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検査項目の一次元性

2013-07-09 | 認知心理学
「一次元性が保たれている」とは、具体的にどのようなことをいうのでしょうか?


「回答」
ある構成概念を設定して、それを測る検査項目を設定することになりますが、
その時、複数の項目群が、その構成概念をはかるのに適切かどうかを考えなければなりません。
その適切性を判断するときの観点の一つが妥当性です。それぞれの項目がはかろうとする構成概念をはかっているかということです。
さらに、もう一つの観点が、今回ご質問の「項目群の一次元性の保証」になります。
たとえ話で説明します。
スーパーで買い物をしたときのレシートをみながら家計簿をつけるとします。
食糧品が5点で1200円
台所用品が4点で2300円
このとき、食料品5点がまぎれもなく食糧品であれば「1次元性」がありますのでーー「内的一貫性」というような言葉も使われますーー、5点それぞれの金額を足しあげて食糧費1200円と記入することになんの問題もありません。
しかし、台所用品の中に、電池もあり粉石けんもありノートもありとなると、これらをまとめて足しあげてしまうのは躊躇されると思います。内的一貫性が保たれていないからです。
食料品が構成概念に、5点の商品それぞれが一つ一つの項目に対応します。
実際の検査項目の1次元性のチェックには、やや面倒な統計的処理が必要になります。

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1 コメント

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はじめまして、質問です (みほ)
2017-10-26 18:42:01
「一次元性」という言葉が分からず、読ませていただきました!
日常的なたとえで書かれていてとても分かりやすかったです!
ただ、「食料品が構成概念に、5点の商品それぞれが一つ一つの項目に対応します。」の辺りから少し分からなくなってしまいました。項目とは何なのでしょうか…教えていただけると幸いです!
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