指が思考に追いつかないからである。
(内田樹)
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「手は脳の出店」という名言もある。カントだったと思う。
書くという行為を媒介する強力な道具が指。
今は、それが、打つという行為に代わった。
書くと打つの違いは、思った以上に大きい。
それは、表現されたものの軽重である。
書くのは重い。
打つのは軽い。
書くときの思考は練りに練ってから。
打つときの思考は思いついたまま。
これが、思考の軽さ、表現の浅薄さにならなければよいが。
指が思考に追いつかないからである。
(内田樹)
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「手は脳の出店」という名言もある。カントだったと思う。
書くという行為を媒介する強力な道具が指。
今は、それが、打つという行為に代わった。
書くと打つの違いは、思った以上に大きい。
それは、表現されたものの軽重である。
書くのは重い。
打つのは軽い。
書くときの思考は練りに練ってから。
打つときの思考は思いついたまま。
これが、思考の軽さ、表現の浅薄さにならなければよいが。
休息「休んで心の元気資源を貯めよう」
● 長時間労働
まずは、日本社会での長時間労働の一端から。
・ 毎日12時間近くの勤務で、時間外の手当ては全くなく代休もないという状況
・ 25歳から35歳では、週60時間以上働く人は3割近くにのぼっている(リクルートワークス研究所HPより)
・ 有給休暇にいたっては、わずかに年に8.5日(厚生労働省による)
バカンス王国フランスでは、なんと36日
・ 新入社員に対して、「10年間はたこ部屋だと思え」と檄が飛ばされる
「労働基準法では、1日8時間、1週間で40時間を労働時間の上限」というれっきとした法律がありながら、この有り様です。
さすがに、自殺者3万人超えが12年も続いたり、うつ病患者100万という推計が出されたり、子育て中の働く女性から悲鳴があがったりで、少しは長時間労働の見直し機運が出てきているようですが、まだまだです。
ワークライフバランスなんて、当たり前なことなのに、あえて喧伝するなんてどういうことなのか、怒りさえ覚えてしまいます。
働くことは良いことですが、働きすぎは、それが仮に自発的なものであったとしても好ましいことではありません。ましてや、強制されての働きすぎは、あってはなりません。
そういうことをさせる雇用者は法律で罰せられるはずなのですが、どういうわけか、日本ではそういうケースがあまりにも少ないように見受けられます。
● 心で心のことを知るのは難しい
働きすぎは、肉体的な疲労と精神的な疲労をもたします。
肉体的な疲労は、比較的自覚しやすいし、生理現象なので自分でもわかりやすいのですが、心の疲労となると、自覚が難しくなります。その理由について、少し長い余談になりますが、考えてみたいと思います。
まずは、構造的に、心の疲労に限りませんが、心で起こっていることを心で知ることは、難しいということがあります。
心理学を内省(みずからの心の中で起こっていることを報告させる)されたデータに基づいて作り出そうとする試みは、心理学の100年の歴史の中でさまざまな工夫のもとで行われてきました。
心のことは、心が一番よく知っているはずとの思いからなのですが、しかし、そのいずれも、限界につきあたってしまい、心理学の研究法の本流にはなりないままです。
しかし、まったく内省ができないわけではないのは、誰しもが知っていますし、内省の限界もまた誰しもがそれになり悩まされているところでもあります。
さらに困った心の現実があります。
それは、心の働きには、何かをすることを志向する心(仕事志向マインド;task-oriented mind)と、心が何をしているかをモニターする心(心志向マインドmind-oriented mind)とがあることに由来します。
普通は、その心の働きの2つが、状況に応じて、一方が7なら他方は3というように配分のもとで働いています。
たとえば、今、この原稿をワープロで打ち込んでいますが、その仕事のほうに心は7くらい、残りの3は、あとどれくらいの時間、この仕事ができるかどうかとか、どうも今日は調子に乗れないなーとか考えています。前者が仕事志向、後者が心志向の働きになります。
ところが、心が疲労してくると、この配分がうまくいかなくなり、心志向マインドが機能しなくなってしまうのです。つまり、心の疲労を自覚できなくなってしまうのです。
かくして、心が壊れるまで働いてしまうことになるのです。
だから、法律で規制してでも、働きすぎないようにしているのです。
● 休息のさまざま
仕事には、多かれ少なかれ、無理があります。持てる力を目いっぱい使います。アクセル全開で突っ走っているような感じですね。
そんなときに、休息は、ガソリン補給のような役割を果たします。
その休息には、まず、積極的(アクティブ)なものと、受身的(パッシブ)なものとがあります。
積極的な休息とは、たとえば、趣味活動のように、仕事とは別の領域で、それなりに楽しいことを一生懸命にやることになります。
受身的な休息とは、たとえば、ごろ寝のように、心身をリラックスさせることになります。
もう一つ、短期の休息か長期の休息かがあります。
短期ー長期の区分けは、ここでは、一日8時間の間の休息を短期、一日単位以上の休息を長期の区分けでいきます。
「積極的VS消極的」と「長期VS短期」を組み合わせると4つの休息のタイプが出てきます。
イギリスの若者が卒業から就職や次の学校への入学までの間、長くて1年間、好きなことをする習慣があるそうです。称してギャップイヤー。これは、「積極的で長期の休息」。我々大学教員にも、サバティカルイヤーというのがあります。
「消極的で受動的」な休息の典型は、昼休みですね。シェスタ(スペイン語圏の国々で習慣になっている昼寝を含む長時間の休憩)なんてうらやましい限りですね。
さらに、どこを休めるための休息かがあります。ざっくりといってしまえば、肉体的な休息か心の休息かですね。
いずれの休息もそれなりに大事になります。以下、こうした休息を心の元気という点から効果的にとるための方策を考えてみることにします
● 心の休息を効果的なものにするには
心の休息にも、頭の休息と気持ちの休息とがありますが、実際にはそれほどはっきりとは区分けできないので、ここでは、一緒に考えておきます。
① 多彩な休息を用意しておく
前にあげたような休息をできるだけたくさん用意しておいて、TPOに応じて取れるようにしておくのが良いと思います。
② 休息を自分なりにスケジュール化しておく
前に述べたように、心が疲労してくればくるほど、心の疲労に自分で気がつけなくなってきます。
そこで、たとえば、10時になったら、コーヒーを飲む、月水は残業せず、というように、休息するTPOを、あらかじめ決めておくのです。これによって、過度の疲労を防ぐことができますし、その時々で、自分なりの心の疲労の自覚ができます。
さらに、自分で休暇を設計できるようになるといいですね。
今、ゴールデンウイークの分散化をはかるために政府が音頭とりをして全国をいくつかのブロックにわけなどの案で騒いでいますが、まずは、各個人が自分の裁量で、有給休暇を完全消化することが先ですね。それが定着すれば、自分なりの休暇スケジュールがたてられて、黙っていても、休日の分散化が図れます。まさに、マイ・ゴールデンウイークです。
ワーキングマザーのために「進学休暇」「親孝行休暇」など親としての仕事のために自由に休暇がとれるようなシステムを採用している会社もあります。③仕事を持ち込まない場を用意する
私事になりますが、土日に10人くらいの仲間とテニスをしています。たぶん、暗黙のルールだと思いますが、お互いにどんな仕事をしているかは、ほとんど話しをすることはありません。
ところが、それでもおかしいのは、しばしば、携帯電話がかかってきて、ゲーム中止ということが起こります。だいたい決まった人ですが、こういうのは、上手な休息とはいえませんね。
経済的な余裕があれば、思い切って、いつもいる場所からともかく離れることもあっていいですね。
③ 多彩な休息(オフ)を用意しておく
ポジティブオフ スポーツや旅行など、心身が元気になる休暇
ネガティブオフ 多忙からの一時的な待避
知的オフ 趣味など上達感をもてる活動をする
サバチカルイヤーなど
癒しオフ 心身のリハビリを行う
ポジティブオフ
インテレクチュアル オフ
ヒーリングオフ
ネガティブオフ
ポジティブオフ スポーツや旅行など、心身が元気になる休暇
ネガティブオフ 多忙からの一時的な待避
知的オフ 趣味など上達感をもてる活動をする
サバチカルイヤーなど
癒しオフ 心身のリハビリを行う
ポジティブオフ
インテレクチュアル オフ
ヒーリングオフ
ネガティブオフ
みえないけどあるもの。
それは、空気。
そして、心。
(KH)
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空気と心。
確かに、見えない。
しかし、確かに、あることは間違いない。
でもあるとその存在に気がつかない。なくなると気がつく。
見えないだけに、実に扱いが厄介である。
時には、邪魔になることもある。
申し訳ないが、こちらは、先週土曜から
年末年始休暇のつもり
しかし、昨日は、用件メールのラッシュ
びっくり
そうかー
世間は、まだ仕事なんだ
すみません
全部、来年まわし(の用件だった)
というわけで、
来年もよろしくお願いします
対人関係「周りを元気にする
●対人関係は生きるためのインフラ
人間は社会的動物ですから、対人関係なしにというわけにはいきません。生活に電気ガス水道が必須なのと同じです。
対人関係には、感情の共有、情報の共有、資源の共有の3つの側面があります。そしていずれにも、ポジティブな面とネガティブな面とがあります。
感情の共有のポジティブな面は、たとえば、職場の雰囲気が明るく活気に満ちている、ネガティブな面は、職場がストレスに満ちているということになります。
情報の共有のポジティブな面は、たとえば、会社のミッションに従って全員が働いている、ネガティブな面は、情報を各自が独占しているような状態です。
資源の共有のポジティブな面は、お互いが助け合いながら仕事をしている、ネガティブな面は、業績を自分だけのものにするということになります。
余談になりますが、「無縁死」「孤族」「引きこもり」など、対人関係を遮断してしまった人々が増加しているようですが、資源の共有の社会的システムが劣化してきているのかもしれません。
●対人関係で心を元気にするコツ
①ポジティブ・コミュニケーションを心がける
これについては、別項目を用意してありますので、そちらを参照してください。要するには、「ほんわかあ」です。
ほめる
ん
わらう
かんしゃする
あいさつする
②知性化する
対人関係の難しさは、もろに感情が入りこんでしまうことです。挨拶一つにしても、それが能面挨拶か笑顔挨拶かで全然、効果が違ってしまいます。
しかし、対人関係には、知的な側面もあります。情報を伝えたり、共有したり、一緒に考えたりも、対人関係のもう一つのしかも大事な側面です。
会議の場で激しい議論をしたとします。当然、反論されれば頭に来ます。相手に攻撃心を抱きます。あとあとまでネガティブ感情にとらわれてしまいます。
それにこだわってしまえば、対人関係はどんどんネガティブなほうへと展開してしまいます。
こんな時でも、できるだけ知的に考えてみる、つまり知性化の習慣をつけるのです。
たとえば、「彼の反論のどこがおかしいのか」「自分の論理に破綻はないか」「あの証拠はどうやって入手したのか」などなどを自分に問いかける習慣をつけるのです。
そして、普段から、こうした知的な対人関係の側面が表面化するように心がけるのです。これによって、感情的な側面に頑健な対人関係が築けるはずです。
③対人関係を濃密にしない
社会的動物ですから、人間はひとりぼっちを恐がります。そのためか、どうしても、対人関係に濃密さを求めてしまうよ、のっぴきならないものにしてしまいます。
個人的な対人関係、たとえば、恋愛、家族をみてください。実にさまざまな対人関係の明るい面と暗い面とが混在しているのがわかります。
こうした濃密な対人関係は、公的な場では、抑制的なほうが無難です。具体的には、次のようなことを心がけると良いと思います。
・特定の人にとらわれない
・特定の感情にとらわれない
・ほどほどの接触頻度を保つ
・さまざまな浅い対人関係を作っておく
④「与え、与えられる(give & take)」関係も大事
旅行にいったら、お土産を買って帰る習慣、日本独特なのかどうかは知りませんが、対人関係を良好に保つには実にすばらしい習慣だと思います。たかがお土産、されどお土産です。
対人関係には、感情の共有、情報の共有に加えて、資源の共有という面があります。資源に余裕のある人が、余裕のない人に分け与えるのです。それが対人関係を良好なものにします。
資源といっても、お土産のように目に見えるものばかりではありません。助け、助けられる、といった可視化できない対人関係の資源もあります。
勝間和代氏は、「不幸になる生き方」(集英社新書)の中で、お互いの感謝や尊敬、評価を仮想通貨ウッフィーで決済する社会、称して「ギフト(贈与)経済」が生まれつつあることを紹介しています。
関連して、92歳の詩人デビュー・柴田トヨ氏の詩でしめくくりとします。
「貯金」
私ね 人から やさしさを貰ったら 心に貯金しておくの
さびしくなった時は それを引き出して 元気になる
あなたも 今から積んでおきなさい
年金より いいわよ
「くじけないで」(飛鳥新社より)
立ち上がりが極端に遅い
ヴィスタはもうあきらめた
xpも遅い
そこで毎回、不要なファイルの削除をしてみた
それの手順が面倒だが、はやくなった気がする
さらに、デスクトップのものをcdに移動させて
すっきりさせた
かなり早くなったようだ
それにしても、だんだんだん速とかにアクセスしたら、
毎回、それが強制的にポップアップしてくる
なんなんだ、これは!!
こんなセールスをするようなソフト
こわくて買えない
「糸をそれぞれが半分ずつ出し合う」と書いて絆。
(ひすい&はるねむ)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
日本漢字能力検定協会は毎年、今年をあらわす漢字を発表している。
2011年は、「絆」。
絆は、それぞれが半分ずつ心も物も出し合うことから生まれる。
そういう気持ちが社会の精神的なインフラになる。
それが空前の災害によってもたらされたのは、なんともしのびない。
でも、来年は、お互いの絆を確認しあいながら、先に踏み出すように
したいもの。
年末、薬もらい
2時間もまって
医師の診断、1分
「かわりないですね」「はい」「ではいつもの通り」
1400円なり
2割負担だったはずので、これで医師には、7440円
<<計算あってる? 単純な比例計算だと思うが
たった、1分で、
これで8時間労働だと、いくらになるか
計算したくない!! 笑い
もっとも、医師一人で、あと女性看護師や事務員が、
5人はいる
その人たちの人件費も、この中に含むから、こんなものかなー
それにしても、薬代1万円
これまた、5万円なりかー
医療費、これでは、大変な額になる
保険診療体制も大変だ
コメント・書評 |
|
後知恵バイアスの魅力をこえるために 拾得 2011/12/17 19:06:36 |
評価 ( ★マーク ) ★★★★ |
今年は、大震災・津波や原発事故がらみで、関連書籍が多く刊行されたようだ。レポートみたいなものもあれば、「**の安全性・危険性を問う」といった類いの勇ましい本も少なくなかったであろう。言っていることに間違いはないのだろうし、必要なことなのだろうが、違和感は残る。その違和感の元というのは、本書で紹介されていることばでいえば、「後知恵バイアス」というのだろう。 刊行されてから少し時間が経っているが、心理学の側面から安全安心にかかわる課題をまとめた一書である。安全対策は、通例はハードや制度によるものが多い。ただし、何か問題が起こった場合、さまざまな対策を列挙したうえで、「関係者の意識の向上を」というのが決まり文句のようにもなっている。「その意識って何?」と、いつも思うのだけれど、本書はまさしく「その意識」を扱ったものといえるだろう。 人間心理の「落とし穴」みたいなものの指摘ばかりではなく、それを防ぐ考え方にはどのようなものがあるか、という点にも軸を置いてコンパクトに解説してくれている。同じ著者による「ヒューマンエラー」の姉妹編といえよう。何より読みやすく、とりつきやすいのが有り難い。鉄道でふだんから行なわれている「指差呼称」などいうのも紹介されている。プラットフォームで駅員さんがしている「あれ」ですね。こうした身近な場で応用できるものから、組織風土での問題克服まで、48のキーワードが取り上げられている。 ところで、今回の大震災でも、繰り返し「パニックにならないように」という告知が専門家やTVなどからなされたように思う。しかし本書では、「パニックよりも怖いもの」という指摘がある。「緊急事態の認知の遅れ」である。ある地下鉄構内の事故では、煙が充満しているのにかかわらず、平然と歩いている人が多かったという。集団でいると、同調バイアスにより、かえってこうした傾向が出現しやすいともいう。 安全・安心にかぎらず、これからを考える1冊として。 |
ビーケーワン書評より
1Q84にはじまって
何冊か読んでしまった
今、ノルエーの森まで読み出した
若い頃、一度、読んだはずの本だが、
そのときは、こりゃーなんだ、という感想だったように思う
それ以来、ほとんど読んだことがなかった
それが、いくらでも読める
読みたいと思う
すごい作家だと思う
というわけで、今年一番の作家となった
2-趣味
趣味のために「頑張って働こう」と思うくらいでないと。
(森永卓郎)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
朝日新聞2011年12月24日版「between」欄のテーマが趣味。
1万7千人アンケート。
趣味のトップが読書で1353人。
以下、旅行、スポーツ、音楽、パソコンと、定番が続く。
趣味には、学びの真髄が込められている。
好きだから学ぶ。
自分のために学ぶ。
上達が喜び。
こんな学びを生活のなかに持っている人は強い。
2011.12.25(日) | 2851 | PV | 278 | IP | 2518 位 / | 1666312ブログ |
2011.12.24(土) | 2875 | PV | 306 | IP | 2054 位 / | 1666013ブログ |
2011.12.23(金) | 3445 | PV | 337 | IP | 1727 位 |
老人と若者を隔てる最も重要な要素は三つあります。
「夢」と
「理想」と
「好奇心」です
『伝説の外資トップが説く 働き方の教科書』新将命・著 ダイヤモンド社 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 年寄りの3無。 夢なし 理想なし 好奇心なし。 いずれも、かつては、3有だった(はず)。 いや今でのあると豪語する人もいる。 しかし、しばしば、それが、かつての3有をまもろうとする 保守的マインドのベースになっteしまうことが多い。 まちがえてはいけない。 夢も理想も好奇心も、未来を志向しているのだ。 先が見える年寄りには、無理というもの。 静かに暮らすのがよい。 静かに若者の危うい夢と理想と好奇心を見守るのがよい。