安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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東北地方未だ梅雨明けず 30年に1度の異常気象

2009-08-03 23:26:31 | 気象・地震
異常気象分析検討会での検討結果の概要~2009年7月の異常な天候をもたらした要因の分析(気象庁報道発表)

今年の長梅雨の特徴は、停滞前線(注)がなかなか北に押し上げられず、長く日本付近にとどまっていることだ。通常であれば、停滞前線が太平洋高気圧によって北に押し上げられ、日本付近を離れると梅雨明けとなる。数年に1度の割合で、停滞前線が南に押し下げられて日本付近から離れ、梅雨明けとなる場合もある。

だが不幸なことに、今年は太平洋高気圧のが中途半端に張り出しているせいで、そのどちらのパターンにもならず、停滞前線は依然として日本列島の上にある。

今年はエル・ニーニョ現象が6月から発生している。この現象が発生すると、日本周辺ではフィリピン付近の海水温が低くなり、これが太平洋高気圧を弱める要因になるとされ、冷夏と密接な関係を持つ。一方、これと逆の現象であるラニーニャ現象が日本付近の気象に与える変動はエル・ニーニョほど強くないと言われる。

エル・ニーニョの発生もあり、今年の夏は冷夏でほぼ決定と考えてよいだろう。気圧配置及び前線の停滞状況から考えると、東北地方の梅雨明けはこのまま発表されない(梅雨明けの日を特定しない)という結果も十分考えられる。

農作物への影響が心配される状況だ。現に、長雨で根腐れなどの被害が出始めた野菜は大幅な高値となりつつある。コメに関しては、8月上旬のまさに今が出穂期と呼ばれる大切な時期だが、さすがに今年の気温が低いと言っても対平年比で-0.5度程度なので、「平成の大凶作」と言われた1993年の悪夢の再現とはならないだろう。1993年は、平年比で気温が-5度という地域もあり、東北地方で女の子の身売りという悲劇が起きた戦前よりも作柄がひどい地域もあったと言われる。

ただ、8月もこのままで推移すれば、北日本では作況指数が70~80台(著しい不良)となる地域も出てくるだろう。新米が高騰し、備蓄古米の放出に追い込まれる事態になるかもしれない。

注)停滞前線とは、湿った冷たい空気と湿った暖かい空気が衝突した際に形成される前線のことで、この時期のものは梅雨前線、秋に発生するものは秋雨前線と呼ばれるが、気象学上の正式な名称は停滞前線である。

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