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修行の秘密

2008-03-14 23:59:00 | 気になる話題
新聞の夕刊に、とても興味深い記事が載っていました。
「修行の秘密 科学が迫る」です。


   


以前から「気」には興味があります。

座禅、瞑想など宗教的な修行や精神技法は、心身を快適に保ち、ストレスや苦痛に耐える力をつけるそうです。


座禅は、「無念夢想」の境地を目指す修行法の一つで、スポーツ選手などもメンタルトレーニングに取り入れている。
到達度や経験によって差があるが、多くの人が「スッキリした気分」「心の落ち着き」を実感するようだ。

へその下あたりを意識した複式呼吸を30分間続けると、脳の活動が高まり、不安や緊張が解消していることがわかってきた。


リラックスしながら脳が冴えている。
そんな状態を読み解く鍵が、神経伝達物質の「セロトニン」。
先の複式呼吸法で、脳内のセロトリンが増えるという。

脳の神経細胞は、様々な化学物質で信号を伝え合う。
その物質によって神経の役割も異なる。
「ノルアドレナリン」を使う神経は、痛みやストレスにかかわり、「ドーパミン」を用いる神経は興奮や快感などをもたらす。


これらは通常、自分でコントロールできない。
しかし「セロトニン」によって神経が活性化すると、「ノルアドレナリン」と「ドーパミン」の神経活動が抑えられ、精神を安定させるという。

読経、ヨガ、気功も座禅と同じ。
言い換えれば、鍛えることができるということなのだ。

         
      沖縄の陶芸家大下勝弘氏の「座禅シーサー」
      

特別な訓練をしなくても、効果を引き出せるという。
「ゆっくり吐くこと意識して呼吸すればよい。」
「歩く、よく噛むなど繰り返すリズム運動にも同様の効果がある」としている。

     

随分前に「脳内革命」を読んだ。
内容を覚えていなくて、HPで確認。

人間は怒ったり強いストレスを感じると脳から「ノルアドレナリン」というホルモンが分泌され、これが老化や病気を引き起こすと分析。

その一方で、「エンドルフィン」というホルモンがあり、老化を防止し自然治癒力を高めるすぐれた薬理効果があるとしている。

プラス思考を心がけ、瞑想や運動、精進料理によって、「エンドルフィン」の分泌を促すことが出来る。
と書いていた。


脳科学の研究は、意識と関連した領域に限られており、ほんの入り口にすぎないらしい。
脳内で何が起こっているのかを探る試みが、高まってきているという。

増えている「心の病」への決定的な治療に結びつく研究の成果に期待したい。