湯めぐり四方山話 & 和の音

湯めぐりは 人・風物との出会い

雲泉寺温泉(別府)

2019-04-06 | 大分の温泉

 マンションの陰に、凛と佇む共同湯「雲泉寺温泉」別府浜脇温泉。

(写真の左側はマンション・右側の小さい建物が「雲泉寺温泉」共同湯)

 

「雲泉寺温泉」と聞いた時、よく似た名前に長野県の「霊泉寺温泉」があるのを思い出した。「お寺に関係がある湯?」と思った。

「雲泉寺温泉」は大分県別府市の子ども向け遊園地「ラクテンチ」近くの共同湯。

名前の由来は、やはり近くに「雲泉寺」というお寺があり、ここら一帯を「雲泉寺」と呼んでいたことからつけられたらしい。

ここは別府八湯の中では「浜脇温泉」に分類されている。

「浜脇温泉」は「朝見川」の河口一帯に開けた温泉地で、小さい共同湯が数多くあり、この「雲泉寺温泉」もその一つらしい。

(ラクテンチ)

タクテンチのケーブルカー駅に車を停めて「朝見川」を渡って流川通りを歩いた。

(朝見川)

5分以内に、通りの右側に共同湯「雲泉寺温泉」を見つけた。

通りから少しひっこんだ場所にあり、隣には高層のマンションが建っていた。

マンションの陰に、小さな共同湯がひっそりと佇み       

 小さい建物の壁には「雲泉寺温泉」の字がくっきりと見えた。

ここ別府では「マンションの横に共同湯?」のような景色は、案外と普通に見られるのかもしれない。

 「雲泉寺温泉」の周囲は静かな住宅地だった。

施設は掃除が行き届き、きれいに管理されていた。無人の温泉施設だが、入湯料百円を料金箱に入れると通りがかりの人や観光客も利用できる。

建物の壁には「無料入浴厳禁」「見つけたら五千円の罰金」の文字が朱色で大きく書かれていた。

入り口のガラス戸は男女別に分かれていて、

中に入ると浴室はコンクリート壁で、シンプルな楕円形の浴槽があった。

浴槽の縁は石造りで、浴室・浴槽内はタイル張りだった。

無色透明無味無臭無臭の湯が、浴槽には満たされていた。

午後2時過ぎ、他の入浴者はなく、浴室は静まり返っていた。

源泉も止めてあった。

「上がり湯」近くの浴室の床に、源泉の開閉ノズルがあった。ノズルを開いてみたら、みるみる浴槽内に新鮮な湯がジュワーと注入された。

入浴者が自分調整して源泉を出すシステムのようだ。水道もあり、ほどいい湯加減に調整できる。

新鮮な湯の中で、静かに身体を伸ばして一人湯を堪能した。

すべすべした湯触りは、なんとも心地よかった。

ところで、この共同湯は「細かい注意書き」が大変多い。例えば「湯上がりには源泉ノズルを必ず閉めること」に始まり、諸々の注意事項が至る所に貼ってある。

(浴室内のお地蔵様)・・「あなたの入浴マナーいつも見てますよ!」てか・・

組合員が大切にして管理している地域の生活の湯。

「利用者には、徹底して入浴ルールを守ってほしい!!」当たり前の話である。

小さくても、凛とした「共同湯の誇り」を強く持った入浴施設「雲泉寺温泉」 

雲泉寺温泉」別府 浜脇温泉 共同浴場温泉データー★        

住所) 別府市原町番 

(tel) なし

入浴時間) 朝6:30分~正午 と 午後2時~夜10時まで

(休館日)   毎月10日 休み 

 (入浴料)   大人100    洗髪料 20円

(泉質)   単純温泉    湯はやわらかで優しい。

           肌触りは弱いツルツル系。
           無色透明で無味無臭

 (源泉の温度) 65.0度    浴槽 湯口 44.8度

・・(2009年の訪問より)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 現在は、どうなっているかな? また行きたいな別府「雲泉寺温泉」


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山田の里・桜は四分咲き | トップ | 滝の湯(野沢) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大分の温泉」カテゴリの最新記事