気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「じゅうやく」は「ドクダミ」

2016-05-27 09:45:07 | 季節の花々
十薬や 蕗や茗荷や 庵の庭
          正岡子規
蹲踞の隅には、「花茗荷」「雪ノ下」以外にもうひとつの花が、
ドクダミ』です。
この句の『十薬』は私も知っている有名な民間生薬ですが、
これと『ドクダミ』が同じものとは知りませんでした。
貝原益軒が著した『大和本草』に、馬に与えると
「十種ノ薬ノ能アリトテ十薬ト号スト云」と書かれており、
ドクダミの万能薬ぶりを示しております。
著名な植物学者・牧野富太郎(1862~1957)は著書の中で、
「ジュウヤクとは実は中国名から来た名である」としています。
なおドクダミという和名の由来は、
・「毒を矯める・止める」という意味を持つとか、
・「毒や傷みに効能がある」という「毒痛み」に

なおこれら以外に多くの名前を持つており、
「しぶのき」「しふじこん」「ぎょせいさい」「こうじょ」等

庭のドクダミですが、一週間前に、白い蕾がでており
 
その二日後には慎ましやかに、白い花が
清々しく、はっとさせられました。 

その側には、反射した光に浮かぶ「シダ」も
葉の裏側には胞子嚢がたくさん見られ、
気持ちわるい・・・・
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今日の「ドクダミ」は、これで満開でしょう。
4枚の白い花びらに見えるのは「苞」で、
真ん中の棒状のところに黄色い小花が密生しています。

実は、あまり良い印象がありません。というのも
湿った暗い路地一面に生えており、何かに匂ってきませんか。
匂いの元は「デカノイル‐アセトアルデヒド」という物質で、
踏みつけようものならもっと匂うそうで、道理で
子供でしたから、無邪気に踏みつけておりました。
でも不思議と、陰干しすると匂わなくなります。
こうして陰干しされたものをどくだみ茶』になります。
カフェインも含まれないので、
寝る前にも良いかもしれません。