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第91回高校野球を振り返る

2009-08-25 20:23:58 | 芸能・スポーツ
中京、7度目の全国制覇…日本文理の猛追かわす(読売新聞) - goo ニュース

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 第91回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟など主催)は24日、兵庫県西宮市の甲子園球場で決勝戦が行われ、中京大中京(愛知)が10―9で日本文理(新潟)との打撃戦を制し、春夏連覇した1966年(第48回大会)以来となる43年ぶり7度目の優勝を決めた。

 優勝7度は、広島商(広島)の6度を上回る史上最多。初の決勝進出を果たした日本文理は、新潟県勢初の全国制覇はならなかった。

 中京大中京は一回、堂林翔太(3年)の2点本塁打で先制。六回には堂林が勝ち越しの2点適時打を放つなど、一挙6点を奪いリードを広げた。九回二死走者なしから5点を返す日本文理の猛追にあったが、辛くも振りきった。
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チーム打率が4割2分を超えるという日本文理。雪国のハンディなど微塵も感じさせないその強打で、日本文理が誰も予想だにしなかった準優勝をたぐり寄せた。その日本文理を突き放した中京大中京(旧中京高校)の打撃力も見事だった。

とはいえ、今大会を振り返ってみると、例年に比べて投手優位の大会だったように思う。2桁得点の試合が例年に比べ少ないように感じた。花巻東の菊池雄星はじめ高校生とは思えないレベルの投手も見受けられた。甲子園は「春は投手力、夏は打撃力」と言われるだけに、例年と比べて投手力の高さが際立っていた。

夏の大会は、猛暑に耐え、コンディションを維持できた投手のいる学校が生き残ることが多いが、今年の夏は例年に比べて圧倒的に涼しく、1回戦では同一カード2日連続降雨ノーゲームという甲子園始まって以来の珍記録も生まれた。初めのうちは、夏休みのうちに大会が終わるだろうかと心配になるほどの悪天候だったが、その後の日程は順調に進んだ。投手優位の大会となった背景に、投手がコンディションを維持しやすい「冷夏」という事情があったことも見逃せない。

地域格差の縮小、東北・北陸・北海道など従来弱いと言われてきた地域のレベルアップはここ10年ほど明らかな傾向となっているが、今回ほどそれがはっきり出た大会はなかったのではないか。ベスト8に花巻東(岩手)、立正大淞南(島根)、日本文理(新潟)など従来の常識では考えられない県の代表校が勝ち残る戦国大会だった。岩手、新潟、島根県の人たちは、代表校が甲子園で上位に進出することの喜びを知ったのではないか。九州勢も明豊(大分)、都城商(宮崎)の2校がベスト8に残った。東海勢も中京大中京のほか県岐阜商が残った。関東勢は帝京がベスト8に進出した。

対照的に、近畿勢はベスト8に1校も残れなかった。これは近年、例がないと思われ、近畿勢の地盤沈下を強く印象づけた。昨年こそ大阪桐蔭が優勝したものの、ここ10年ほど、甲子園で安定した戦いぶりをしている近畿勢は智弁和歌山くらいになっており、かつて甲子園を席巻した近畿勢の黄金時代を知る者にとっては寂しさを禁じ得ない。ただ、これは高校野球だけの問題でなく、関西の地域全体に元気がないことと関係しているように思う。近畿勢は、そろそろテコ入れをしないと今後ますますの地盤沈下は避けられないのではないか。

今回、出場校の中で一番印象に残った学校は、なんと言っても立正大淞南である。18人までベンチ入りが許されている甲子園で、4人も少ない14人でベスト8まで勝ち抜いた。その戦いぶりは、かつてベンチ入り15人制時代の甲子園で、11人で戦い抜いて優勝し、「さわやかイレブン」と言われたかの池田高校を思い出させるものだった。過去、島根県勢が1回戦さえ突破できず苦しむ中で、14人の選手しかベンチにいない学校がベスト8入りしたのだ。人数が多ければ勝てるというものではない、文字通り野球というスポーツの醍醐味と不思議さを教えてくれたチームとして、長い球史に名を残す快挙である。当ブログは、改めて14人の選手たちの健闘を称えたい。

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