりはないが、この世界はそういった列強によってボロボロになっている。
それは利便性を追及するあまり、自然との一体感が失われてしまったからだ。
自然を征服するものとして今までの発展があったのではないか。
合理主義という物は悪い物ではない。
それがあればこそ便利な今の世の中がある。
だがバランスが崩れてしまったのだ。
自然を敬い慄く(おののく)ことを忘れ、人間重視の物の考え、傲慢なふるまい、他人を認めない態度。
そんな様子が彼らから見える。
もっとシンプルに、自然の中で人間がある程度がんばって、文明の恩恵を受けながら社会としてやっていく。
そんな様子を、僕はニュージーランドのクラブスキー場で見て感じるのだ。
そこには開拓者精神というのか、不似合いな贅沢をしないで今あるもので楽しむ、だけど常に上に向かって進んでいる。
その人間のがんばりと文明のありがたさという絶妙のバランス感覚とでも言うのか。
その根底にあるのは愛だ。
やっぱり答はここに来てしまう。

そしてもう一つ、白人の社会でも他人を思いやる態度。
民族的に言えばマオリ族とアングロサクソン族との融合の社会。
これも見かたによっては「それでも白人主体の社会じゃないか」という声を上げる人もいるだろう。
このへんはどこを自分の置き場にするかで変わると思う。
世界の中で見ればマオリ族は一番優遇されている民族なんだそうな。
「自分は正しい、相手が悪い」そうやって今まで、そして今もなお世界で人と人は殺し合いをしている。
民族が変われば宗教観や価値観が変わって当たり前だ。
ボブデュランのように「君の立場で言えば君は正しい。僕の立場で言えば僕は正しい」と思えば戦争は終わる。
簡単なことだ。簡単な事は一番難しいのだが。
白人主導の社会でもそうやって他の民族との融合でうまくやっていける。
そんな見本をみせているのがニュージーランドだ。
これからの世の中でアメリカ、イギリス、オーストラリアなどは大きなダメージを受けるだろう。
でもアングロサクソンの文化を途絶えさせてはいかない。
それを受け継ぎその民族のリーダー的存在になっていくのがニュージーランドとカナダだろうと思う。
どっちが偉いのではなく、相手も認め自分も認める態度。
これも根底に愛あればこそだ。

さて日本です。
日本の役割はずばり、リーダーです。
えええ、そんなあ、と思った時点、ここで人が考えているリーダーと僕が考えているリーダーは違う。
リーダーと聞いて思い浮かぶ言葉は?
『上』とか『偉い人』とか『進んでいる人』ではないか?
上も下もない。
右も左もない。
偉くも愚かでもない。
進んでも遅れてもいない。
ワンネスとはそういうことだ。
これをまず理解する必要がある。
自分は相手であり、相手は自分である。
自分は神であり、相手は神である。
自分も相手も神も自然も文明も全て同じ。
森羅万象、この世に起こっている全ての事柄は自分の意識が作り上げた物であり、その全てに自分の責任がある。
話がぶっ飛んでしまうので元に戻そう。
リーダーが大衆に意見を述べて、大衆がそれに従う。
そういう意味でのリーダーではない。
リーダーは自分の存在によってそれを指し示す。
決して人に強制はしない。強制からは何も生み出さない。
先ず自分ありき。
自分の生き方を見つめそれを行動することにより、人に方向性を指し示す。
そして共に同じ方向に向かって歩いていく。
リーダーと呼ばれる存在が神に祭り上げられてしまい本質を見失ってしまう、というのは宗教ではよくありがちだ。
これは個人でも全体でも同じ事だが、芯がよっぽど強くなければリーダーにはなりえない。

まず自分ありき。
僕は今回の日本の旅ではっきりと感じた。
日本はそういう役割の国だ。
そしてそれができると。
もちろん今のままではダメだ。
福島が終わってもいないのに原発を再稼動しようとしている日本がある。
そこから目を背けさせ、オリンピックをやろうとしている日本がある。
ローカル線の復旧に力をいれず、必要のない新幹線やリニアを作っている日本がある。
本当の事を知らさず、洗脳を続けるマスコミの日本がある。
戦争に向かっている日本がある。
その辺りは近いうちに自然の浄化作用で洗い流されてしまうだろう。
まあそれもしょうがないだろうね。
それは日本に限った話ではなく、地球規模でも同じ話だ。
もうその前兆は到る所で現れている。
可哀そうにというしかない。
安部政権がやり玉にあがっているが、安部なんてのは下っ端で、言うなれば大企業が失態を起こした時に記者会見でペコペコ謝っている人ぐらいの存在だろう。
黒幕というのはマスコミはもちろんネットにだって出てこない。
そうやって考えると、日本の政治家って人達も可哀そうなものだ。

見るところはそこではない。
僕が話しているリーダーとなる日本とは、総理大臣をトップとして動いている日本ではない。
黒幕が牛耳っていて、大衆がそれに踊らされている日本ではない。
もっと深いところで、歴史を受け継いできた日本という国だ。
そこには土地に根付く自然観、そして神と一体化した人達、様々な文化、死生観、道徳、そういったもの全てを含む民族としての日本だ。
日本人の精神性の高さというのは世界でも指折りのものであり、それが地球を救う鍵なのである。
そしてそれこそが、闇が怖れている明るい光そのものなのである。
これは個人でも全体でも同じことなのだが、先ず最初にエゴの克服。
これは自分の中心をきっちりと見つめないと出来ない。
エゴを見極めたうえで行動。
行動は思考と直結するので、その人がやっていることがその人の存在そのものなのだ。
何をすればいいのか?
そりゃ知らん。
無責任なようだが、僕は他人が何をするべきか知らないし、ああしなさいこうしなさいなどとは言いたくもない。
それは何をしなさいと人に言われてするものではない。
自分の心に聞きなさい、としか僕には言えない。
ただ今回日本で出会った人達の存在そのものが明るい光であり、どういう形になるかは分からないけどその光が世界を救うのだろうと強く感じた。
それには自分の存在も一枚からんでいるのだし、どういう形で起こっていくのか分からないながらも楽しんでいる自分がいる。
そして今回は会えなかったけど、必ずいつかは会うだろうなという人もいる。
そういった繋がりはどんどん加速していく。
世の中では暗いニュースで溢れているが、僕は全く悲観していない。
なぜならどこかの誰かが言っているニュースより、僕は実際に出会い話しをして一緒にお酒を飲んだ人達の光を見ているから。
その先には今とは全く違う新しい世界がある。
そして行き着くところは総人口70億人による地球祭り。

そこに向かって今日も僕は歩く。








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7月10日 Porters

2015-07-11 | 最新雪情報
嵐が去った。
雪景色の山が雲ひとつない青空に映える。
ポーターズは前日はクローズ。
新雪15cmというので期待して上がったのだが、強風でとばされてしまったようだ。
ビッグママもブラフフェイスもかなり固めで、新雪ヒャッホーというのには程遠い。
それでも上部は雪がそこそこ良く、みんな笑顔で滑っていた。
学校の冬休みも前半が終わり、スキー場も営業開始のバタバタが落ち着いてきた。
これからが冬本番である。


やっぱり青空はいいね。


周りの山々も冬化粧。


一人で行動すると自分の影を撮りたくなる。


ビッグママまで、ちょっとした稜線歩き。

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7月9日 Broken River

2015-07-11 | 最新雪情報
嵐が続く。
他のスキー場がクローズでもオープンできるのがブロークンリバーだ。
スキー場の上部は風が強く長くは居られないが、下部は穏やかで視界も良い。
あまり期待をしないで上がったが、やはりある所にはあるのだな。
何本かパウダーラインをいただいた。


スキー場へ行く国道もご覧の通り。国道でもチェーン規制となった。


下から上がってきて「誰だ、あんなラインを滑っているのは!」と思ったらタイだった。やっぱりね。


何はともあれ朝一のパウダーをいただきましょう。


雪は軽く文句なし。


落ち着いたところでお昼。今日は外でのんびりバーベキューという感じではないので、キッチンでラーメンを作る。


煮干と昆布ダシ、庭の白菜とネギ、さらにお餅までいれちゃいましょう。


マネージャーのサムの息子、カイト2歳半が初スキー。
自分の娘にもこういう時があったなあ。
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7月8日 Broken River

2015-07-10 | 最新雪情報
長年ガイドをやってきたが、こんな経験は初めてだった。
ブロークンリバーに行きたいという香港人の若者5人。
スキー経験者は2人、それも数年前に1回やったことがある程度。
残りの3人は全くの初心者。
スキーどころか雪にも触った事のない人達だ。
ブロークンリバーは初心者コースが山の中腹にあるという特殊なスキー場で、行ったことのある人ならばそれがどんな無謀なことか分かるだろう。
何故こんなことになってしまったかと言うと、インターネットで航空券とかホテルとかいろいろな格安チケットを扱っているサイトがあるのだが、そこを通じて買ってしまった。
買ってからさてどうしよう、という話になりボスを通して僕のところに連絡が来たわけだ。
レンタルスキーを用意してあげて、なんとか山にたどりつき、ブーツだって自分一人で履けないからその手伝いをして。
スキーなんかどうやって持っていいか分からない、スキーブーツで歩くのもままならない。
そんな人達5人、女の子3人のスキーは僕のバックパックに縛り付けて野郎どもは自分でなんとかしろ、そんな感じでロープトー乗り場までなんとかたどりついた。
さてここからどうしよう、という所へパトロールのダグがスーパーヒーローのごとく登場。
怪我人搬送用のボートに彼らを乗せて5往復。



そうやってなんとかパーマーロッジに全員たどり着いたのが1時半。
パーマーロッジまで来てしまえば、雪で遊べるし初心者もスキーの練習ができる。
クラブのメンバーは優しいからロープトーの乗り方も教えてくれる。
僕はこっそり友達と裏のアランズベイスンへパウダーを滑りに行った。
下りは4人が歩き、根性のある一人がスキーで下まで下った。
まあ雪が良かったからね。
滑らない人のスキーは、やっぱり僕が自分のザックにくくりつけ下まで持っていった。
彼らの一人が言った。
「次に来るときはポーターズに行きます」
「うん、それがいいと思うよ」
彼らにとって忘れられない経験だろうが、ぼくにも良い経験になった。
でもこんな経験は1回で充分だ。
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7月6日 Broken River

2015-07-07 | 最新雪情報
ホームに戻ってきた。今年初のブロークンリバーだ。
期待をしていなかったが、パーマーロッジで新雪24cm。山の上部では35cmぐらいはあった。
風は強いが天気もまずまず。大当たりと言ってよいだろう。
シーズン最初の日は、みんなと挨拶をするのが忙しい。
パウダーが目の前にあるのに、と気が焦る。
メインベイスンはすぐに踏まれたが、アランズベイスンは夕方になっても踏まれていない場所が残っていた。
お隣クレーギーバーンからはアバランチコントロールのダイナマイトの音が聞こえていた。
今年は良いシーズンになりそうだ。


駐車場で10cm以上も積もっていた。


上がってみればこんな感じ。人々の歓声が聞こえてきそうだ。


旧友ブラウニーと山で会った。


積もる話もあるが、先ずは一緒に何本か滑る。


そしてお昼はやっぱりこれ。


風で雪が飛んできてトラックが埋まる。


メンバーのリチャードが子供達にパウダーの滑り方を教えていた。


誰が書いたのだろう。今晩のおかずはキドニービーンズかな。


駐車場まで滑れそうだが、板がボロボロになりそうなのでこれに乗って下った。

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7月5日 Porters

2015-07-05 | 最新雪情報
日本から帰ってきて2週間。
日本の余韻に浸りながらニンニクを植えたり、ニワトリを絞めたり、石鹸を作ったりしていたが、今日から冬の仕事が始まった。
今年はそこそこに雪があり、良い出だしとなったカンタベリーのスキー場。
ポーターズの今年の目玉はチェアリフト。
スキー場の下部に高速でない4人乗りチェアリフトがかかった。上に行くのには連絡用Tバーに乗る。
下部のレイアウトは大きく変わり、初心者エリアが初級者コースと繋がり、ビギナーには優しくなった。
良く晴れたが風は強く、次は火曜日ぐらいに雪が降りそうだ。


チェアリフトは普通のスキー場では当たり前にあるものだが・・・。


リフトができるとスキー場の雰囲気も変わるものだな。


初心者用のマジックカーペットの場所が低い位置に来た。


左にあるのが連絡用のTバー。


午後になり風もおさまってきてスキー場上部が開いた。


山頂でくつろぐ人達


♪雪よ岩よ我らが宿り


ビッグママも開いた。こうやって見ると急だね。
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