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フルートの「パユ様」を京都で聴く

2016-05-11 09:12:58 | 音楽
雨の夕暮れの京都北山
ひっそりとした植物園、前の花壇も雨に。
 
京都コンサートホールへのプロムナードから覘く陶板

いつもの賑わいもなく、ホールの前もひっそり、
そうでした、中ホールでの公演だけですから

3Fまでのらせん状の通路を上りきると
こんな素敵な解説付きのプログラムを頂き、中ホールに
 
流石、日本通のパユ様、武満節までお聞かせ頂く
心得たプログラムになっておりますね。
 エマニュエル・パユ(フルート)
 マヤ・アヴラモヴィチ(ヴァイオリン)
 ホアキン・リケルメ・ガルシア(ヴィオラ)
 シュテファン・コンツ(チェロ) 
多分、来日されてこのメンバーでの演奏は
8日の佐世保だけ(以後23日まで7回の予定)
(パユ様はベートーベン・チクルス5日分と読響定期での
 ハチャトゥリアンのフルート協奏曲も、超人)
出だしの3番は手探りの様子で、各楽器のバランスに、
あれっ、
ホールの出来、それとも席の位置が悪いのかもしれませんが、
特にバイオリンの音なのです。
モーツアルトの3番は慣らし運転でなんとか、
でもバイオリンと演奏中の打ち合わせ?
以後も何回か、目立ちました。
2番は、聞きなれた旋律ながら、まずまず
テンポ・ディ・メヌエットから呼吸が合いだし 
前半最後のロッシーニの2番はメンバーとの息も絶妙
パユのフルートもより一層響き、またドライブの妙もあり
演奏終了の余韻もうまく引き出されております。
フルートを立てるや否や
割れんばかりの拍手とともに賞賛の声があちこちから
おっかけがおられるのでしょうか?

休憩中には
CD売り場は、演奏後のサイン会もあり黒山の人だかりに
目がハート型になった女性の多いこと
私もそう見えますかね・・・

後半の始まりは、
聞きなれた4番、パユ様のドライブにこたえた演奏
パユ様のフルートも冴え渡ります。
強弱の塩梅が、なんともうっとりと聞きほれ
二曲目は、武満徹没後20年メモリアルで、
フルートの独奏曲『エア』遺作となった曲で、
いつもは抑えられた呼吸音が、この曲では生かされており
息継ぎのタイミングも絶妙さもあり、虚無僧の後ろに、
さも先生が降りてこられたかのような虚像を音で聴かせます。
「ヴォイス」も聴きたかったですが・・・
最後のモーツァルト1番は、手慣れたもの、さすがです。
アンコールの紹介に、なんとパユ様の口から、
『おおきに』の言葉が、
会場内よどめき、続けて日本語で、
ドヴォルジャークの四重奏曲「アメリカ」???と
演奏も素晴らしく、カーテンコールも3回、
名残惜しいですが、終演となりました。
うっとりとして帰宅し、
もちろんよく眠れましたよ。、
3月に続き、5月もお顔を拝見できありがとうございました。
次回はいつになるのでしょう?