王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

今上天皇 御退位の準備 順調?!

2017-01-12 01:37:17 | 天皇家
国民生活への影響最小化=19年元日から新元号―天皇退位前に公表へ

昨日11日「天皇陛下の退位」を巡って有識者会議が開かれ「論点整理」なるものがされたそうです。
「論点」については先月「今上陛下のお誕生日」を祝ってこのブログに思いを書いた時、有識者と国民の「退位」に関する思いにかい離が有った事に触れました。そして昨日の「論点整理」の間にも政府は「国会で野党の理解も得る努力をする」なんて記事を読んだ気がします。

所がこの参考記事によると「カレンダー(暦)」を混乱なく作るためには2019年(平成ならば31年)元日に皇太子殿下が新天皇に即位して元号を新たなものして事前に公表する方向だそうです。
法律論争もさることながら「日常の実務」が論争を規制してゆくように見えて愉快な話ですね。

国民の70割以上が今上陛下の「生前退位の希望」に共感と理解を示したのですから政府は渾身の努力で「有識者たちをの考えを退位実現」の方向に導かねばなりません。
最も政府は「有識者会議」にはければ簡単に「退位の意向」に賛成が得られると思っていたか今回の様に「議論紛糾」なら国民の圧倒的な支持を背景に無視とは言わぬまでも(徳側幕府の老中の様に)言わせておいて切る(無視する)つもりだったかもしれません。
浜爺も含めて日本人は「契約民族」ありませんから当初は「中国からの借り物。明治以降は欧米のマネもの」ですから法律の改廃がきちんとできません。まして憲法の一部であれ憲法に言及される「皇室典範」の改廃なんてなると「議論が議論を呼んで結論が出ません」。
アレキサンダー大王でしたか縺れた縄の塊は「体験を抜いてばっさり」なんて決断の人はほとんど出ませんし「部分的改廃」を通じて元の意味合いに変化を加えてゆくやり方も取れません。

ですから元の決まりはそのままで「令外の官」なんてのが平気で作れるのですね。

「退位」「女性宮家」や「女性天皇」等次の天皇の御代の終わりにまた「思い出して大騒ぎ」するのでなく常設の委員会の様なもので国民的合意を集約する努力をしないといけませんよね。でもこれは扱い様では「選挙で票を減らす時限爆弾になりかねません」
でもやらないといけないのですよ。
取り敢えず今回限りの「臨時立法」で残りは先送りの様です。
それでもしっかり見守りましょう。


写真;昨年夏退位のご意向を伝える今上陛下(ネットより)

時事通信:
政府は天皇陛下の退位をめぐり、2019年元日に皇太子さまが即位し、同時に「平成」から新たな元号に改元する検討に入った。国民生活への影響を最小限にとどめるため、新元号は事前に公表する方向。政府は既に準備に着手しており、改元に向けた動きが加速しそうだ。

 改元のタイミングを年初にするのは、カレンダーや手帳の刷り直し、政府や民間のシステム改修などにより、国民生活が混乱したり、経済的損失が生じたりするのを避けるためだ。

 1989年の平成への改元は1月8日からとなり、大量のカレンダーなどが廃棄された経緯がある。また、当時と異なりコンピューターが一般に普及していることから、政府は少なくとも数カ月から半年程度の準備期間が必要と判断している。

 退位時期をめぐっては、陛下はお言葉の中で「2年後には平成30年(18年)を迎える」と述べられた。同年12月23日に陛下が85歳を迎えられることもあり、「平成30年が一つの節目」というのが当初から関係者のほぼ共通した認識だった。 
(引用終わり)
コメント
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