ヒロ爺のあれやこれや!

憩いと安らぎを・・・

消えゆく楽器

2007-10-08 20:09:25 | 音楽、映画、芸術
「ツィター」っていう楽器、知ってますか?

昨晩10月7日(日)のウルルン滞在記でのお話です。
好きな番組の一つです。
ラストのお別れの場面では、目を真っ赤にしています。

新聞番組覧には、「楽器消滅で名曲も消える?大友康平が緊急シャウト」とある。
特別編番組で3人の旅人が「地球上で消えゆくもの、未来に残したいもの」を
紹介している。

その一つが「ツィター」なのです。

          

オーストラリアにある民族楽器工房を訪ねる旅。
楽器製作者の話では「第三の男」と言う曲で有名になったけど、その後の
ヒットがなく、楽器を演奏する人が激減しいるそうです。
ヨーロッパの歴史を彩り続けてきたツィターが、今、存続の危機が訪れて
いるといいます。

  

「第三の男を聞いたら、ああ~この楽器なのか!」ってわかりますよ。
ギターの音色にいているけど、もっと濃い音かな。
音のエッセンスを凝縮したような音色なんです。

日本の筝に似た形をした弦楽器で、31本の伴奏用の弦と5本のメロ ディ弦
が張られています。親指につけたプレクトラムと呼ばれる爪を使い、一台
のツィ ターでメロディと伴奏を同時に奏でることが出来るのです。

息子のツィター演奏者「アンドレヤス」君が弾く音色の魅力に惹かれました。

   

今日、気になってHPを検索しました。

ギター奏者の田代耕一郎氏のHPが分かりやすいので紹介します。

   ツィターという楽器は、その演奏が大変難しく日本での演奏家は
   数えるほどしかいない。
   楽器店で実物を見ることはまず不可能だ。
   買って帰っても難しくて6時間と持たないだろう。

   マンドリンやウクレレなどは、ギターが弾ければナントカなり
   そうな気配がある。
   しかしツィターはそう簡単に心を開いてくれない。
   まさに「禁断の楽器」だったのだ。

   メロディー弦は高いフレットの上から押さえつける形になるので、
   左の指はかなり痛い。あまりの強いテンションに、もしかして
   オクターブ上にチューニングしてしまったか、と錯覚したくらいだ。
   伴奏弦を弾くのが難しい。
   説明するだけで頭が痛くなるのでやめるが、もしかしたら東大に
   入る方が簡単かもしれないな。


CDも何枚か発売されているようなので、買ってこよう!
多くのひとに、一度聴いて欲しいほしいです。


もっと広く世界に紹介すれば、きっとこの楽器の虜になる人が出てくるはず。
第三の男に続くヒット曲が生まれれば、必ずや良き方向に向かうはず。

演奏が難しいとはいえ、この素晴らしい音色が消えることのないよう
心から願っています・・・