ヒロ爺のあれやこれや!

憩いと安らぎを・・・

「水曜の朝、午前三時」

2009-07-24 23:59:00 | 日頃のできごと
      

最近、本を読まなくなりました。
カバンにはいつも本が入っていますが、週刊誌や情報誌などです。
通勤電車の中で、退屈しのぎに読むためです。

元々読書家ではありませんが、たまに夢中で本を読む時期があります。
そんな時はベッドでも読むので、睡眠時間が極端に少なくなります。
普段は帰りの電車の中で読むか、喫茶店で読むことにしています。

珍しく憂鬱な日が続いています。
思いっきり笑って、ハッピーな気分になりたいです。

そんな時に、「走れ!ビスコ」が面白いと聞き読むことに。
自然と「くくくくっ」「がははははっ」などと笑っていました。
こんなに笑ったのは久しぶりかもしれません。

若い頃の源氏鶏太氏のサラリーマン小説を思い出します。
気が滅入っている時は、軽いタッチの笑える小説がいいですね。

この小説を教えてくれたもも吉さんに、他のお勧めを聞きます。
半端じゃない読書家なので、良い小説を知っています。
2冊読みましたが、読み終わったあとに感慨深いものが残ります。

図書館へふら~りと寄ることも増えました。
新刊書のコーナーに個人贈呈の文庫本がおいてありました。
「水曜の朝、午前三時」という変わった題名の小説に目がいきます。
図書館で本を借りることは少ないのですが、興味を引いたのと綺麗な本だったので、借りることにしました。

内容は、病床に就いたご婦人が、心のうちにある過去の思い出をテープに吹き込んで娘に話すというものです。
大阪万博が舞台となっていて、懐かしさと切なさを味わいました。
恋愛の奥深さを感じ、得もいわれぬ感動に浸ってしましました。

自分の経験と重なるような場面があったりすると、登場人物と同化したように感じます。
最後の30頁ほどは家に帰るまで待てず、地下鉄のホームのベンチで読み終えました。
推理小説が好きですが、恋愛小説もいいものです。

「小説家って凄い!」とあらためて思いました。
頭の中で色んなことを創造し、ストーリーを組み立て、巧みな言葉で、読者の心を揺らすのですから・・・

良い小説を読むと、違う自分が目覚めるような錯覚を起こします。
日常生活では体験できない世界へいざなってくれます。

お天気が悪い週末が続いて、ツーリングができません。
走れないお休みは小説と過ごすことになるでしょう。
良い小説に出合えますように・・・!