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仙台・白河 いまだ初雪来ず どうなってるの?

2010-12-12 22:04:43 | 気象・地震
「ゆ~きが 来ん 来ん」 今冬まだ降らぬ 仙台(河北新報)

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 仙台市でこの冬、初雪がまだ観測されていない。平年の観測日である11月22日から半月以上も遅れており、遅い記録としては既に観測史上4位につける。今年は夏の記録的な猛暑に加え、初雪が遅かった年としても気象史に刻まれそうだ。

 今冬の各県庁所在地の初雪の観測状況と12月上旬の平均気温は表の通り。

 仙台の最も遅い初雪は1927年の12月19日。2位は17日(2004年)、3位が15日(90年)となっている。仙台以外の5市は既に初雪が降ったが、平年より早かったのは青森市だけで、全般に遅れ気味だ。

 仙台管区気象台は初雪が遅い理由として「気温の高さ」を挙げる。県庁所在地の12月上旬の平均気温は各地で平年を2.3~3.4度上回った。

 気象台によると、例年に比べて大陸からの寒気の南下が弱かったため、暖かい日が続いたとみられる。気圧配置も冬型になりづらく、日本海側の雪が山を越えて仙台に入ることもなかった。

 仙台の初雪はいつになるのか。気象台は「14日に天気は崩れるが、寒気は弱く、雨か雪かは微妙だ。15~17日には、この冬一番の寒気が来る見込みで、仙台でも初雪が降るのではないか」と予測する。

 長期的な天候の見通しについては「初雪が遅いからといって、『暖冬少雪』と早合点するのは禁物。今月半ば以降は一気に寒くなり、雪も、冬を通してみれば例年並みの量になるだろう」と注意を促す。
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仙台で、まだ初雪が降っていないらしい。詳細は記事のとおりだが、そういえば白河でもまだ初雪は観測されていない。私が白河に来てからの記録を見ると、2007年は11月18日、2008年は11月20日に初雪を観測。2009年に至っては11月2日に観測している。過去3年間で最も遅かった2008年と比べても、今日ですでに22日遅い。ひょっとすると、初雪は越年かもしれないという気もする。

それにしても、今年は春からずっと異常気象続きだ。4月下旬になって大雪が降ったかと思えば、夏は一転して記録的猛暑。10月下旬に真冬のような寒さになったかと思うと、一転して暖冬。ここ白河では、11月中旬以降、日中は15度近くまで気温が上昇する日も多く、日中の体感気温だけで言えば、10月下旬から11月上旬の方がむしろ寒かった。

気象庁のホームページに天気図が毎日掲載されている。今年の天気図を見て例年と大きく違っている点を挙げるとすれば、冬の主役であるシベリア高気圧がはっきりしていないことだ。例年のこの時期なら、すでに1040hPa~1050hPa程度の気圧に成長したシベリア高気圧が、シベリアから中国東北部にかけ、どっしりと腰を下ろしているはずである。この高気圧が、寒気団の発生地点であり、人の住む場所としては世界一寒いといわれるシベリア・サハ共和国(首都はオイミヤコンというところで、気温が-70度を下回ることもある)からの寒気を日本付近まで南下させるのである。

しかし、今年の天気図を見ると、このシベリア高気圧の勢力が弱く、シベリア東部から中国東北部にたびたび低気圧が発生してシベリア高気圧を分断している。冬型気圧配置になっても長続きしない。これが寒気団の南下を妨げ、日本付近に記録的な暖かさをもたらしているのだ。

今週も、一時的に寒さが訪れると見られていたが、予想天気図を見る限りでは、16日頃には冬型が崩れて寒さは緩みそうだ。

長期予報を見ると、北海道・東北は暖冬、それ以外は平年並みか低めという見通しが示されている。数日前、「白河より福岡の実家の方が、初雪が先かもね」なんて冗談を妻に言ったりしたが、どうやらそれが冗談といえない雰囲気になってきた。

例年と比べてシベリア高気圧の勢力が弱い理由ははっきりしないが、ヨーロッパやアメリカではかつて経験したことのないほどの大雪に見舞われ、フランスではエッフェル塔が雪で閉鎖されるなどの騒動が起きている。温暖化の影響を除けば、地球が持つ熱エネルギーは一定だから、このあたりの事情も日本の温暖な冬の背景にあるのかもしれない。

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