心の風景 認知的体験

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認知的体験
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ポジティブマインド
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老人心理

びっくりしたなー

2012-11-30 | 心の体験的日記
ひさびさにwikipediaの自分のところを見た
ずっと以前に一度みたときとはうって変わって
びっくりするくらい
あらゆることが正確

誰が入力してくれたのだろう
住所や家族などまではさすがにないが
誕生日はある<<pswdには使えないナー
これとて、どこからか引き出せるかも
すごい時代になったもの




wikipediaにある
出典 [編集]
1. ^ a b “副学長メッセージ”. 東京成徳大学. 2012年7月13日閲覧。
2. ^ a b c d 海保博之 (2006年2月28日). “定年あいさつ”. 認知的体験. 2012年7月13日閲覧。
3. ^ a b c “25歳からのお仕事クリニック”. COBS ONLINE. マイナビ. 2012年7月13日閲覧。
4. ^ a b “教員紹介”. 東京成徳大学. 2012年7月13日閲覧。
5. ^ a b “海保博之の「心を元気にする習慣づくり」”. Nikkei BPnet. 日経BP. 2012年7月13日閲覧。
6. ^ “できる子は「一点集中力」が違う”. プレジデントファミリー公式サイト. プレジデント社. 2012年7月13日閲覧。
7. ^ “名誉教授称号授与式”. 速報つくば1126号. 筑波大学. 2012年7月13日閲覧。
8. ^ “本学副学長に海保博之教授が就任 國分康孝教授は名誉教授に。”. 東京成徳大学 (2011年4月2日). 2012年7月13日閲覧。
9. ^ “ヒューマン・エラー 誤りからみる人と社会の深層”. 新曜社. 2012年7月13日閲覧。
10. ^ “ポジティブマインド スポーツと健康、積極的な生き方の心理学”. 新曜社. 2012年7月13日閲覧。
11. ^ 海保博之 (2009年5月29日). “【プロローグ】「ポジティブな心理」はストレス社会の元気薬”. Nikkei BPnet. 日経BP. 2012年7月13日閲覧。
12. ^ 海保博之 (2009年7月10日). “【最終回】「褒め言葉」の効果的な使い方”. Nikkei BPnet. 日経BP. 2012年7月13日閲覧。
13. ^ “学園概要”. 東京成徳学園. 2012年7月13日閲覧。
14. ^ “専門委員名簿(平成12年度)”. 文部科学省 (2001年3月27日). 2012年7月13日閲覧。
15. ^ “専門委員名簿(平成13年度)”. 文部科学省 (2002年4月1日). 2012年7月13日閲覧。
16. ^ “専門委員名簿(平成14年度)”. 文部科学省 (2003年5月30日). 2012年7月13日閲覧。
17. ^ “理事会および各委員会の紹介”. 日本教育心理学会. 2012年7月13日閲覧。
18. ^ “本会の組織”. 次代の教育を共に拓く会. 2012年7月13日閲覧。
外部リンク [編集]

あれこれ構想をめぐらすのも楽しい[本つくりの認知心理学」

2012-11-30 | Weblog
「認知と学習の心理学」より
● あれこれ構想をめぐらすのも楽しい
  単著本でも編集本でも、当然、どんな内容、構成にするかを考えることになる。すらすらといく場合もあれば、四苦八苦、生みの苦しみを味わうこともある。
いずれの場合も一番参考になるのは、過去に出版された類書である。教科書の場合はよほどのことがない限り、内容は類書とほぼ同じ、あとは前述したような表現上の工夫が勝負所となる。
新書や文庫本では、表現上の工夫はむろんのこと、専門外の読者を想定した内容をいかに構成するかに腐心することになる。
こんな時に強力な助けとなるのが、ワープロ(パソコン)である。
昔は、KJカードを使っていたが、今ではもっぱらワープロである。思い付いたことを、どんどん打ち込んでいく。キーワードが多いが、文章の場合もある。

コラム「KJカード」****************
今では、付せん紙が普及したので、KJカードを見かけることはなくなった。**年代、川喜田二郎?氏によって開発されたKJ法は、発想管理の技術として一世を風靡した。筆者の研究室には、その残骸がまだ引き出しのあちこちある。
KJ法は、構想を外化し、それを動かしながらさらに構想を洗練していく技術である。その最終的な形を例示しておくが、ここに至るまでの過程では、幾多の苦労がある。
なお、現在では、KJカードより、手軽で安価なpost-it(商標)のほうがよく使われるようになっている。

KJ法の例

*********

打ち込んだ用語や文章を見ると、また触発されて新たなアイディアが出てくる。同時に、章の構成もあれこれと考える。これをものによっては、1か月、2か月くらい繰り返すこともある。この期間の間に一週間くらいは集中的にやる。そして、ほっておく。
ほっておく間(孵卵期)が大事である。この時期には、無意識的な情報処理がなされていて、夜中や散歩中に新しいアイディアが出てきたり、雑誌やTVを見ている時に、新しい構想が閃いたりする。
最終的には、章構成を決めて、そこで書くことをざっとメモしたり、すでに打ち込んであるものを章ごとに分類して、構想は形のあるものになる。
しかし、これは筆者の場合に限るかもしれないが、いざ書き出してみると、また構想が変わることもある。というより、ともかく書いてみるのである。書くことによって思考が深まるので、また新たな構想が展開するのであるというようなこともある。
編集本の場合は、こういうわけにはいかないが、何冊かは、あとからしまった、これを入れておくべきだったとなったことがある。

コラム「本書の最初の章構成」********
本書は3度構想を練り直している。以下に示すのは、2度目のものである。本書の構成に活かされているところが随所にあるのがおわかりいただけると思う。。
目次 
1章 生活と社会の中の認知と学習
1ー1 家庭でーー習慣を作る
1ー2 学校でーー知力をつける
1ー3 会社でーー熟達する
1ー4 生涯でーー知性の劣化耐性をつける

2章 認知と学習の心理学
2ー1 認知と学習の心理学ってどんなもの
2ー2 認知と学習の心理学の実際
2ー3 他の心理学の領域との関係

3章 認知力をつける
3ー1 認知資源を蓄積する
3ー2 認知資源を節約する
3ー3 認知資源を活用する

4章 学習力をつける
4ー1 知識を高度化する
4ー2 動機づけを高める
4ー3 有効な習慣をつける
4ー4 熟達する

5章 認知と学習の心理学を世の中に役立てる
5ー1 わかりやすい文書を作る
5ー2 コンピュータとの交流を支援する
5ー3 エラー、事故を防ぐ
5ー4 学習する場と時期を設計する
*****************************


xpと付き合いながら新書1冊よめた

2012-11-30 | 心の体験的日記
xpのきまぐれとの付き合いに
熟達した 笑い
今日は、ここまでほぼ2時間
やっと普通の調子でつきあえる
この間に、「ブラック企業」ほぼ半分を
読み終えた
ありがとうございました、xpちゃん
でもこれから一仕事しようという意欲は
失せた
でもこれで寝てしまっても困る
がんばるかなー
xpちゃんもがんばってください

東大までもが広報!

2012-11-30 | 教育
全国の大学のほとんどを網羅した
立派なパンフを
デパートの本屋でみつけた
表表紙が京都大
裏表紙が東大
なかは、随所に有名大学の一面広告
我が大学もあったが、目立たない

それにしても、大学の宣伝
ここまでいったかーという感慨
大事なは広報よりも中身
がんばります




25歳からのお仕事クリニック

2012-11-28 | 教育
相談

ダメだダメだと言われ続け、
すっかり自信を失ってしまいました。
こんにちは。私は不動産投資会社の営業セクションで働いています。
毎日朝早くから夜遅くまで仕事をしていて、週の半分は早朝にタクシーで家に帰り、少し寝てまたすぐに出社…という生活をしています。

これだけ一生懸命働いているのですが、新規顧客のアポイントになかなかこぎつけることができず、アポイントを取れたとしても契約に至ることはとても少ないという仕事っぷりです。 同期の社員は、先輩を追い抜き、契約成立数は自分に比べて10倍以上です。

この同期とはよく比べられていて、「お前はなんでそんなにできないんだ?」「それだけ働いてて意味あるのか?」「お前、会社の金食い虫だな」などと、上司や先輩、果ては社長にまで毎日言われ続けています。 自分なりに書籍を読んで、営業のイロハなどは学んでいるつもりですが全く成績が伸びません。

最近は、「自分は本当にダメな人間なんだ…」「何をやっても無駄なんだ…」「自分なんて居ないほうがいいんだ…」をいう言葉が常にぐるぐると頭をまわり、会社にいくのがとても辛くなってしまいました。 もはや僅かな気力だけで仕事をしている状況です。

やはり自分は営業に向いていないので、会社に迷惑をかけているようですし、転職をするべきでしょうか。 もしくは、精神的に何か問題があるのでしょうか。
何かアドバイスをいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

不動産投資会社営業/28歳/男性


回答


●できるだけ早く会社を辞めるべきです

2つの理由からです。
1つは、あなたの心身の健康のためです。 文面からすると、このままの状態を続けていくことは無理です。 早晩、心身の破綻に追い込まれます。 まずは、今の会社をやめるべきです。 転職うんぬんはやめてから考えるべきだと思います。 自分自身を責める自責評価、かつ周りからの激しいネガティブ評価にさらされ続ければ、気持ちも切れてしまうのは目に見えています。 うつ病の発症さえ予想されます。

ただ、辞めるにしても、ここまであなたを追い込んだ会社に対してそれなりの落とし前をつけてもらってもよいのではないかと思います。 深夜帰宅といい、上司の言動といい、明らかに働くものの基本的な人権を犯しています。 モラル・ハラスメントです。

そこでとりあえずの方策の一つとして、毎日、何時に帰宅し、誰が何を言ったかをこまめに記録しておくことをおすすめします。 何かのときに、武器として使えます。 「会社に迷惑をかけているようで」なんて気弱なことでは、絶対にだめです。 働く人を守る法律的な知識も少し仕込むようにしてみてください。 立ち向かう気持ちは、あなたを強くします。がんばってください。

●それでも「せっかくの場」をとりあえずしのぐための恭順戦略

会社を辞めるまでの間、あなたを否定しつづける周りに対して、こんなことに心がけてみると今後のあなたのためになるかもしれませんので、「ダメモトの心の訓練」くらいの軽い気持ちでやってみてください。

なお、文面から勝手に推察するあなたの人物像として「努力家で気が小さく自分に厳しい」人、さらに、職場も、極めて攻撃的言動に満ちているという前提です。 何年間その職場で働いていたのか不明ですが、これに耐え続けてきたあなたをまずはほめて下さい。そして、その耐え方を少し変えてみてはいかがでしょうか。

・「お前はなんでそんなにできないんだ?」と言われたら、
 「それが自分でもわからないのです。何かあればぜひ、おしえてください」
・「それだけ働いてて意味あるのか?」と言われたら、「そうですね。自分も、
 あれこれ考えてしまいます。何かアドバイスあればぜひ、よろしくお願いします」
・「お前、会社の金食い虫だな」と言われたら、「穴があったら入りたいです。
 給料もらうのが申し訳ないです。できることがあればなんでもやります」

攻撃に対して、いわば、恭順の意を示す戦略です。 大事なことは、あくまであなたが主体性をもって意図的にやるところです。 だから戦略なのです。 心の底から恭順してしまったら奴隷です。

無理にはおすすめしません。ともかく、早くその会社から「逃げること」のほうをすすめます。

●適所があるはず

会社をやめることをすすめるもう一つの理由は、このお仕事を何年くらいやられているのかわかりませんが、それだけ努力しても業績が上がらないのは、やはりあなたに合った仕事ではないからだと思います。 人に優しい会社なら、適材適所の配置転換の可能性も考えられますが、どうもそんな会社のようにも見えません。

ややリスキーな選択ですが、まずは、辞めることではないでしょうか。 転職活動をしながら、あなたの適性にあった仕事をじっくりと見極めるようにしてみたらどうでしょうか。

まだ28歳。これからです。あなたに合う適所は必ずあります。世の中広いのです。

空き家に学生を

2012-11-28 | 心の体験的日記
けさのNHKニュース
空き家に学生を格安家賃で

我家の近辺の売り物件
もう3か月くらいかなー
売れない
いずれ空家かも

こうした空家
全国で15%くらいあるらしい
そこに学生を住まわせて
地域ボランティアもしてもらう

いいアイディアだと思う
ささやかな世代間扶助

さらには、老若一緒もあるかも



本作りの認知心理学

2012-11-28 | 認知心理学

● 表現上の工夫をするのが一番楽しい
教科書となると話がまた違ってくる。
教科書は書くべき内容がだいたい決まっているので、あとは、表現上の工夫だけである。最近の大学の教科書は、競うかのごとく、読ませる工夫、考えさせる工夫が凝らされているものが多くなった。他本との差別化をはかろうということであろう。それはそれで面白いし、大事なことではないかと思う。
こうした表現上の工夫の基本的な観点をここで挙げておく。
一つは、理解支援である。わかってもらうための工夫である。
難しい用語が出てきたら、解説したり、時には用語解説を巻末に設けることもある。事例を入れて理解を補強したりする。
2つは、動機づけ支援である。読もうという気持ちにさせる工夫である。情報満載感を与えない、イラストで親しみを出すなど。
3つは、参照支援である。事項や人名の内容を知りたい、全体がどんな構成になっているかを知りたい時に、そこへガイドする。もっぱら、目次、索引に趣向が凝らされることになる。
4つは、記憶・学習支援である。覚えることを助ける工夫である。演習問題を入れたり、大事なところを強調したりなど。
 繰り返すが、こうしたことにまったく頓着しないでよいのが、論文である。したがって、論文しか書いたことのなり人が本を書くと、えてして読者泣かせになってしまう。
そんなわけであるから、日本4大悪ドキュメント(文書)の一つに専門論文が挙げられてしまってもいたしかたないところがある。なお、あとの3つは、裁判の判決文、マニュアル(取扱説明書)、官庁文書である。

将来の仕事「大学問題

2012-11-28 | 教育
2011年に小学校に入学したアメリカの子どもたちの65%が
将来、いまはまだ存在していない職業につくだろう。
(Cathy N. Davidson)

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

数値のほどはともかく、仕事環境が激変しているのは実感としてわかる。
とりわけ、IT関連はすさまじい

それでも、永遠の職業もまたあることも事実
そして、キャリア教育、いや大学教育は、
もっぱらこちらを目的として行われる。
かくして、全体として、構造的なミスマッチが発生する。

すぐに使える人材養成の落とし穴である。

どんな仕事でもやれる人材作り
これは、意外に役立たずの教養教育や
専門教育のなかでやれるのかも



使い勝手調査

2012-11-27 | 心理学辞典
使い勝手調査(usability testing)

製品、とりわけコンピュータおよびコンピュータを組み込んだ機器を実際にユーザ(消費者)に使用させて使い勝手を調査すること。

これが国際標準化機構による国際標準(ISO 13407)として制定されるまでになったのは、コンピュータという高度技術が急速に一般ユーザ(使用者)に普及したことに伴う、使い勝手の悪さへの不満がある。

コンピュータは、認知的人工物と呼ばれることもあるように、従来の機械や道具と異なり、それを使いこなすには、ユーザ側の知的対応を要求する。そこで、コンピュータとユーザが交流する接面(インタフェース)の設計にあたっては、ユーザの知的特性に配慮する必要がある。ここで、心理学的な知見や研究手法が有効となる。



本作りは楽しい「認知と学習の心理学」より

2012-11-27 | 認知心理学
6.2 本作りは楽しい

● 論文を書くのとの違い
20代後半から40代前半くらいまでは、もっぱら研究論文を書いていた。実験、調査をしてはそれを論文にするのである。「はじめに」「方法」「結果」「考察」「まとめ」の順に書くことが決まっているので、それにあわせて内容を書き込んでいくことになる。
話しの筋立てが決まっているし、表現のしきたり(リテラシー)もあるので、それに従えばよい点は楽であるが、問題は、仮説と実験、調査で得られたデータの質である。ここがつぼにはまっていれば多少は表現上のまずさは問題ではない。ましてや、読み手にとってわかりやすくするとか、読みやすいようにするとかいったことは、二の次である。
なぜなら、論文の読み手は、ごく限定された専門家である。日本で発刊される心理学の論文で、1編の論文が10人以上の専門家によって読まれるようなような論文はごくまれではないかと思っている。専門論文は、人数という点でも、また、多少の読みにくさやわかりにくさは自らで補ってくれるという点でも、読み手のことを想定しないで表現して良い文書の典型なのである。
  その点では、表現上の苦労はそれほどない。だから、学者の文章が外に出るとわかりにくいと思われてしまうのである。
しかし、本となると、たとえ専門書であっても、論文のような表現でというわけにはいかない。
専門書では、最低でも500册程度の部数を発行する。新書や文庫になると万単位になる。当然、専門を同じくするような人々だけが読者ということにはならない。関連する知識が乏しい読者もいる。
想定読者を常に意識した表現を心がけなければならない。これが本の執筆と論文の執筆との際立った違いである。
ところが、編集本で何人かの方々に執筆を依頼すると、中には、論文まがいの原稿を送ってよこすことがある。相当しっかりした執筆指針や想定読者を執筆趣旨に書いて依頼しても、こういうことが起こってしまう。かくして、編集者泣かせ、読者泣かせの本ができてしまうことになる。


●本ができるまで[認知と学習の心理学」より

2012-11-26 | 認知心理学
●本ができるまで
  印刷技術や工程の話しではなく、出版社の企画会議のオーケーが出てから原稿を手渡すまでのプロセスについては、本書のケースでは、おおよそ次のようになる。
1) 執筆の依頼
本書はシリーズ企画なので、企画委員会が出来ている。そこからの依頼があっての執筆である。なお、すべての本が依頼執筆というわけではない。みずからが企画を立てて、出版社の編集者に売り込むこともある。筆者の場合はそのほうがずっと多い。言うまでもなく、持ち込み企画は、門前払いということもあるし、企画の修正もある。ちなみに、一般読者を対象とした新書などでは企画の段階ではねられることが多い。
なお、依頼された場合は、自分に書ける内容のものかどうか、執筆期間が大丈夫かが引き受けるかどうかのポイントになる。本書では、内容も執筆期間(足かけ2年)も問題ないので、タイトルの変更をお願いして引き受けることになった。
2) 構想を練る
おおまかな章立てを作るところが最初の難関である。本書の場合は、章間が独立しているので、それほど苦労しなかったが、多くの場合は、章間のつながりが一つのストリーになるようにするにはどうするかで苦労する。
3)執筆する
章構成が決まると、執筆しながらさらに細部にわたって構想を練り上げていくのが最近の自分のやり方である。ワープロが使えるようになってからは、ともかく、思い付いたことをどんどん打ち込んでいく。そうすると、次第に自分の考えもはっきりしてくる。書いては考え、考えては書くを繰り返すのである。
この段階で、章構成の変更もあるが、むしろ、節レベルへの細分化がおこなわれる。
昔は、こんなわけにはいかなかった。構想をきっちとさせてから、いざ正座でもして書き出すような感じだった。あげくに何枚も原稿用紙を無駄にしてなんとか完成にこぎつけるのが常であった。
3) 編集する
 出版社の編集者の側の仕事である。印刷に入る前に、編集者が入念なチェックをする。誤字脱字はもとより、文章表現のまずさ、さらに優秀な編集者になると内容の実質チェックまでしてくる。一度だけだけだが、あまりのチェックの凄さにおののいて、400枚の原稿を取り下げてしまったことがある。(別の出版社の編集にお願いして出版してもらい、今でも版を重ねている。)
4) 印刷校正をする
この段階が一番本作りでは楽しい。ここでも編集者や校正者とのやり取りはあるが、編集段階とは違って、穏やかなものである。
一番気を使うのは、ここでも誤字脱字である。ワープロ原稿なのでそのまま印刷に流れているはずなのだが、それでもかなりのミスが見つかるの常である。きちんと本の形にしてみると見えてくるミスもある。
余談だが、「ヒューマンエラー」の本で、どういうわけか、刊行後にミス発見が続出となってしまったことがある。なんと絵が1枚欠けてしまうお粗末まで。幸い、再版になったのでそこで訂正させてもらったが、「ミスの本でミス続出ではしゃれにもならないですね」とあちこちで言われ頭をかかえてしまった。