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マッキントッシュのインタフェース設計の原則 「認知工学」

2010-05-31 | 認知心理学
マッキントッシュのインタフェース設計の原則  

1984年にアップル社から発売されたマッキントッシュ (Macintosh)には、それ以後のコンピュータのインタフェース設計の原則が作り込まれている。したがって、ここでは、それを4つのカテゴリーに分けて、解説することにする。

「理解支援デザイン上の指針」
1)現実世界からのメタファー(たとえ)の利用  たとえは、既有知識を引き出すのに有効な説明技法の一つである。それをインタフェースに応用したのが、デスクトップ・メタファーである。現実世界で誰にでも馴染みのある机上で作業をするかのように、コンピュータ画面上での作業をさせるようにしたインタフェースである。これ以外にも、各種のアイコンの設計でも、現実世界からのメタファーが使われているのは周知の通りである。 図 たとえの理解の構造 PPT

2)仕事を直接しているような感じにする(直接操作性)  
前述した直接性と同型性の欠如を補うための設計原理として採用されたものである。画面上でのドラッグによるファイルの棄却は、操作とそれによって起こることとが対応しかつ同型である。しかも、一連の過程が目に見えるし、元に戻ることもできる。いずれも、あたかも現実世界で直接、仕事をしているかのような操作を、画面ですることになる。

3)再認選択方式の採用  
したいことの候補がメニューとして一覧表示されるので、意図との対応がつけやすい。かつては、意図をコマンドとして入力することが求められていたが、人の記憶情報処理の運用特性として、再認選択方式のほうが処理コストがかからない。直接操作性と再認選択方式と、後述するWYSIWYGは、必然的に、画面を「見てわかる」ように設計することを要求することになる。これはグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI;グイ)と呼ばれている。 「操作支援デザイン上の指針」

4)一貫性の維持  
アプリケーションが変わっても、基本的な操作はすべて同じようにすればよいようにしておく。フロント・エンド・プロセッサーはそれを実現した1例であるが、それ以外にも、画面表示などについても、レイアウトや用語などの一貫性も保つ必要がある。

5)WYSIWYG(ウイジイウイグ;what you see is what you get)  
画面で見えるものが、自分が意図した結果であるようにする。印刷で言うなら、レイアウト、フォントなど、プレビューで見える通りに印刷される。

「対話デザイン上の指針」

6)ユーザによるコントロール感の保証  
ヒューマンエラーを防ぐために、コンピュータをブラックボックス化して、パラメーターだけを入力すればよい自動化システムを作ることもある。そこでは、ユーザによるシステムのコントロール感は殺がれてしまう。ユーザみずからがシステムをコントロールしているという感覚を持たせるためには、直性操作性の原理を導入してみずからの操作とそれによって起こることとが直結していることを感じさせる仕組が必要である。

7)フィードバックと対話性の保証  
コンピュータは対話マシーンとも呼ばれることがある。一つ入力すると、それに対して、また次の入力指示が返されたり、あるいは、エラーメッセージが返ってくるからである。これを、ユーザにあたかも他の人と対話をしているかのごとく設計する。

8)寛大さの作り込み  
ユーザが操作を誤っても破壊的な影響がでないような頑健なシステムにしておく。反応しない、誤りを指摘する、正解の候補を示す、確認を求めるなどの仕掛けを作り込むことになる。

「美的デザイン上の指針」

9)知覚的安定性の作り込み  
画面には多彩な情報が表示されている。それらを、類似したものはまとめ(チャンキング)、さらにバランスよく配置することで、情報の検索コストを下げ、疲労もしないようにする。

10)審美的統合感の提供  画面に向かっての作業が楽しくなるような画面の美しさにも配慮する。とりわけ、アイコンの形態や色、背景色に芸術的な設計センスが求められる。

(朝倉心理学講座「認知心理学」より)

自己実現の罠

2010-05-31 | 教育
日本のように成熟社会になると、若者は、ついつい、自己実現欲求だけを突出してさせてしまうことがあります。なりたい自分のなるために、生活をおろそかにしてしまうのは間違いです。生活は家族にまかせて自分だけ自己実現を目指してまっしぐらは、すくなくとも成人式を終えた人には許されません。
 「こんな仕事は私にはふさわしくないなどと考えて、仕事に手がつかなくなったら、自己実現の罠にはまってる証拠」(小杉龍太郎)

ともかく変えてみる方略「心を元気にするキーワード「改善マインド

2010-05-31 | ポジティブ心理学
 うるさいことを言わずに、自分の今の心の習慣になんとなく不満があったり、これでいいのかなーという気持ちがあるなら、あれこれ「ともかく変えてみる方略」もありだと思います。小さいことでも、ちょっとした創意工夫で変えてみるのです。
・座右の書を思い切って変えてみる
・期間限定で、ネガティブ思考をあえてポジティブ思考に言い換えてみる
 この「ともかく変えてみる方略」の良いところは、心のマンネリを打破できるところです。さらに、そこから①のような改善の方向が見えてくるということも期待できます。

習慣を壊すことを習慣にする「心を元気にするキーワード「改善マインド

2010-05-30 | ポジティブ心理学
習慣を壊すことを習慣にする
 習慣とはいつもと同じことをほとんど努力感なしにすること、できることです。
 今回の「改善マインド」は、「いつもとは違ったことをすることを習慣にする」ことのすすめになります。「習慣を壊すことを習慣に」ですから、なんとももったいない話になります。ややしゃれた言葉を使うなら、メタ習慣、つまり、習慣変更の更なる習慣のすすめです。

真正の元気とから元気「心を元気にするキーワード「

2010-05-30 | ポジティブ心理学
心の元気には2つあります。
「から元気」と「真正の元気」とです。
「から元気」。やや軽すぎる言い方ですが、たとえば、「おいしいものでも食べて元気を出して」というようなときの元気が、これです。一時的な心のポジティブ化とでもいうようなものですね。

多くのキーワードでは、もっぱら「から元気」づくりの話になりますが、本当の心が元気というのもあります。それを真正の元気と名づけてみました。
ちょっとやそっとではめげない強くいつもはつらつとした前向きの元気です。
こんな元気を発している方々が、皆さんの周りにもいるのではないでしょうか。
本書でも取り上げましたが、使命感に溢れ、宗教心を持った人です。
使命感は社会との絆の中での元気づくり、宗教心は個人が真善美を果てしなく追求する中での元気づくりです。

こんなことを考えているからでしょうか、思わぬ本に遭遇しました。
今日、本屋で東野圭吾著「使命と魂のリミット」(角川文庫)を偶然みつけました。なにやらこのタイトル、自分のこの考えと共振しているようで嬉しくなり買ってきてしまいました。読みました。ミステリーを超えた本でした。医師、看護師、患者、警察官、刑事、そして犯罪者さえもが、まさに、
「人間というのは、その人にしか果たせない使命というものを持っているものなんだ。誰もがそういうものを持って生まれてきているんだ。」
を実践して生きるすごさを描ききった感動のミステリーでした。
使命感もそれを突き抜けると宗教心にまで高まるのですね。

誰もがこうした使命感と宗教心に支えられた真正の元気を身につけて欲しいとは思いますが、いきなりは無理というものです。
そこで考えたことは、「から元気も積もれば真正の元気になる」ということです。
から元気を少しずつでも心のダムに溜め込んでいけば、いつかは、真正の元気として人生を切り開く力になるはずとの確信です。

ゲームは、なぜ、おもしろいのか

2010-05-30 | 心の体験的日記
ゲームは、なぜ、おもしろいのか
 このゲームで遊びはじめてからすでに半年くらいたつ。いっこうの飽きない。なぜなのかをあらためて考えてみた。こちら側の要因、たとえば、原稿を書くつらさを少しでも先伸ばししたい,頭の活性化をしてから仕事をしようといったことはあるが、それはとりあえずさておくとして、ゲームに組み込まれている仕掛けを分析してみる。
 一つは、単純さである。やることは、3本の指を動かすだけ。ルールも、誰からも教えてもらうこともなくわかる。

 2つは、上達感である。何事によらず、上達する感覚を味わえるのは気持ちがよい。自分に自信が沸いてくる。
 
3つは、偶然性である。学習の上達には限界がある。その限界が、偶然によってではあっても突破できることは、これまたうれしい。このゲームでは、偶然が時折ふってくるようになっている。しかも、それをどのように使うかはこちらにまかされているところが憎い。

 4つは、感性刺激性である。音楽とコマの色が心地よい。さらに、コマが落ちてくる速度が、あたかも生体リズムに同期するかごとく速からず遅からずで絶妙である。

JALとJTB

2010-05-29 | 心の体験的日記
JALの内幕暴露本
びっくり仰天の話が続々
こんな会社が、就職希望第一だった
そういえば、今朝のニューズで
JTBが赤字145億円とのこと
確か、この会社も就職したい会社のトップクラスなはず

時代が激しくかわりつつあるようだ
出版の世界も、iPadで激変する
岩波書店なんてどうなるのだろう

学生諸君の就職苦戦も時代変化の波にもまれているのかも
難しくも厳しい選択を強いられているように思う

がんばってね
いつの時代でも何事でも
一番に荒波をキャッチして立ち向かうのは若者
一番に躍り出るのは若者

応援してます

子どもを気持ちよく起こすには「心を元気にする

2010-05-29 | ポジティブ心理学
認知心理学者の海保博之・東京成徳大学教授は、
子供が「起きることの意義」を見いだせているかどうかがポイントだと指摘する。

「遠足の日の朝に寝坊する子は、めったにいないでしょう? 起きた後に楽しそうなことが待っているという見通しがあれば、子供は早起きできるんです」。もっとも、たいていの子供は先の見通しを立てることが不得手。それが朝起きられない原因となる。
「だからすっきり起こすには、ポジティブな見通し、つまり子供が喜んで起きるような材料を与えることです。遠足のようなビッグイベントでなくても、『今日の朝ごはん、サクランボつけたよ』といったレベルのことでいいんです」。このとき「だから夜更かしするなっていったのに!」などと、過去のネガティブな話を持ち出したところであまり効果はないとも、海保先生は言う。

愛読書

2010-05-29 | ポジティブ心理学
愛読書があれば、内容はなんであれ、頭の元気づけにはもってこいです。

愛読書のよいところは、すぐに内容に耽溺できるところですね。不思議なことに、読む時々で、惑溺できる箇所が違います。だから、愛読書になるのですね。モンテーニュの「エセー」からの1節を引用しておきます。

「自分には、1時間の読書で、追い払えなかったような悲しみは、あったためしがない。」

習慣を壊すことを習慣にする「心を元気にするキーワード「

2010-05-29 | ポジティブ心理学
習慣を壊すことを習慣にする

 習慣とはいつもと同じことをほとんど努力感なしにすること、できることです。
 今回の「改善マインド」は、「いつもとは違ったことをすることを習慣にする」ことのすすめになります。「習慣を壊すことを習慣に」ですから、なんとももったいない話になります。ややしゃれた言葉を使うなら、メタ習慣、つまり、習慣変更の更なる習慣のすすめです。
なぜこういう一見やっかいな話をするかというと、習慣はいったんできてしまうと、ついつい、現状維持、マンネリになってしまい、状況が変化してもはやその習慣がうまく働かなくなっても、相変わらずそのままやり続けてしまうからです。適当なスパンで見直しが必要です。いわば、頭の政権交代のすすめです。