昨日4日「習近平国家主席は、ドイツのショルツ首相と北京の人民大会堂で会談した」と報じられました。新型コロナ流行語G7首脳が訪中したのは初めてとの事。ロシアのウクライナ侵攻(2022年2月)の直前2021年12月にメルケル前首相と交代したばかりでした。
首相に就任した時の写真です(NHKより)

メルケル前首相は天然ガスのパイプラインをロシアと結び、エネルギー源のかなりな部分をロシア依存でロシアと良好な関係を結んでいましたから、ショルツ政権はウクライナへの武器供給については米英のやり方とは一線を画し少しづづ援助と見えました。
ところで、メルケル前首相は初の訪中で「一国の元首が訪問先の行きたいところに自由に行けないなんて!」と怒り訪中を切り上げたり、福島原発事故を機にドイツの原発を全部廃止」するなど凄い首相だなー!!と思う反面、「難民受け入れながらEUでは貿易収支一人勝ち」みたいでタフな方だなーと思ていました。話はシュルツ首相に戻って「貿易関係者を引き連れ訪中だそうで収支を合わせる訪中」なのかもしれません?! 第3期目の習政権も「米国の経済包囲網を切り破るには望んでもない機会です」し「国際社会は核兵器の使用や脅しに対し、共同で反対すべきだ」と強調したそうで、これはロシアに対し核兵器の使用をけん制する対外的意見の表明で、インドと並び心強い発言に見えました。
巨額の貿易交渉がまとまりますかね?
写真:ドイツのショルツ首相(左)と写真に納まる中国の習近平国家主席=4日、北京の人民大会堂(ロイター=共同)
共同通信:
【北京共同】中国の習近平国家主席は4日、ドイツのショルツ首相と北京の人民大会堂で会談した。習氏はウクライナ情勢を巡り「国際社会は核兵器の使用や脅しに対し、共同で反対すべきだ」と強調した。中国外務省が発表した。習氏がロシアへのけん制と取れる発言をするのは異例。
新型コロナ流行後、G7の首脳が訪中したのは初めて。10月の共産党大会を経て総書記として異例の3期目に入った習氏は、核使用に危機感を強めるEUに寄り添う立場を示し、経済協力もてこに、ドイツを引き付ける構えだ。
習氏は会談で「陣営間の対抗」を批判し、米国を軸とした対中包囲網は不当だとの立場も示した。
(引用終わり)