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原油高に悲鳴…漁業者たちの「1日ストライキ」

2008-07-16 22:09:20 | その他(国内)
原油高対策求め漁業者たちが全国一斉休漁(毎日新聞)

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 「このままではやっていけない」「日本の漁業を見捨てるな」。燃料費高騰による漁業の窮状を訴えようと全国一斉休漁が実施された15日、東京・日比谷公園で漁師たちが悲壮な声を上げた。約3600人が集まった「総決起集会」。この5年間で燃料費は約3倍に跳ね上がり、漁師たちの生活は「出漁すれば赤字」の状態という。20万隻の漁船が出漁を取りやめたこの日、各地の漁港は閑散とし、普段の活気はなかった。

■漁師ら集会

 日比谷公園大音楽堂(千代田区)で行われた集会は、全国約1100の沿岸漁協が所属する「全国漁業協同組合連合会」と、漁協に属さない遠洋・沖合業者らを中心とする「大日本水産会」の主催。宮崎県漁連の丸山英満・代表理事会長が「漁業者の自助努力はもはや限界。政府は燃料高騰に対し必要な措置を講ずるべきだ」と決議文を読み上げた。

 愛媛県八幡浜市から来た、ヒジキやウニなどの漁を行う古田宇佐彦さん(65)は「燃料代は上がっても魚価は以前の2分の1。これでは生活できない」。サンマ漁を行う千葉県南房総市の鈴木直一さん(60)は「漁に出ても燃料代すら稼げない。このままでは全国20万隻の漁船が半分になり、日本の漁業が壊滅しかねない」と声を張り上げた。

 参加者たちは「国は漁業を守れ」などとシュプレヒコールを繰り返し、集会終了後は農林水産省前など霞が関周辺をデモ行進した。【奥山智己】

■八戸

 イカの水揚げ量全国一を誇る青森県八戸市の八戸漁港ではこの日、最盛期を前にして休漁したイカ釣り漁船が岸壁に並んだ。

 八戸みなと漁協によると、16日朝の水揚げはゼロになる見込みで、「前代未聞」という。八戸沖が漁場の岩手県山田港所属の漁師、福士健寿さん(60)によると、1隻が1日に消費する燃料は約400リットルで経費の約6割。集魚灯を用いるイカ釣り漁は特に多くの燃料を必要とする。福士さんは「燃料代がかさむのにイカの値は上がらない」と嘆く。

 八戸市の漁業会社によると、昼釣りに切り替える船も多いという。担当者は「少ないパイを取り合っている。それでも取らなければ生活できないから、多少のしけでも必死で漁をしている」と苦境を訴えた。【喜浦遊】

■築地

 東京・築地の場外市場の鮮魚店主らは「1日だけの休漁なら、ほとんど影響はない」と話す。だが、今後の不安はぬぐえない。店主らは一様に、燃料高騰への政府の対応に不満を漏らした。

 すし店「三珍」の店長、出口徳久さん(45)は「もし魚の値が上がれば、切り身を薄くしたり冷凍品を多く使うことになる。日本の食の伝統を担う漁業者をきちんと救済してほしい」と話した。

 鮮魚店「斉藤水産」社長の斉藤善明さん(60)は「燃料高騰の背景に政府の無策ぶりがあるのではないか。無駄な部分を削り、必要なところに出すなど税金の使い道を改めてほしい」と語った。

 鮮魚店「魚雅」の店主、中島雅一さん(50)は「もし継続的に休漁されたら、魚の値段が跳ね上がり、経営は苦しくなる」と、今後への不安も口にした。【山本太一】
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私はこの「漁民スト」を支持する。
他の業界の人だって「苦しいのはお前らだけじゃないんだ」と思っているかもしれないが、命に直接つながる食料を生産している人は、他産業従事者とは根本的に違うのだ。

国民の食料を通じて「生命」を預かっている一次産業従事者の地位はもっと引き上げられて当然だと思うし、食料生産に従事している人が、そのことによって食えなくなるなんてことがあってはならない。

この6月には、東北沖合で漁船事故もあり、漁民たちが命を落とした。漁業はいつも危険と隣り合わせだ。冬の海に漁に出る日本海沿岸の漁民の家では、一家揃って正月を迎えたことがないという。父や兄がいつも遠洋漁業で家にいないからである。
このような人たちの献身的な活躍こそが、食糧自給率の低い日本の食生活に希望の光をともしている。魚が高いなどと言っては罰が当たる。

日本に燃料費高騰対策を実施する予算がないわけではない。現に日本は給油支援法案を衆議院で3分の2再議決してまで、アフガニスタンで「米軍用無料ガソリンスタンド」を経営しているではないか。米軍にはタダで給油できるのに、自国民に給油できないなんてことはあり得ないわけで、要はカネの使い方がおかしいだけの話だ。

米軍への給油などやめて、明日から「国民・漁業者向け無料ガソリンスタンド」に切り替えればよろしい。そうすれば、福田内閣の支持率など一夜にして上がるに違いない。

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