安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

つくば市に出張に来ています

2011-12-15 23:07:44 | 日記
このブログに出張中の話を書くのはいつ以来かわからないが、本日、出張で茨城県つくば市に来ている。支障のない程度に仕事の内容を書くと、特許の技術移転業務の研修、要するに自分たちが開発した特許の売り込みの実習だ。

公的機関の研究開発というのは、将来が有望でもなかなか技術開発ができない中小企業やベンチャー企業のための代行開発という側面もある一方で、産業化ができなくてもただ件数さえ稼げればいいという「研究のための研究」に陥ってはならない。そのため、何のために、誰のために研究をするのかという目的意識は常に持っていなければならない。

国土が狭い、資源もない、食糧も自給できない日本にとって、あるのは人材と技術だけだ。これをどう磨いていくかが将来を左右することは想像に難くないが、最近の国内情勢を見ていると技術立国もかなり雲行きが怪しくなったな、と思わずにいられない。

当ブログがウォッチしている鉄道・公共交通に関しても、10年間で4回の死亡事故を経験したし、福島原発事故も現在進行形だ。以前はほとんど見られなかった工場爆発やクレーン車横転などのニュースも最近は2~3ヶ月に1回は聞くようになった。これらの事故を同列に扱うのは必ずしも適切ではないかもしれないが、技術空洞化、後継者不足の同時進行に加え、原発事故では危険な巨大技術が人間道徳を顧みない一部技術屋や利権集団の玩具に堕してしまっている。数日後、当ブログにも投稿予定だが、科学とは誰のものか、そしてどのようにあるべきで、今後どこへ向かうべきかを日本は改めて問い直さなければならない。さもなければ、今後の日本は資源も食糧もなく、人材は劣化し技術は流出、狭い国土に残るのは放射能汚染だけという哀れな末路が待っている。

宿泊を伴う出張は久しぶりなのでお堅い話はここまでにする。白河からつくばは直線距離では近いものの、公共交通機関は不便きわまりないため、今回の出張ではやむを得ず車を利用した。走行ルートは東北道~北関東道~常磐道。日頃は空いているはずの北関東道が珍しく混雑していると思ったら、原発事故に伴う警戒区域設定の影響で常磐道の一部区間が通行できないため、仙台以北から水戸・取手などの各地に向かう高速道路経由のルートは今、ここしかないのだ。

今夜はつくばエクスプレス・研究学園駅前のホテルに投宿している。思えばホテルに泊まること自体久しぶりだ。震災の影響もあり、今年、旅館・ホテルの倒産が過去最悪となったらしいが、鉄道乗りつぶし等で全国を旅している私ですらこの状況なのだから、旅行好きでない一般の人々の出控えは相当なものだろうと思う。

この宿は同行者(非鉄)に選んでもらったのだが、つくばエクスプレスが目の前に見えるという鉄にはたまらないホテルだと思う。同行者は大浴場があることを基準にここを選んだそうだ。そうしたこだわりは私にとっても有り難い。

さて、今夜はもう寝ることにする。大浴場は朝5時から営業しているので、早起きして朝風呂に入りながら、チェックアウトまでの時間を有意義に過ごそうと思う。つくばエクスプレスが見えるので、多分退屈はしないだろう。

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