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JR西社長「貨物と旅客では違う。旅客の事故は想定外」

2008-07-27 14:41:10 | 鉄道・公共交通/安全問題
福知山線脱線事故 JR西日本社長の聴取開始(産経新聞)

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 兵庫県尼崎市で平成17年4月、乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事故で、県警尼崎東署捜査本部は25日午後、業務上過失致死傷容疑でJR西日本の山崎正夫社長(65)の事情聴取を始めた。捜査本部はこれまでの捜査の結果、線路を急カーブに付け替えた現場の安全対策を立件の焦点として重視。JR西の鉄道本部長などの要職を歴任してきた山崎社長から今後、複数回にわたり、安全対策の経緯について詳しく説明を求めるとみられる。発生から3年3カ月。事故は、現役トップの本格的な聴取という新たな節目を迎えた。

 山崎社長の聴取は昨年11月の参考人聴取に続き2回目。調べなどでは、山崎社長は平成8年6月から2年間、鉄道本部長を務め、同年12月に現場カーブを半径600メートルから同304メートルに付け替える際、カーブへの自動列車停止装置(ATS)の設置を見送るなどした経緯に関与したとされる。

 山崎社長はカーブの付け替え直前、JR函館線での貨物列車の速度超過による脱線事故について報告を受けていた。この点について、山崎社長は参考人聴取で「貨物と旅客では違う。貨物の事故があったからといって旅客の事故は想定できなかった」との認識を示し、事故の「予見可能性」を否定したという。

 しかし捜査本部は、現場に新型ATSを設置するなど、より慎重な安全対策が取られていれば事故は防げたとの見方を強めており、再聴取ではカーブ付け替え当時の判断の根拠などを詳細に追及。

 事故の予見可能性の有無を見極めたうえで、「刑事処分相当」など、書類送検の際に付ける山崎社長の処分に関する意見について、最終判断を下すもようだ。
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「貨物と旅客では違う。貨物の事故があったからといって旅客の事故は想定できなかった」だと?

この発言が事実であるとすれば、山崎社長には科学的思考法が全く欠如している。そして、このような人物をよりによって安全本部長に就けていたJR西日本という会社の科学的思考法も全く欠如しているといわざるを得ない。

難しい転覆限界理論を持ち出すまでもなく、一般論として旅客列車より速度が遅い貨物列車で脱線が起きているのだ。それより高速な旅客列車ではその数倍の危険性があると考えるのが普通だろう。

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