あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

2024年8月20日 BrokenRiver

2024-08-23 | 最新雪情報
今年初のブロークンリバー。
同行したのは奴隷のフルセカズヤとポーターズでスキーパトロールをしているヤサ。
自分は長い仕事を終えて久々の休み、カズヤも自分のツアーを終え日本帰国前日のフリーの1日。
この日は雪が降った後のブルーバードデイ、新雪40〜50cm、間違いなく今シーズン最高の1日である。
カズヤのツアーは雪に恵まれずお客さんはあまり良い状態でスキーができなくて帰国した、そこへきてこのパウダーである。
お客さんをさておき自分だけ美味しいところをいただく。
どれだけ悪運が強いんだこいつは!というようなタイミングがまたカズヤらしくてよろしい。
カズヤとはかれこれ30年ほどの付き合いになるが、お互いに忙しくなり一緒に滑る機会はなかなかない。
こうして一緒にクラブフィールドへ行くと、昔を思い出し懐かしい気持ちにもなる。
自分もカズヤもこうして年を重ねていくのを感じると、そういう生き方も悪くないなと思うのだ。


考えてみればカズヤと一緒に写っている写真は少ない。互いに爺いになってもこうやっていたいものだ。


広大なアランズベイスンのオープン前。


ヤサは白馬で働いていたのでカズヤのことも知っている。尊敬する人・・・らしい。


パーマーロッジは今日も愛に包まれていた。


子供が滑り大人はそれを見てビールを飲む。


今年はこの山にケアがいた。
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2024年8月14日 Porters

2024-08-15 | 最新雪情報
晴れた日が続くポーターズ。
山全体は白くなっているものの、まだまだ雪は足りない。
8月も半ばでこの雪の量だと、このままシーズンが終わってしまうのではないかと心配にもなる。
以前は1週間のサイクルで低気圧と高気圧が入れ替わり、それなりに雪を降らせたのだが今年は天気が全く読めない。
人間社会もそうだが自然界も以前とは完全に違うものになっているのを肌で感じる。
自然環境の変化というものは長い歴史の中では常に起こり続けてきたもので、人類はそれに合わせて生きてきた。
短いスパンで考えるか長いスパンで考えるかでも、物事の捉え方は大きく変わる。
目の前の状況を人間主体で見るのではなく自然の一部の人間として見つめて、今の自分に何ができるのかを考えるのが自分達がやるべき事だと思う。
天気はこの日がピークで下り坂へ向かっていく。


日本は夏休み 日本からきたスキーレーサーたちがキャンプをする。


山頂からクライストチャーチを望む。向こうも天気は良さそうだな。


山頂にてスキーパトロールのヤサ 本日のパトロールのユニフォームはこれです。


リフト係 フランス人のマシューとカナダ人のルビーは八方尾根でこの前のシーズンを過ごして今シーズンポーターズにやってきた。


空は青く雪は白い。平和な1日だ。


カフェのゴミ箱に村男がいた。
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2024年8月6日 Craigieburn

2024-08-08 | 最新雪情報
今シーズン初のクレーギーバーン。
悲しいけどここも雪は少なく厳しい状況である。
ロープトーラインは雪はあるが、上級者か経験者のみ乗れる状態。
山頂付近はかろうじて雪はあるが、なんとか滑れる程度。
中間から下は夏道を通るのだが、どんなに注意深く滑っても石を拾う。
1本滑っただけだが板がボロボロになった。
こことオリンパスはなんとかオープンしているが、他のクラブフィールドは未だにオープンできず厳しい状況が続く。


今年初のロープトー ワクワク


上へ


そして山頂


ミドルベイスンの上部は良さそうだが下へ滑っていけない


一本だけハミルトンフェイス 気持ち良かったぁ〜


下まではこの道を下る。石がゴロゴロしていて板はボロボロ


普段はやらないお客さんとのツーショット お客さんのウィンは6年前に僕が案内して一緒に滑った。
次は何年後になるか分からないが、また会おうと固い握手をして別れた。
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2024年8月3日 Porters

2024-08-05 | 最新雪情報
待望の雪が降った。
ポーターズは一番上までオープン。
ただ全体の雪の量はまだまだ少なく、オフピステでもゲレンデでも気をつけないと石を踏む。
それでも山頂までオープンというのは嬉しい知らせである。
待ちに待った雪が降り最初の週末で天気は快晴ということで、スキー場は大混雑の1日だった。


スキー場に賑わいが戻り、周りの山もやっと雪景色となった。


一番上のTバーも今シーズン初のオープン。


お客さんはドイツ、ベルギー、日本からの留学生。


無風快晴の1日。冬が始まった。
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2024年7月24日 Porters

2024-07-26 | 最新雪情報
7月も終盤にさしかかるが雪が降らない。
気温はそこそこ冷えているが、低気圧が来ないので雪にならない。
今まで起こらなかった事がこれからも起こらないとは限らない、とは歴史を勉強して強く学んだことだが、今まで起こっていた事柄がこれからも続くとは限らないとは実体験で身を持って学んだことだ。
20年前、30年前にパウダーウハウハで滑っていた時には、まさか将来雪がなくなるなぞとは夢にも思わなかったが今はそうなりつつある。
良い悪いという話は別にして、実際にそうなっているという状況把握、そして認識を持つことは大切だ。
環境の変化は歴史上いつでも起こっていたが人間はその都度それに対応してなんとかやってきて、今の社会がある。
スキー業界で言えば人工降雪機というものができて、文明の力で雪を作りスキー場を運営してきた。
24日時点、この少雪でもスキー場がオープンできるのは人工降雪のおかげであり、それがなかったらとてもではないがスキー場はオープンできない。
実際に人工降雪施設のないクラブフィールドは未だオープンできないでいる。
人工降雪でやっていくためにはそれなりのエネルギーが必要で、電気やディーゼル燃料や労働力というエネルギーを回すにはお金が必要だ。
そのお金を生み出すために会社組織があり、資金運用をするためにリフト券を売る。
この辺は単純に資本主義の話だ。
そう考えるとリフト券が高いというのは当たり前の話で、それができない会社はつぶれる、スキー場は閉鎖となる。
昔はお金を湯水のように使っていたアライというスキー場で働いていたが、そこの会社も潰れ今は別の会社が運営している。
諸行無常だ。
まだスキー駆け出しの頃、長野のとあるスキー場で夜間の人工降雪の仕事をしていたことがある。
大きな扇風機で細かい水の粒を空中に飛ばし雪を作るのだが、気温がマイナス3度ぐらいまで冷えないと雪にならない。
スキー場が1日の営業を終了した後、マシンをセッティングして、さあ雪を作るぞという時点で気温が下がらずに雪にならずそのまま待機ということもあった。
気温が下がらないのなら人工的に気温を下げればいい、ということで囲いを作り空調を効かせ室内スキー場というものも登場した。
こうすれば自然環境に関係なくいつでも雪を作れるが、それに費やすエネルギーの量は跳ね上がる。
要はお金をふんだんに使えば、真夏でもスキーができる環境は作れるということだ。
何をどうすれば良いのかは分からないが、今の自分には雪が降るのを祈ることぐらいしかできない。
次の予報は月曜日に大きいのが来そうだが、期待をすると外れた時にがっかりするので期待しないように期待する自分がいる。


リフト脇のコースはイージーライダー。降雪機のおかげでこの雪の量にしては良い状況である。


7月も後半に成ると下部ゲレンデにも日が当たるようになる。遠くにはクライストチャーチを望む。


スキーパトロールも救助の練習。


名物コース、ビッグママは日当たりが良いのでこの状況。今シーズンは開くのかな。
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2024年7月18日 Porters

2024-07-19 | 最新雪情報
毎年のことながら雪不足で悩まされる。
温暖化という一言で片付けられる話ではないと思うのだが、簡単な理屈づけを人は望むものだ。
ポーターズはオープンして2週間近くになるが、雪不足のためオープンエリアは下部のゲレンデのみ。
そして基本的に山は岩山なので岩や小石が多い。
コース内でも小さな石は転がっており、スタッフが常に石を拾っている。
スタッフは仕事としてやっているが、常にそこで滑っているローカル達や他のお客さんも気づいたら石を拾いゲレンデ外に投げている。
みんなが力を合わせ雪が少ないなら少ないなりになんとかやっていこうという姿勢は、変わりつつある自然界の中で人間社会のあるべき方向性と見るのは考えすぎだろうか。
そういう難しい話は別として、小さいスキー場はローカルが盛り立てている感じが強く、そこが好きなのだ。
リフトは下部だけだが、親にもらった足がある。
リフト終点から1時間半ほど歩き、山頂でゆっくりと自分だけの時間を取る。
また再びこの場所に立てることに感謝の念を抱く。


今シーズン、スキーパトロールとして入ったヤサは、娘の白馬での同僚でありルームメイトでもある。
ヤサが持っているのは誰かが自作で作ったのだろう、ゲレンデで石ころを拾う道具。
日本ではこんな仕事はない、と笑う。


この時期ゲレンデ下部は日陰の中。人工降雪機があるというのは少雪時の強みだ。


歩き始めは日陰の中を黙々と歩く。


途中で日陰から日向へ。このあたりまで登ると雲に覆われたカンタベリー平野も見えてくる。


山頂までもう少し。


山頂は無風快晴。
こういう所に立つと自然の大きさと人間の小ささを実感する。
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9月23日 BrokenRiver

2023-09-25 | 最新雪情報
春になり満開の桜が散った後に雪が降った。
山は真っ白に雪化粧で冬に戻ったかのようだ。
雪が降る前に1週間ほど強風が吹き荒れ、ほとんどのスキー場は閉めてしまった。
その後での大雪である。
雪が降ってもクローズしたスキー場がオープンするわけではない。
閉めなかったスキー場はラッキーだったという話である。
オハウというスキー場では100cmもの雪が降った。
ブロークンリバーでも40cmの新雪。
ただしたっぷり水を含んだモサモサの湿雪で、かなり滑りづらい。
だが雪不足でクローズ間近だったスキー場は、スクールホリデーの間はオープンできる見通しが立った。
最近では少なくなったが、以前は9月でも10月でも雪が降ったものだった。
この時期の雪は農家にとっては望ましいものではない。
産まれたばかりの子羊が死んでしまうし、ブドウ園では若い芽が霜でやられてしまう。
それでもスクールホリデーを迎えた子供達には嬉しいものだ。
カンタベリーで開いているスキー場は、マウントハット、オリンパス、そしてブロークンリバーの3つ。
あと2週間は春スキーが楽しめそうだ。


一度に多量の雪が降ると雪崩の危険も増える。パトロールがアバランチコントロールをするのをのんびりと待つ。


スキー場へ向かう山道も雪景色。


ブナの森に雪が降る。


通称『天国への階段』


誰が作ったのか、雪だるまもスキーヤーだ。


見た目は美味そうである。


メイントー山頂。


バーベキューは定番。


午後になり山頂までのリッジトーが開いた。奥のアランズベイスンはクローズ。


ポーターズが閉まり仕事がなくなった娘と一緒に山に上がった。


スキー場に賑わいが戻り、ケアも心なしか嬉しそうである。
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9月8日 Mt.Olympus

2023-09-12 | 最新雪情報
山に雨が降った。
水をたっぷり吸った雪は緩み、斜度の急な場所では雪崩が起こる。
神様の遊び場、オリンパスでもいたる所で雪崩が起こった。
雪は完全に春の雪で、日中に溶け夜に凍るということを繰り返す。
遅いシーズンの幕開けであったが、あっという間に春になってしまった。
それもこれも全て自然の摂理。
人間がジタバタしてもどうしようもないことは分かっている。
あるがままに自然を受け入れるというのはそういうことだ。
冬が終わりきっていないのに、夏の足音が近づいている気がする。


雪崩れが起こるのも自然の摂理。自然の中で人間はとことん無力な存在だ。


そんな状況でも少しでも滑りやすい斜面を目指してトラバースをする。


旧友ブラウニーと一緒に。


弟子のトモヤの弟ケイスケとここで出会った。



クラブフィールドツアーの締めは尾根上でのビール。
皆様お疲れ様でした。


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8月28日 Porters

2023-08-30 | 最新雪情報
夜のうちにさらに降雪があった。
寒気がなだれ込みかなり低い地点から雪となった。
山道は全車チェーン規制。
この日のポーターズは快晴だが気温が上がらず、日当たりの良い斜面でも雪が緩まない。
スキー場の気温は日中でもマイナス8度ぐらいだろう。


山頂付近は雪が良いので圧雪跡も美しい。


平日は駐車場のスタッフものんびりと仕事をする。


誰もいない山頂でたたずんでみた。


バックカントリーの調子も良さそうだ。


クライストチャーチ方面から見ても、山の裾野まで真っ白だ。


ビッグママはこの日は開かなかったが対面のブラフフェイスは開いた。
写真は同行したイトーさん。かっこいいね。
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8月27日 BrokenRiver

2023-08-30 | 最新雪情報
多少の降雪があったブロークンリバー。
今年は出だしが遅かったものの、その後はきっちり冷え込み雪の状態は平年並みといったところだ。
この時期に雨が降ると、一発で雪が溶けてなくなってしまうが今年は大丈夫そうだ。
天気予報では崩れる話だったが、大して崩れもせずに時々日が差すまずまずの天気。
シーズンも中盤を超え、どこのスキー場も落ち着いた状態である。


日当たりの良い斜面から雪が消えていくが、ここはまだ大丈夫。


パーマーロッジは今日も賑わっている。


クラブメンバーの犬。ご主人様が滑りにいくと一緒について行く。


今年はケアもこの山に戻ってきた。

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