気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

母の日に先駆け芍薬を一箱

2016-05-03 18:41:55 | 季節の花々
母の日にと言って息子夫婦から、一箱の芍薬を
13本もはいっており、こんなにたくさん
ありがとうございます。
どこに飾りましょうかと思案?

玄関だけでは、広間と小間の床に御裾分け。
玄関先はこんなにも豪勢に
  
広間の、皐月人形が脇役と思えるぐらい
  
小間では一輪だけですが
 
こんなにも華やかに

しかし昨日は奈良も29.4度にもなり、
今朝見ると、蕾がどんどん大きくなってきております。

五月八日の誕生花はまさしくこの「芍薬」、
『母の日』に重なり、満開になるかもしれません。
 
 

一本のまっすぐ伸びた芍薬の茎を、
小林一茶は
芍薬の つんと咲けり 禅宗寺
                     とよみ
スラリと立つ女性の美しい姿を表した言葉は、
立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花
よく御存じですね。

牡丹は”樹木”で枝がありますが、
この芍薬は”草”でボタン科の多年草つまり一本の茎です。
「芍薬」はもともと、中国東北部寒冷地の花ですので、
牡丹が咲き終わるのを待つかの如く咲き始めるのですが、
神奈川・湘南の『大谷芍薬園』さんでは、
早咲きは4月の下旬から、出荷できるよう育てておられます。

この「芍薬」は「しゃくやく」と音読みしますが、
日本へは平安時代に鎮痛剤としての薬草として伝えられており、
根を乾燥したものを、「赤芍」、「白芍」とされます。
芍薬や 棚に古りける 薬箱
                  水原秋桜子

九州の地震も鎮痛剤が必要ですね。でも薬という
姑息的な解決法ではなく・・・・?
自然の驚異の前では『どうしたもんじゃろのー』
            (とと姉ちゃんより)