「巽の湯前」バス停にある共同湯「巽の湯」
~過去に温泉博士に掲載された私の記事より~
「巽の湯」は、馬場区の共同浴場で国道292号を六合村方面に下って行くと道に面して左手にある。車で通過する時に見つけられると思うが、目立たない色合いの建物なので、ぼんやりしていると見過ごす。
見つける時の目印は「巽の湯」の隣に、結構大きい「消防車庫」があること、前が「巽の湯前」のバス停になっていること、赤い四角いポストがあること等だ。
新しい木造の玄関には「巽の湯」の横看板と、入り口引き戸に「男湯」「女湯」の表示が見える。注意したいのは、隣が消防車庫なので、周辺は駐停車禁止になっていることだ。我々は、近くの「大滝の湯」駐車場に車を停めて歩いて行った。
中に入ると「ピンポーン」とチャイムがなる。対人センサーが着いているようだ。
脱衣所はとても広く清潔で、ソファーや扇風機なども置いてあり休憩ができる。
浴室に入ると天井が高く広々としていた。床はコンクートだが腰壁より上は総木造りで純和風だ。湯船もコンクートだが縁だけは太い天然木が使ってあり落ち着く。
浴槽はかなり広く、湯口からはドバドバと新鮮な源泉(硫黄臭のする硫酸塩泉)が注がれていて、贅沢なことに掛け流し状態だ。
湯温は源泉が体感44~45度、湯船で体感42度の適温。ここは湯畑源泉らしいが湯畑から場所が遠いからだろうか?湯温が適温でとてもいい~。
おかげで、草津の共同浴場の中ではかなり広い施設で新鮮な湯をゆっくりと満喫できた。
私が入った時間は夕方の七時過ぎで、二人の地元女性が入っておられた。
湯の中で、いろいろ話して親しくなったところで「草津に来た記念に浴槽の写真を一枚撮らせていただきたい」とお願いした。
すると、そのうちのお一人が「いいよ、いいよ、どうぞ!撮ってよ!」と自分も写る気満々!!
「え~っ!浴槽写真だけでいいのだが・・」の言葉を慌てて呑みこんだ。
驚いている私とは反対に、彼女は浴槽の真ん中で、顔だけ湯船から出して「こっち向きの横顔がいいのよね~」とすでに撮影モードに入っている。
その様子を見て、私も覚悟を決め、そこまで言っていただけるならと、有り難く「地元モデル入り浴槽写真」を撮らせていただいた。
地元の人とこんな楽しい会話ができるのも、草津共同湯のもう一つの楽しみだ。
(翌朝、草津を出発するときに車から見えた「巽の湯」)
ありがとう!草津温泉!「巽の湯」さようなら
・・・・・・2009年の訪問 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「巽の湯」 草津温泉共同浴場 温泉データー
(住所) 群馬県吾妻郡草津町馬場区
(tel) TEL:0279-88-3642
(草津観光協会)
(入浴時間) 24時間(清掃9時~10時30分頃)
(休館日) 無休
(入浴料) 無料
(泉質) 酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
(草津温泉は、1円玉や5寸釘も溶かす強酸性泉)
(源泉の温度) 湯畑源泉 源泉温度53.9度PH2.0
浴槽内44.5℃の無色透明、強酸味
(浴槽) 女性浴槽は広々L字型 男性のほうは長方形
(効能) 神経痛 リューマチ 皮膚病、冷え性など
(駐車場) ・草津バスターミナル前の駐車場を使うとよい。
・「大滝の湯」の駐車場に停める方法もある(内緒)
🌟巽の湯は、駐車厳禁🌟
隣が消防小屋なので、駐車すると大変な事になる!要注意!