彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

『茶湯の会』

2008年09月13日 | イベント
2008年9月13日、ビバシティ彦根2階のビバシティホールで“井伊直弼と開国150年祭”の市民創造事業となる『茶湯の会』が行われ、参加者に石州流の茶が振舞われました。


参加者は、小さなお子さんが約10人残りは様々な年代の方になっていました。
用意された舞台の上でお点前が始まります。その動作は文化的な流れと形式的な動きを合わせたような少し不思議な様子すらもありましたが、それが400年近い歴史に中ではぐぐまれた物だと思うと見えない重みすらありました。
茶の湯は客をおもてなしする心が一番大切なものなのでしょうが、このような作法のどこに直弼が重点を置き、そして宗観流へと変化させていったのかに興味をそそられました。

お茶菓子には、市民でもなかなか口にできない銘菓『益寿糖』が出され、これを食べやすくしたとされる『埋れ木』との違いを口と見た目で学びながら至福の時を過ごしましたよ。
いよいよお茶が登場します。
管理人が我流で点てるお茶に比べると甘味もあり、深みも全然違いました。管理人の勉強不足でどこにどんな違いがあるのかは理解できませんでしたが、美味しいお茶をいただき「結構なお点前でした」
小さいお子さんの表情も様々で、やはり苦味を感じたりする子も居たようですが、それでもニコニコと口を器に運ぶ姿が印象的でした。

そんなお子さんと、お点前をされている方を見て管理人が思ったのは「井伊直弼の娘の弥千代は9歳にして茶会の主人を務めたと聞いているけど、それがどれほど大変なことなのかが伺える」ということでした。


この茶会は定員制ではありましたが、無料で茶の湯を紹介されたことから、今まで茶の湯に触れたことが無い方々や小さなお子さんでも参加しやすいイベントとなり、初めて茶の湯に触れる方にとっては、「茶の湯は敷居が高くて近付き難い」というイメージを消す事ができたのではないでしょうか?
何事も第一歩を知るチャンスがあるか無いかというのは大きな差になってくると思います。
初めからお金を出して体験するというのではなく、参加者は略式になったとしても、招く方はきっちりとした作法を見せてくださる事で雰囲気を体験できたというのはとても素晴らしい取り組みでした。

彦根市内では欠けているモノを補った形に見えたのは管理人だけでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする