あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

9月28日 BrokenRiver

2016-09-30 | 最新雪情報
シーズン終了間際のブロークンリバー。
スタッフのお別れパーティーも終わり、残ったスタッフ数名でスキー場を回す。
雪も溶け、滑る場所も限られてきた。
春のスキー場は物悲しくもある。


自分に出来ることをするのがメンバーの務め。我が家の野菜は山でもたいそう喜ばれる。


マネージャーのサムとは家族同士のつきあい。息子のカイトを背負って滑る。


上がってみれば視界はこんな具合。こういう時はゆっくりお茶を飲む。


晴れてきたのでマリリンと一緒にアランズベイスンの下部を滑ってみた。


アランズからの連絡通路。


午後になり視界が晴れてメイントーも開いた。


「ハッピーバレーの方へ行ってみようか」


行くまでにはこんな場所を通る。


これで今シーズンは〆かもしれないな。パーマーロッジに別れを告げて山を降りた。
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9月26日 BrokenRiver

2016-09-27 | 最新雪情報
街には桜が咲き春爛漫、と言いたいところだがぐずついた天気が続く。
晴れ間が見えないまま桜が散りそうな勢いだ。
毎度のことながら春でも雪は降る。
ブロークンリバーでは新雪20cm。
だが新雪というより湿雪、ぎゅっとにぎれば水がしたたる新潟のような雪だ。
天候も晴れず、終日アランズベイスンはクローズ。
姪っ子はパーマーロッジまで歩き、ブロークンリバーラガーを飲み、クラブフィールドデビューを果たした。
クローズは週末の予定だ。


アクセストー乗り場でこれくらいの雪があった。


お客さんのジョーダンはグーフィースノーボーダー。
何回もロープトーに落とされ、結局パーマーロッジまで歩き、何はともあれまずビール。


姪っ子は初パウダーに挑戦。


そして初ロープトー。


パーマーロッジよ、今シーズンもありがとう。


そして山を下る。この斜度は初級者にはきついな。
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9月23日 Porters

2016-09-24 | 最新雪情報
春になりバタバタとスキー場がクローズする中、ポーターズはなんとかオープンをしている。
クローズは10月2日の日曜日である。
日本から姪がワーホリで来たのが1週間前。
スキーは全く出来なかったが、3日間ポーターズでスキー特訓をしてなんとかてっぺんまで上がれるようになった。
次はブロークンリバーデビューだ。


ポーターズへ向かう山道。クライストチャーチからずっと平野部は低い雲に覆われている。


駐車場も雲の中だが・・・


リフトに乗ると雲海を突き抜けた。


Tバーを乗り繋いで山頂へ着き、スキーを外し歩いて登る。


山の裏側には見事な雲海が広がっていた。


オリンパスもクローズした。今シーズンは行く機会がなかった。


姪っ子、24歳。NZに来て1週間。これからどんな景色を見るのだろう。


スキー暦ゼロからにしては上出来だろうな。


昼飯はこんな景色の中で軽く一杯。NZスキーの楽しさを覚えたか。


スクールホリデーが始まり、クローズまで1週間。ギリギリで雪はもちそうだ。



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ビールの泡

2016-09-19 | 高座
え、毎度のお付き合いをお願いいたします。
あたくし清水亭聖笑と申しまして、ここの出させていただくのも何回目ですかね。
そのうちにこのブログを乗っ取っちまおう、なんてことを虎視眈々と狙っているわけです。
さてビールの話なんですが、あたしはあのビールってやつが好きでしてね。
三度の飯よりビールが好き。
ビールの無い人生なんて考えられない、ていうくらいのビール飲みなんです。
もう時効だから話すんですが高校生の時には友達の家で飲むなんてのはザラにあったし、中学の時だってテスト期間で部活がないなんていうと悪友が集まってコソコソ飲んでたりしてました。
忘れもしないのは小学生の時に、野球少年団の集まりで焼肉屋に行った時、酔っ払ったおっさんに誘われしたたか飲んで、その場で監督にビンタを張られ場を白けさせたこともありました。
なんでこんな手前の恥をさらけだしてるんですかねえ、あたしゃ。
だから自分の子供にも「飲むな」なんてことは言えやしない。
それどころか「飲め」って言ってるんだが、うちの娘は飲みやしない。
まあまだお子ちゃまだからね、ビールの苦味の旨味なんてのは分からないでしょうな。
こう、グラスを持ってですな、琥珀色をした液体の中から泡がシュワシュワと立ち上がるのを先ず目で味わう。
香りをかぐとホップの匂いと麦の香り、そして喉を通る時の爽快感のあとにやってくる香りと旨味。
あー生きていてよかった、とゲップを一発。
そんなビール飲みのあたしですし、何でも自分で出来ることは自分でやってやろうと常日頃から思っているので、自分でビールを作るようになるというのは自然の流れだったんでしょうな。

ビールを造るなんて難しいんじゃないか?
ほとんどの人はそう思うでしょうし、あたしもそう思いました。
人間というものは未知のことに対して、まず否定的な気持ちから入っていくものですね。
ニワトリ飼うの難しいんじゃない?石鹸作るの難しいんじゃない?
で、実際やってみるとそれほど難しいもんじゃない。
ビールも同じことですね。
やってみると意外と簡単だった。
簡単と申しましても、タンクやボトルの洗浄や消毒など手間はいろいろとありますが難しいものではない。
どうやってビールができるか簡単に説明をしますね。
まず大きなタンクに市販の麦汁、これはドロドロの液体なんですが、これを入れる。
そこに熱いお湯と砂糖を入れてよく混ぜる。
そこに水を足していって、23リットルまで増やす。
温度が低いようならさらにお湯を足して、要は23リットルで20度ぐらいにすればいいのです。
何故23リットルかって聞かないでください。
あたしも知らないし調べるのも面倒くさいし、とにかく売っているキットは23リットルで統一されているので、そういうものなんです。
そこにビール酵母をパラパラとふり掛け、あとは待つのです。
ビールの酵母によって温度もいろいろあるのですが、だいたい20度前後で醗酵します。
タンクには温度計も付いてますからそれで冷たすぎたらヒーターのそばで温めてなんてことをして発酵させるのが1週間ぐらい。
タンクの上には空気抜きの穴があって、空気が逆流しないような仕組みがある。
それが、ポコポコ、ポコポコと醗酵の時に音が出る。
この音が好きでしてね、ああ、酵母が生きているなあと思うのです。
1週間ぐらいするとその音も止まる。
酵母の餌の砂糖が醗酵されてアルコールになったんですな。
次は瓶詰め作業。
瓶に入れてそこにまた砂糖を入れて栓をするというものです。
この段階ではビールのアルコールと味はできているけど、あのシュワシュワがない。
まあ気の抜けたビールですので、瓶の中で二次醗酵、ここで炭酸ができる。
瓶につめて2週間ぐらいしたら完成と、まあこんな具合でビールというものができるわけです。

さてビールと一口に言ってもいろいろありまして、上面醗酵のエールビール、下面醗酵のラガービール。
その中でもペールエールだのスタウトだのピルスナーだの、まあとにかくたくさんあるわけですね。
こちらのお店ではそういったお客さんの好みに合わせて、さまざまな種類のビールの素が売っているわけです。
そうやって作ったありきたりの物では気がすまない、もっと美味しいビールができないか、という人には別売りでホップなんかもあります。
そのホップの種類もいろいろあって、このビールにはこのホップが合うなんてのをお店では教えてくれる。
そうやって自分なりのビールを造ったけどまだ上を目指したいと、いう人向け用のキットもあります。
それは麦を煮出すところから始めるという専用キット。
あたしもやってみましたよ。
家にある鍋だと小さいな、もっと大きい鍋がないかなと思って友達のサムに聞いたらやっぱり持っていて、そいつをちょいと借りてきました。
大鍋に麦を入れて煮出し、そこにホップをつけて弱火で煮て、途中でという具合に半日がかりでしたがね、やりました。
そしたら、あーた、これが美味いのなんのって、まず香りが良い。
きっちりと麦の香り、匂いじゃなくて香りなんですが、これがある。
飲んでみると、さわやかでいて軽すぎない、それでいてどっしりしすぎるわけでもなくて、なおかつコクもある。
まあ全体のバランスが良いんですな、そんなビールができあがりました。



さて冬になると、あたしの本職のスキーの仕事も忙しくなってまいりました。
ええ、あたしの本職はスキーなんです。
間違っても大根農家とかビール職人とか、ましては噺家なんてものではないんです。
そちらが忙しくなるとなかなか時間が取れない。
なので市販のパックに戻ったのですが、次に目をつけたのはビール酵母。
この酵母も、これまたいろいろありまして、酵母によって醗酵の温度が違うんです。
エール酵母ですと醗酵が20度前後。
これだと冬の寒い時には温度を上げてやらないと醗酵が進まない。
そこで見つけたのがラガー酵母。
それも低温発酵のヤツ、温度は8度から14度。
これなら家の一番奥の部屋でちょうどいいのではないか。
そして諸先輩方に聞いたところ大切なのは8度から14度の間を行ったり来たりするのでなく、一定の温度を保つのが成功の秘訣だと。
そういったアドバイスを聞いて、家の奥の部屋を閉め切って温度をできるだけ一定にして、なおかつ醸造タンクにダウンジャケットを着させる馬鹿っぷり。
低音でゆっくりと醗酵するのがラガー酵母の特徴のようですな。
そうやってできあがったのが『バーバリアンラガー聖笑スペシャル』
いやはや、これがまた良い出来でしてね、すっきり軽やかなラガービールのできあがり。
さらにその次にはピルスナーにも同じように挑戦。
こちらは酵母を高級なものしてやってみました。
『ボヘミアンピルスナー聖笑バージョン』こちらも美味いビールができましたとも。
さっぱり系のビールが続きましたから、今はどっしり系のスタウト、黒ビールに近いようなものを醸しておりまして、今日もまたタンクからコポコポと酵母の息吹が聞こえるのです。



さてこういった手作りビールでは瓶の底に澱(オリ)が溜まります。
この澱を混ぜないようにそうっとグラスに注ぐわけです。
これが混ざると味もやはり濁ってしまう。
結局のところ上澄みを飲むんですな。
この澱も普通なら流しで捨ててしまうのですが、我が家ではとことん無駄にしません。
この澱にも活用術があるのです。
それは庭のナメクジ退治。
うちは完全オーガニックでやってますから、そりゃ虫だっている、なめくじだっています。
このナメクジの多い所に小さな容器にビールの澱を入れておくと、次の朝にはナメクジが溺れ死んでいる。
澱と言ってもビールですからアルコールもある。
酒池肉林という言葉がありますが、奴らにとってはまさに酒の池、酒に溺れて死ぬなら奴らも本望でしょう。
ナメクジ共もそうやって酔っ払って死んで、そのナメクジのビール漬けをニワトリ達が喜んで食う。
とことん無駄にはいたしません。
そのニワトリが元気に卵を産んでくれる。
最近では春になって活発になって1日5個の卵が取れます。
そうやって我が家で循環しているわけです。

「おい熊、起きろ。この熊、起きねえか」
「え、もう一杯ちょうだいいたします」
「何を寝ぼけてるんでい、もう朝だぜ。」
「なんだい、ハチ公じゃねえか。せっかく美味いヤツをやってたのに、いいところで起こしやがって」
「まったく、おめえってヤツはよ。それでどんな夢を見てたんだい」
「おうよ、それがよ、酒の風呂なんだよ。」
「なんだい、その酒の風呂ってのは」
「文字通り酒の風呂さ、水の代わりに酒が入ってるんだよ。風呂桶はきっちりと檜でな。真新しい檜のいい匂いがするんだ。そこに浸かって純米大吟醸の美味いヤツをキューっとやってたらな、酔っ払って溺れちまってな。気がついたら三途の川を渡ってるんだ。」
「嫌だね、おめえは、縁起でもない」
「川を渡ってるんだが、その船が屋形船でな、その肴と酒が旨いこと旨いこと。刺身は角がびしっと立って新鮮なんてものじゃねえ。天ぷらがカラっと揚がって、天つゆに入れるとジュなんて音がするぐらいだ。そのうちに花火なんか上がり始めてよ。いつのまにか一緒に飲んでるのが閻魔大王様てんで、それなら怖いものはねえ、したたかに飲んでいたところだったのになあ。」
「すまねえ、そんな夢ならもう少し寝かしといてやりゃよかったな」
「ああ、そんな夢みてえな夢もビールの泡と一緒に消えちまった」


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9月13日 Porters

2016-09-14 | 最新雪情報
前回の寒の戻りから数日、穏やかな晴天が続く。
陽気はすっかり春。
雪も緩み、場所によってはべたつくような雪になる。
今までは日当たりが悪くガチガチに凍っていた場所が、適度に緩み滑りやすくなる。
スキー場の雰囲気ものんびりとして、こういう雰囲気も悪くない。
雪が少なくなり滑れる場所も少なくなった。
そろそろシーズン終了の話も出始めるのもこの頃。
もうちょっと春スキーを楽しめるかな。


無風快晴。ゲレンデに人影は少ない。


チェアリフトの手すりにタイを見つけた。この写真はポーターズではないよな。でも固いことは言わない。


ゲレンデ上部ものんびりモード。


パトロール掲示板。下手糞な絵だが、こういうセンスは好きだ。


裏山の景色。


ブラフフェイスへ行く道はエイドリアン・ハイウェイと呼ばれている。
昔ここで死んだスタッフのエイドリアンから名前を取った。


雪はやわらかく、自分の足元からデロデロと転がっていく。


スキー場の上部と下部を繋ぐ連絡通路は良く圧雪されているので雪が残る。


そしてブラフフェイスには雪はたっぷり。


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9月9日 BrokenRiver

2016-09-10 | 最新雪情報
毎年のことだが春になっても雪は降る。
それが大きな寒波だと生まれたばかりの子羊が死んでしまったり何かと大変ではある。
だがスキー場にとってこの降雪は有難いものだ。
9月にどれぐらい雪が降るかでその年の営業期間が変わる。
春になり雪が減る一方だったスキー場も今回の降雪で息を吹き返した。
今回のお客さんはドイツ人の留学生。
普段はヨーロッパアルプスで滑っている彼らだが、世界中でもニュージーランドにしか存在しないクラブフィールドというものを体験した。
滑ることだけではないスキークラブの持つ雰囲気というものはここに来てみなければ分からない。
そういうことを体験させてあげるのも自分の役割だと思う。


寒波はクライストチャーチにも雪を降らした。スキー場は全てクローズ、峠を通る国道は閉鎖。


明けて翌日。朝のうちはポーターパスもチェーン規制。


国道から見えるキャッスルヒルも雪化粧。


通称『天国への階段』。天国までもう少し。


その上は天国と言うのかパラダイスと言うのか。


パーマーロッジでこの積雪。ただし風が強かったので雪が飛ばされて氷になっている場所もある。


ロープトーも雪で埋まった。


朝のうち、アランズベイスンは下部だけオープン。


午後になりリッジトー、そしてアランズベイスンが開いた。とりあえず山頂で記念撮影。


風が強かったので飛ばされた場所と吹き溜まった場所がある。


若者よ、何を想う?


1日の最後は駐車場までパウダーラン。ヘリスキー並みのロングランだ。


最後は森に入っていく。この感覚が好きだ。


全員大満足。そりゃそうだわな。
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9月6日 BrokenRiver

2016-09-07 | 最新雪情報
毎年9月の頭ぐらいにオールディーズウィークという1週間がある。
クラブメンバーの爺さん婆さんが集まってワイワイとやるのだ。
山は朝のうちは雲の中で視界もほとんどなかったが、昼から信じられないくらいに晴れた。
晴れると同時に老メンバー達が嬉々として山に飛び出していく。
いつものことながら彼らからはエネルギーをもらい、こちらも元気になる。
こういう歳の重ね方をしたいなあという目標を見せるのは、社会の中での老人の役割だと思う。
そして当人達はそれを意識することなく、また他人に押し付けることなく、自分達で楽しむ。
僕はその場に居合わせ、彼らと同じ瞬間を過ごせたことが嬉しかった。
この山はいつものことながら愛に満ち溢れている。


春になると雪も薄くなる。スキー場の生命線でもあるロープトーの雪出しは必須だ。


ポーターズの常連だったクレイグは今年からクラブに入った。昼飯はバーベキューチキンをご馳走になった。


霧が晴れたので一本クレイグとアランズベイスンへ。


アランズからの出口も雪が切れた。


すっかりと晴れたので滑りに行くと尾根上で何か集まってるぞ。


「ほらお前もスキーを脱いでこっちに来なさい」と半強制的にパーティーの中に入れられグラスを持たされた。
グラスの中身はミュールワイン、赤ワインの熱燗だ。暖かいのを持ってきて尾根上で一杯。こういう努力を惜しまないところが大好きだ。


おつまみにナッツはどうだい?ありがとうございます。


真ん中の爺さんがドギー、80歳。後ろで両手を挙げているのが孫娘のキンバリー。爺さん、かっこいいぜ。


次はサンブーカなんてどうだい?ありがとうございます。爺さん、素敵です。

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9月3日 Porters

2016-09-04 | 最新雪情報
9月に入って最初の週末、良く晴れ渡りポーターズは満員御礼。
雪は完全に春の雪。
朝はガチガチの凍り、日当たりの良い所から緩み、そこを狙って滑る。
この日のお客さんはブラジル人のファレオ。
ニュージーランドへは観光で来て、オークランド、ロトルア、クィーンズタウン、そしてクライストチャーチ。
2週間の旅行の最終日にポーターズへ1日スノボ体験。
ボードはもちろん雪山も初体験。
午後のカフェで彼はビール、僕はコーヒーを飲みながら話を聞いた。
ブラジルでは国内線のパイロットをしていて、本当は彼女と二人で来る予定だったのだが彼女の都合が悪くなって一人で来た。
翌日はブラジルへ帰るのだが、最終日に楽しい想い出ができたと喜んでいた。
一期一会の出会いだが、こういうのも嬉しいものである。
人を幸せにする仕事っていいな。


子連れのファミリーが多いので山の上部は人も少ない。穏やかな週末である。


ビッグママと並ぶ名物コースのブラフフェイスは雪が緩まず終日クローズ。


ブラジル人のファレオは雪山もボードも初めて。インストラクターについて半日のレッスンを受けた。


天気が良いとやっぱりここへ来てしまう。


「あの山がオリンパスで・・・」などと話しているんだろうな。


ビッグママは今シーズン1回も開いてない。公にはクローズだがパトロールという名目なら話は別。
顔馴染みのスキーパトロール、ブラッドが一本滑らないかと誘ってくれたので喜んでついて行った。


40度近いガレ場を歩いて下る。スキー場のコースとしてはダメだろうが、山スキーとしてはこれぐらいあるだろう。


下から見上げたビッグママ。見た目ほど悪くないというのが滑った感想だ。
今シーズンはここを滑るのも1本限りだろうな。

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8月30日 Temple Basin

2016-09-01 | 最新雪情報
自分のホームはブロークンリバーだが、それ以外で一番好きなスキー場と聞かれたら迷わずここを選ぶ。
駐車場からスキー場まで歩いて約1時間、トレッキングのルートでもある。
こんな不便なスキー場は他にないだろう。
南アルプスという活断層の真上にあり、地形は急峻で迷路のように複雑。
滑る場所を間違えると崖で行き止まりということもある。
この国で一番ハードコアなスキー場だ。
この日は滑ることなく、お客さんと一緒にロッジまで歩き、昼ごはんをロッジで食べて帰ってきた。
お客さんは5日ほど滞在して、この国一番の観光列車、トランツアルパインで帰ってくる。
スキーブーツをトレッキングブーツに履き替え、青空の下トレッキングを楽しんだ。
ロッジでは嬉しい出会いがあった。
15年ほど前、雪崩管理の資格を取った時の仲間に再会した。
その時、満月の夜に二人でハイクアップをして滑った相方が、テンプルベイスンでスキーパトロールをしていた。
狭い業界なのでこういうことはたまにあるが、思いがけず嬉しい出会いがある時は自分が好い状態でいる証でもある。
満たされた気分で僕は山を下った。
スキーをしなかったが、こういう仕事もいいものだ。


テンプルベイスンに行く前に別のお客さんをポーターズまで送った。思わぬ絶景にちょっと休憩。


急ぐ旅ではないので、あちこちで止まりながら行く。ワイマカリリという川はマオリ語で冷たい水という意味だ。


テンプルベイスンは森林限界の上なので、そこに行く前に苔の森をちょっと散策。


そしてやってきたのがグッヅリフト。さすがにこれには乗りたくないな。知り合いは乗っちゃったらしいけど。


スキー場までは本格的なトレッキングコース。後ろから顔なじみのクラブメンバーが子供を背負ってやってきた。


国道を見下ろし、ちょっと休憩。


途中にはこんな滝もある。


急なジグザグの道を登りきると雪道になり、スキー場も見えてくる。


グッヅリフトのてっぺん、そこからロッジまでは3分ぐらい。雪の上ではキャスター付きのバッグなど使えないので担ぐのだ。


ここにはスキーのレンタルもあります。


一昨年だったか、一昨々年だったか、雪不足でオープンできなかった年もあったが、今年の雪のつき具合はまずまずと言ったところ。


ここの窓は写真を撮りたくなるんです。
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