ニュージーランドにクラブスキー場はいくつかあるが、よく名の知れた物もあれば「どこですか?それは?」というようなマイナーなものもある。
ブロークンリバー、オリンパス、クレーギーバーンなどは名の売れた代表格でニュージーランドでスキーマニアなら誰でも知っている。
又、マイナーなクラブフィールドで、やってるのかどうかよく分からないようなハンマースプリングス(昔のアムリ)やフォックスピークなどもある。
アワキノの存在は以前ブロークンリバーのメンバーから聞いた。
その人達が滑りに行こうとして連絡をしたら、鍵を貸してくれてロープトーの動かし方を教えてくれてあとは勝手にやってくれ、という具合だったそうな。
そんなマイナーなクラブフィールドに行くチャンスができた。
週末だけ開くという情報を頼りに、小さな看板を見失わないように牧場の中を走った。
山道は険しく道はラフ、南島のどのスキー場よりも道はきつい。ワゴンでない四駆が必要。
ここも雪不足で滑れる斜面は限られているがハイクアップをすれば奥は広い。
「いつもはもうちょっと雪があるんだけど・・・」とクラブのメンバーが苦しそうに言った。どこも同じだ。
街外れで古い看板を見つけた。雲は厚く時おり霧雨。
『黄泉の国への道』のような濃い霧の中を走っていくと突然視界が開けた。
山道はまだ続くが、スキー場は見えない。
下界とは別世界だな。天上界とはこういうものかも。
なんとか駐車場にたどり着いた。スキー場の全施設。売店もチケットオフィスもない。
ロープトーの約半分がオープン。ロープトーがまだ続くが雪が無い。行けるところまで行ってその上はハイクアップ。
スキーロッカー。博物館のようだ。この懐かしい板をまだ使っている人がいるのか・・・。
下界はすっぽり雲の下。
右のじいさんがチケットオフィス。料金は今回は滑る所が少ないので一人30ドル。当然ながらエフトポスもクレジットカードも使えないし、リフト券もいらない。
古い機械を直しながら使う開拓者の精神が根底にある。
奥へハイクアップすればこういう場所もある。
手前の斜面を登る人がいた。
自分も登った。
麓を覆っていた雲が消え、丘陵と平地が見えた。右のずっと奥は太平洋だ。
スキー博物館のようなロッカーにおいてあった懐かしいスキーの持ち主がいた。しかもこのブーツ。
写真を撮らせてくれと頼むと、友達の背中に板を「どっこらしょ」と立てかけ。
「さあ、これで撮れ」と本人は隠れてしまった。
道具が道具として機能する限り使い続ける開拓者精神の塊りのような人だ。
この板で滑るのはしんどいのだが、そこは人間が努力すればよい、という考え。
僕にはこのスキー板で滑る根性はない。
ちなみにこの人は今日3本滑って、今年のスキーはもうおしまい。
帰りがけにアオラキマウントクックが夕日を浴びていた。
国道沿いの駐車場には誰もいない
こんな景色を見ながら赤ワインをチビリ。
旅の醍醐味じゃあ、あ~りませんか。
ブロークンリバー、オリンパス、クレーギーバーンなどは名の売れた代表格でニュージーランドでスキーマニアなら誰でも知っている。
又、マイナーなクラブフィールドで、やってるのかどうかよく分からないようなハンマースプリングス(昔のアムリ)やフォックスピークなどもある。
アワキノの存在は以前ブロークンリバーのメンバーから聞いた。
その人達が滑りに行こうとして連絡をしたら、鍵を貸してくれてロープトーの動かし方を教えてくれてあとは勝手にやってくれ、という具合だったそうな。
そんなマイナーなクラブフィールドに行くチャンスができた。
週末だけ開くという情報を頼りに、小さな看板を見失わないように牧場の中を走った。
山道は険しく道はラフ、南島のどのスキー場よりも道はきつい。ワゴンでない四駆が必要。
ここも雪不足で滑れる斜面は限られているがハイクアップをすれば奥は広い。
「いつもはもうちょっと雪があるんだけど・・・」とクラブのメンバーが苦しそうに言った。どこも同じだ。
街外れで古い看板を見つけた。雲は厚く時おり霧雨。
『黄泉の国への道』のような濃い霧の中を走っていくと突然視界が開けた。
山道はまだ続くが、スキー場は見えない。
下界とは別世界だな。天上界とはこういうものかも。
なんとか駐車場にたどり着いた。スキー場の全施設。売店もチケットオフィスもない。
ロープトーの約半分がオープン。ロープトーがまだ続くが雪が無い。行けるところまで行ってその上はハイクアップ。
スキーロッカー。博物館のようだ。この懐かしい板をまだ使っている人がいるのか・・・。
下界はすっぽり雲の下。
右のじいさんがチケットオフィス。料金は今回は滑る所が少ないので一人30ドル。当然ながらエフトポスもクレジットカードも使えないし、リフト券もいらない。
古い機械を直しながら使う開拓者の精神が根底にある。
奥へハイクアップすればこういう場所もある。
手前の斜面を登る人がいた。
自分も登った。
麓を覆っていた雲が消え、丘陵と平地が見えた。右のずっと奥は太平洋だ。
スキー博物館のようなロッカーにおいてあった懐かしいスキーの持ち主がいた。しかもこのブーツ。
写真を撮らせてくれと頼むと、友達の背中に板を「どっこらしょ」と立てかけ。
「さあ、これで撮れ」と本人は隠れてしまった。
道具が道具として機能する限り使い続ける開拓者精神の塊りのような人だ。
この板で滑るのはしんどいのだが、そこは人間が努力すればよい、という考え。
僕にはこのスキー板で滑る根性はない。
ちなみにこの人は今日3本滑って、今年のスキーはもうおしまい。
帰りがけにアオラキマウントクックが夕日を浴びていた。
国道沿いの駐車場には誰もいない
こんな景色を見ながら赤ワインをチビリ。
旅の醍醐味じゃあ、あ~りませんか。