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海保博之著「連想活用術」(中公新書)「OKCHANのブログより」

2020-07-17 | 認知心理学
2011年12月27日 (火)
海保博之著「連想活用術」(中公新書)
 
人は連想することで発明、発見、創造をすることが出来る。同時に不本意な連想にとらわれることで悲しみや不安の蟻地獄に陥ることもある。
この連想の仕組みとは何か、そしてその仕組みや働きを理解することで、連想を有意義な方向に持っていく方法を提示するのがこの本の目指すものである。精神的、心理的な傷を癒すことに連想がどう応用されるのか。また、連想によって知識をどう活性化させられるか。いろいろな知識はそれぞれがネットワーク化することで活性化される。また連想を生かすことで創造を支援するとはどういうことか。
以上非常に興味のあるテーマで話が進められている。
人は無意識に連想をはたらかせている。この本に書かれていることは無意識に行っていることを意識化して分類し、方法論化しているものだが、どこか精神分析のような、そして夢の分析のような、おっしゃることは何となく分かるけれども・・・という感じが最後までぬぐえなかった。この感じは昔大学で社会学の講義を聴いたときに感じたものとよく似ている。延々と方法論が語られ続け、ところで社会学って何?という疑問だけが残った。
連想についてしきりに論じられているが、この本にも述べられているとおり、どのように連想を活用するかは人によってみな違う。連想にこだわりすぎると連想にとらわれ、連想そのものがその自由度を失ってしまう。これはかなり危ういことなのだ。本当に。
結局自分が今行っている(多分)連想に基づく直感を大事にしていくしかないのだということで得心した。分かるかなあ。





投稿者 OKCHAN 日時 2011年12月27日 (火) 15時52分 書籍・雑誌 | 固定リンク




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